【秋吉台の観光ガイド】雄大な自然景観と神秘的な洞窟を楽しもう

「秋吉台カルスト展望台」からは、360度の大パノラマを堪能できる。
「カルスト台地」ならではの雄大な景観を一望できるため、まずは展望台に訪れてほしい。
展望台の横にある「Mine秋吉台ジオパークセンター」に併設された、Karstar（カルスター）は一息つける、カフェや休憩スペースとなっている。
フリーWi-Fiや充電スポットもあるので、ぜひ活用してほしい。

「秋吉台」を南北に走る、８km以上続く道「カルストロード」。
草原に散りばめられた石灰岩と、開放感ある景色を車窓から眺められる。
レンタカーを利用しなくても、タクシーやレンタサイクルがあるため安心だ。
展望台とは異なる景色を、車や自転車から堪能しよう。

「秋吉台ジオパークセンター」では、ガイドと出かける「Mine秋吉台ジオツアー」を受け付けている。用意されているツアーは３つ。
「秋吉台」の魅力を満喫したい方は、予算と時間に合ったツアーに参加してみよう。
以下に料金と内容を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
「トレッキング定番コース」と「フリーコース」は事前予約が必要だ。

「カルストロード」を南に進んだ場所にある、特別天然記念物の「秋芳洞」。
「秋吉台」の地下100ｍに位置しており、総延長は11.２km。観光できるのは、そのうち約１km。
１年を通して17度に保たれ、夏は涼しく冬は温かい。
洞内では自然が生み出した造形美を堪能できるだけなく、ちょっとした冒険気分も味わえる。
下記２つのコースが用意されているので、気になる方を選んで冒険に出かけよう。

平安時代（794〜1185年）に起きた「壇ノ浦の戦い」に敗れた、平家（武士の一族）の武将が身を隠したと伝えられている「景清洞」。
身を隠した武将・平景清（たいらのかげきよ）に関するスポットが、洞内に点在している。
洞内ではアートのような美しさを持つ天井や壁、珊瑚や海藻などの化石を楽しめる。
身を隠した武将がどのように過ごしたかを想像しながら、探検してみよう。

全長は約２km、５層の洞窟が竪穴で繋がる天然記念物「大正洞」。
「秋芳洞」と「景清洞」より狭く、迷路のように入り組んだ、複雑な構造になっている。
形のユニークな鍾乳石や石灰石の天然橋がある洞内を散策していると、秘境に訪れたような感覚になるはずだ。
戦乱で牛を奪われないように洞内へ隠したことから、古くは「牛隠しの洞」と呼ばれていた。

別府厳島神社の境内にある周囲約40mの池。
池の北西にある花尾山から湧き出る地下水が断層沿いに流れ、長い歳月をかけてろ過されて透明度が高い水となっているといわれている。
カルスト地帯特有の摂氏14度の清冷な水は、透き通ったコバルトブルーのグラデーションが美しく幻想的な雰囲気。
昭和60（1985）年には、環境庁の「日本名水百選」にも選定されている

2000年に開通した角島大橋。
山口県下関市本土側と離島の角島を結ぶ橋で、全長は1,780mと無料で渡れる離島架橋としては国内有数の長さを誇る。
北長門海岸国定公園内に位置する橋は、周囲の景観に配慮し橋脚の高さを18mに抑えて設計。
海面から道路までの距離が近く、海を間近に感じながらドライブを楽しめる。
また本土と角島をまっすぐに結ぶのではなく、中間地点にある鳩島を迂回してゆるやかにカーブするフォルムが非常に美しい。

応永6（1399）年、応永の乱で命を落とした大内義弘を弔うために弟の盛見が建立を計画、嘉吉2（1442）年に完成したといわれる五重塔。
高さ31.2m、建築様式はおおむね和様式で一部唐様式が使われている。
檜皮葺で塔身部は上層部に向かって細くなっており、すっきりとした印象。
室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに大内文化の最高傑作であり、法隆寺、醍醐寺に並んで日本三名塔の一つにも数えられている。