【多摩エリア1Dayトリップ】新しい東京の魅力を発見できる!
東京観光といえば、浅草・渋谷・新宿など東京でも東側のエリアを中心に巡る方が多いかもしれない。
ただ、東京の西側・多摩エリアにも、高尾山を筆頭に魅力的なスポットは多い。
まだあまり知られていない多摩エリアの魅力と、その魅力を満喫できる1Dayモデルコースを紹介しよう。
目次
気軽に・手軽に自然を満喫できる多摩エリア
東京都には様々な区分があるが、最も大きな区分は「都内」と「多摩エリア」だ。
「都内」とは東京の東側、23区内のエリアを指す。
観光地として人気が高い「浅草」や流行の中心地である「原宿」「渋谷」などは、「都内」と呼ばれるエリアにある。
西側にある23区外の市区町村は「多摩エリア」と呼ばれており、同じ東京都でも都内とは異なる魅力を持っている。
多摩エリアは東京都の約半分もの面積があるにもかかわらず、人口は東京都全体の約3割と少ない。
都内と比べて観光客が少ないこともあり、混雑によるストレスが少なく、ゆっくりと観光スポットを巡れる。
また、豊かな自然と都市が調和しており、都市の利便性を保ったまま、東京とは思えない自然を感じられるのも魅力のひとつだ。
広い面積を活かしたテーマパークや動物園などもあり、半日以上遊べるスポットも多く、移動が大変な子供連れの旅行にも多摩エリアはピッタリ。
「都内」からのアクセスも良く、京王線を利用すれば乗り換えなし、短時間で新宿から多摩エリアの各所に移動できるため、東京の主な観光スポットから足を伸ばしやすい。
【新宿から多摩エリアを巡る】自然と日本の風情を感じる1Dayトリップ
多摩エリアの魅力である豊かな自然と、日本ならではの風情を感じられる神社やお寺を日帰りで巡るモデルコースをご紹介。
あなたがまだ知らない東京の新しい魅力を発見しに、多摩エリアを巡ってみよう。
10:00 新宿駅からスタート
1Dayトリップのスタートは新宿駅から。
新宿駅には12の路線があるが、この1Dayトリップで利用するのは京王線のみ。
他の路線に乗り換える手間がないため、移動も簡単だ。
まずは京王線新宿駅から調布駅に向かおう。
11:00 豊かな自然と歴史を感じられる「深大寺」
調布駅からバスに乗って約20分で、ひとつ目の観光スポット「深大寺」に到着。
東京都内では「浅草寺」の次に歴史が古いお寺で、東京とは思えないほど豊かな自然に囲まれた、風情あふれる参道や境内が魅力。
参道には甘味処や食べ歩きできるお店も多いため、食べ歩きしながら、境内をゆっくり散策しよう。
一通り散策したら、深大寺周辺の湧水を使った名物「深大寺そば」を昼食に。
深大寺名物を味わったら、次のスポットへ移動するために、バスで調布駅に戻ろう。
「ゲゲゲの鬼太郎」が好きな方は、調布駅から徒歩2〜3分の場所にあり、鬼太郎のモニュメントが立ち並ぶ「天神通商店街」も観光してみよう。
14:00 東京を代表する神社のひとつ「大國魂神社」
調布駅から京王線に乗って約10分の府中駅に移動し、次のスポット「大國魂神社」へ向かおう。
府中駅から続く大國魂神社の参道は、欅並木として唯一の国指定天然記念物に指定されている。
美しくも力強い緑の欅を眺めながら、5分ほど歩けば「大國魂神社」に到着。
武蔵国の守護神を祀る1900年以上の歴史を持つ神社で、明治神宮や靖国神社と同じく東京を代表する神社「東京五社」のひとつだ。
本殿の裏手にあるご神木は樹齢千年を超える大イチョウを始めとする、様々なパワースポットを散策して、ご利益にあずかろう。
15:00 広大な敷地に盛りだくさんの見どころ「高幡不動尊」
大國魂神社を満喫したら府中駅から約10分の高幡不動駅へ。
高幡不動駅を降りたら、参道を歩いて「高幡不動尊」に向かおう。
参道には昔ながらのグルメを購入できるお店が軒を連ねており、お煎餅やお饅頭などを買い食いするのも楽しい。
「成田山新勝寺」とともに「関東三大不動」のひとつとされる「高幡不動尊」は、例年30万人が初詣に訪れるほど有名なお寺だ。
境内と隣接する山林を合わせると約3万坪の広大な敷地には、日本一とも伝えられる「丈六不動三尊」や「鳴き龍」など見どころが盛りだくさん。
境内の散策が終わったら、境内から愛宕山へと続く散策路を巡る「山内八十八ヶ所巡礼」も体験してみよう。
「山内八十八ヶ所巡礼」で愛宕山中に一番から八十八番まで順に並ぶ弘法大師像を巡れば、悩みや欲望が消えて様々なご利益があると言われている。
17:30 五感で日本情緒を感じる「うかい鳥山」
高幡不動尊を満喫したら高幡不動駅まで戻り、京王線に乗って約20分の「高尾山口駅」へ。
「高尾山口駅」に着いたら送迎バスに乗り、日本料亭「うかい鳥山」に向かおう。
伝統的な“越中五箇山の合掌造り”の建物が奥高尾の山里に佇む様子は、まさに日本の原風景といえる。
日本情緒たっぷりの空間の中から、四季折々の美しい景色を眺めつつ、季節ごとに選び抜いた食材を目の前で香ばしく焼き上げる「いろり炭火焼」を味わおう。
6月から8月にかけて開催される「ほたる狩り」「ほたる鑑賞の夕べ」では、庭園を飛び交う蛍の光を部屋の中から眺められるだけでなく、敷地内にある山野草園を散策しながら煌めく蛍が楽しめる。
開催期間中は予約ですぐに埋まってしまうため、早めに予約しておこう。
19:30 1日の疲れをゆっくり癒せる「京王高尾山温泉 極楽湯」
「うかい鳥山」から送迎バスで京王高尾山口駅に戻ったら、駅と隣接している日帰り温泉施設「京王高尾山温泉 極楽湯」で1日の疲れをゆっくり癒そう。
施設内では木の香りが漂うひのき風呂や、地下1,000mから湧き出す天然温泉に浸かれる露天風呂など、様々な温泉が楽しめる。
熱いお湯が苦手な人のために、温度が低めの「ぬる湯」が用意されているのも嬉しいポイントだ。
多摩エリアで1泊するのもお勧め
高尾山口駅から新宿駅まで約1時間で戻れるが、せっかくなら1泊して次の日も多摩エリアを満喫してみてはいかがだろうか。
多摩エリアに宿泊するなら、京王高尾山口駅の目の前にある「ホテルタカオネ」がお勧め。
全ての宿泊プランに薪がついてくるため、施設内で焚き火を楽しめる。
その他にも、陶芸体験や皮を使ったクラフト製作など、高尾ならではの体験ができる。
朝食は好きな時間に好きな場所で食べられるTO GO スタイルなので、次の日に高尾山でハイキングする時のお弁当にもできる。
2日目以降はココに行くべき!多摩エリアで人気の観光スポット5選
1Dayトリップで楽しめる観光スポットは、多摩エリアの数ある魅力的な観光スポットのほんの一部だ。
多摩エリアの奥深い魅力を知るためにも、1泊とは言わず2泊・3泊と延長して、これから紹介する多摩エリアの観光スポットを巡ってみてはいかがだろうか。
1. 高尾山
高尾山は、東京都八王子市に位置する標高599mの山。
アクセスがよく、観光気分で手軽に登れる山として人気がある。小さな子供連れからお年寄りまで様々な人が訪れ、訪れる人の数は年間約300万人。世界一の登山者数を誇るスポットとしても有名。
高尾山には全部で7つの登山コースがあり、舗装された道から、登山らしい山道まで様々だが、どのコースも歩きやすく見どころもたくさんある。
2. 多摩動物公園
50ヘクタールを超える世界屈指の広さを持ち、300種以上の動物を見ることができる。
多摩丘陵の中にあり、正門とオランウータンの森の標高差は約60メートル。園内を歩くと、さながら自然公園でのハイキングのような趣がある。
アジア園、アフリカ園、オーストラリア園、昆虫園の4エリアに分かれ、動物をできるだけ自由な姿で展示するために、檻の代わりに壕で仕切っている。
3. サンリオピューロランド
「ハローキティ」や「ぐでたま」、「マイメロディ」といった人気キャラクターで知られる、「サンリオ」が運営する屋内型テーマパーク。
「サンリオキャラクター」のショーやパレードはストーリー、ダンス、音楽といった本格的な演出が行われる。
撮影スポットも多く、キャラクターと一緒に撮影も可能。
4. よみうりランド
よみうりランドは東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがるエリアにある、歴史のある東京を代表する遊園地。
電車で新宿からは約30分と、便利なアクセス。様々なアトラクションはもちろん、夏はプール、冬はイルミネーションなどのイベントも行われ、子供から大人まで一年中楽しめる。
5. 井の頭恩賜公園
1917年、日本で最初の郊外公園として開園。井の頭池を中心に、緑の木々に包まれた広大な公園。春は池の周囲に約200本のソメイヨシノが咲き誇り、桜の名所となっている。敷地内には動物や植物が楽しめる井の頭自然文化園や、井の頭弁財天、三鷹の森ジブリ美術館(要予約)、運動場もある。
多摩エリアをお得に楽しもう!京王線・井の頭線一日乗車券
この記事で紹介した1Dayトリップに出かけるなら、大人は1000円、子供は500円で、京王線・井の頭線が当日何回でも乗車できるお得な「京王線・井の頭線一日乗車券」を活用してほしい。
各駅の自動券売機で手軽に購入できるため、1Dayトリップのスタート地点である「新宿駅」で購入していこう。
多摩エリアの観光に関するよくある質問
Q
多摩エリアって、東京のどこ?
東京都の23区外の市区町村を多摩エリアと呼びます。
Q
東京の都内と郊外って、それぞれどのエリアを指すの?
都内は23区内、郊外は23区外、つまり多摩エリアを意味することが一般的です。
Q
1Dayトリップの翌日はどこを観光すれば良いの?
多摩エリアで人気の観光スポット「高尾山」や「多摩動物公園」など、この記事で紹介した観光スポットを観光してみましょう。
まとめ
東京都23区内の主要観光スポットを巡ったら、東京近郊の横浜や河口湖などに移動する方も多い。ただ、それでは東京の魅力の半分しか味わえていない。
せっかく東京を旅行するなら最低でも1日、できれば2日間は多摩エリアを観光して、新しい東京の魅力を発見してほしい。