歴史的建造物が並ぶ今井町で町歩き体験
古い町並みを今に残す、奈良県橿原市今井町。1532~1555年頃から寺を中心に形成、武家勢力との衝突がありながらも、1575年には織田信長から朱印状を付与され、赦免されました。江戸時代(1603~1868年)には物資運搬の要所であったことや、商業都市として発展したことで、江戸幕府(政府)から独自の紙幣の流通を許可されるなど、当時最先端といわれた大阪・堺と並ぶ一大商業都市として発展しました。
歴史的建造物が並ぶ今井町で町歩き体験
寺院が統治する寺内町として発展してきた今井町には、江戸時代に建てられた瓦屋根の古民家が数多く残る歴史ある町並みが広がっています。江戸時代の風情にふれつつ、醤油や地酒などの地元産業にもふれる散策を楽しんではいかが。
観光のスタートは、明治建築の歴史資料館から
まずは、今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」へ。県指定の文化財で、かつては教育博物館や役場として、現在は明治時代初期(1877年)の今井町の模型や歴史的資料を展示する資料館として運営されています。より深く町の歴史を知るなら、事前にガイドを予約しておくのがおすすめです。
地元民の暮らしに寄り添った静けさが心地よい
町の歴史をしっかりと予習したら、いよいよ町歩きスタート。今井町は、歴史的建造物のなかで地元住民が日常生活を送っており、観光地化されていないリアルな江戸時代の町の風情を感じることができるのが魅力。暮らしのなかに息づく歴史に思いを馳せつつ歩きましょう。
伝統を守り続ける地元産業に触れてみる
地元の産業も要チェック。明治時代終盤(1909年頃)からの醤油醸造、江戸時代初期(1626年)からの酒造りなど、伝統を受け継ぐ製法は、長い時を経ても変わらない味を生み出しています。設備の見学などで製造者とふれあえば、またひとつ町の文化を深く知ることができるでしょう。