古き良き日本の伝統と、自然体験が待つ老舗旅館

およそ140年前に創業した「朝日館」。世界遺産・大峯山の登山口前にあり、古くから登山客たちの憩いの宿として親しまれてきました。提供する料理には地元の旬の幸が盛りだくさんで、鮎の塩焼きから新鮮な鹿刺し、山菜料理まで勢揃いしています。

宿は日本の伝統的な木造建築。硝子の建具、磨き上げられた廊下の床板、さらにレトロ調のタイルがあしらわれており、どこか懐かしさを感じる雰囲気が漂っています。そして客室は二間つづきの個室を用意。畳敷きの広々とした空間でゆったりとくつろぐことができます。お楽しみの風呂は高野槙造りで、近くの山の源流から採取した水を焚いたお湯がたっぷり。まるで天然の化粧水のような湯ざわりで、旅の疲れをやさしく癒してくれます。また宿泊客には近隣の茶畑で詰んだ茶葉のお茶や、女将がかまどで練り上げる名物柚子羊羹も振る舞われ、日本の老舗旅館らしいおもてなしを心から満喫することができるでしょう。

滞在中は周辺の山々での登山・ハイキングはもちろん、さまざまな自然体験を楽しむことができます。専門ガイドの案内のもとで、奈良県川上村の自然・文化・歴史の魅力に触れてみましょう。ツアーメニューは春夏秋冬で多彩。初心者でも気軽に参加できる「レイクカヤック」をはじめ、自然の洞窟を探険する「ケイビング」、苔むした古道をのんびり散策する「苔歩き（山道トレッキング）」が人気です。そして冬しか参加できない「氷瀑トレッキング」も注目。滝が凍り、時間が止まってしまったかのような神秘的なシーンは感動間違いなしです。