春の熊本旅行で訪れるべき桜の名所7選
阿蘇の雄大な山々や草原をはじめ、迫力ある美しい自然景観が魅力の熊本県。
あか牛を使った料理や熊本ラーメンなど、ご当地グルメも豊富にある人気の観光地だ。
そんな熊本には、多様な景観を楽しめる桜の名所も多い。
大量の桜が咲き誇る公園、お城や神社など日本情緒あふれるスポットを彩る桜、海を背景に並ぶ桜など、どれだけ巡っても飽きることはないだろう。
ぜひこの記事で紹介する桜の見頃と桜の名所を参考に、熊本を巡ってみてほしい。
目次
熊本の桜開花予想
熊本の桜の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の見頃であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、花見スポットによっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。
- 開花日
- 3月22日
- 満開日
- 4月1日
【2024年】熊本の桜開花予想
2024年の「熊本」の桜の開花日と満開日を知りたい方は、以下の表を参考にしよう。
2024年4月4日時点の情報では、ほぼ例年の通りの時期に開花・満開となりそうだ。
見頃は4月2日から4月9日と予想されている。
- 開花日
- 3月26日
- 満開日
- 4月3日
- 見頃
- 4月2日〜4月9日
参考:ウェザーマップ
多様な景観を桜が彩る!熊本の花見・桜の名所7選
ここからは、熊本で人気の花見スポットと共に、例年の桜の見頃も紹介しよう。
春に熊本を訪れるなら、これから紹介するスポットに足を運んでほしい。
日本を象徴する景色である桜を、思う存分に楽しめるはずだ。
1. 熊本城
熊本城は、1607年に加藤清正が築いた名城。
当時の最先端技術と労力を投じて作られており、以後、日本のさまざまな歴史の重要な舞台となった。
1877年の西南戦争の際に、天守は焼失したが、1960年に現在の姿に再建。
その後、2016年の熊本地震で甚大な被害を受けたが、2021年3月に天守閣復旧が完了した。
熊本城周辺には約800本の桜が植えられており、春になると一斉に花を咲かす。
モノトーンカラーの熊本城と薄いピンク色の桜とのコントラストからは、荘厳さと華やかさ、春の風情を感じられるだろう。
桜が見頃を迎える時期には、ライトアップされた妖艶な熊本城と桜も見られる。
熊本で桜を見るなら、絶対に外せないスポットだ。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬~4月上旬
2. 水前寺成趣園
湧水を利用した回遊式庭園で、細川家の初代藩主忠利公が、阿蘇の伏流水が湧き出るこの地に、御茶屋を建てたのが由来となった。
園内には細川家を祀る出水神社や能楽殿、京都御所内から移築された古今伝授の間などが建ち、松を配した庭木や池を飾る浮石、富士山に見立てられた築山などが江戸時代の情緒を今に伝えている。
桜が見頃になると、美しい日本庭園は150本ほどの桜で鮮やかに彩られる。
春の陽気の中、日本庭園を散策すれば、多様な景観を桜が彩る様子と日本情緒を満喫できるだろう。
期間限定でライトアップが行われ、夜間も開園。夜の日本庭園で照らされる桜は一段と美しい。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬
3. 蛇ヶ谷公園
「蛇ヶ谷公園」は玉名市にある公園で、「玉名温泉」からは歩いて10分ほど。
豊かな草木に囲まれた、約20haという大きな敷地にはテニスコートなどのスポーツ施設も完備。
広場も多く、ローラー滑り台などの遊具も充実しているので、家族連れでも楽しめる。
春には見頃を迎えた桜が1,500本ほど咲き誇り、園内のいたる所が華やかに染まる。
近い距離で桜を鑑賞でき、抜群のフォトスポットにもなるだろう。
桜がトンネルのように覆う遊歩道を歩けば、春の風情を強く感じられるはずだ。
陽が暮れると桜が提灯で優しく照らされ、どこか厳かな雰囲気が醸し出される。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬~4月上旬
4. 菊池公園
菊池市にある「菊池公園」は大型遊具のほか、芝生広場やテニスコートなども備える、地域住民の憩いの場。
園内には約3,000本の桜があり、桜の見頃になると毎年多くの花見客で賑わう。
熊本県内でも随一の桜の名所として知られ、カメラ好きが集うフォトスポットとしても定評がある。
定番のソメイヨシノが園内各地で見られ、晴れた日の青空に白やピンクの桜が良く映える。菜の花と桜のコラボレーションも必見だ。
花見客は多いものの公園の敷地も広く、桜も点在しているので、ゆっくり桜を眺められるのも嬉しい。
「菊池公園」では夜間のライトアップも行われ、漆黒の夜空に輝く幻想的な桜を楽しめる。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬
5. 湯の児チェリーライン
「八代海」、別名「不知火(しらぬい)海」近くの5kmにおよぶ桜の並木道は「湯の児チェリーライン」と呼ばれ、「水俣市」に位置する。
海を背景に桜を楽しめるドライブロードとして人気があり、500本ほどの桜が道に並んでいる。
桜と海を同時に眺められるスポットは珍しく、青い海とピンクや白に染まる桜の爽やかな景色は、なかなかお目にかかれない。
近隣には車を停めて、桜を鑑賞できるお花見スポットがあるので、併せて訪れてみてほしい。
少し足を延ばせば展望台もあり、より壮大な眺望を楽しめるはずだ。
桜が見頃を迎える時期には「湯の児温泉」から海上花見船も運航され、他にはないロケーションで桜を堪能できる。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬~4月上旬
6. 一心行の大桜
「一心行(いっしんぎょう)の大桜」は「阿蘇郡南阿蘇村」にある一本桜で、樹齢400年以上のヤマザクラ。
高さは約14m、幹の周囲は7m以上にもなる。
九州全体でもトップクラスの大きさを誇り、南阿蘇村のシンボルとなっている。
「南阿蘇村」は戦国時代(1467年〜1590年)に「峯村」と呼ばれ、この地に築かれた「鶴翼(かくよく)城」の城主は別の地での戦いで命を落とした。
その城主の妻子は「峯村」に戻り、城主や一族の鎮魂のために桜の苗木を植えたという。
そうして、一心に行をおさめた(熱心に祈りを捧げること)ことから「一心行の大桜」と呼ばれている。
周囲には菜の花畑が広がっているのも特徴のひとつ。
菜の花は桜とほぼ同時期に見頃を迎えるので、可憐な黄色い花々の中に佇む雄大な桜を見られるはずだ。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬~4月上旬
7. 市房ダム湖
「球磨(くま)郡」にある「市房ダム湖」のほとりには、約10,000本の桜が咲く。
「日本一の桜の里」を目指し、「市房ダム湖」がある「水上村」では桜の手入れや整備が日々行われている。
桜越しには美しい山々と湖面が広がり、雄大かつ多様な自然の姿を楽しめる。
少し足を延ばせば「桜図鑑園」という施設もあり、定番から珍しい品種まで、約70種類100本ほどの桜に出会える。ぜひ、こちらも併せて訪れてほしい。
「湯山温泉桜まつり」の期間中はライトアップもされるので、昼間の桜とは違った美しさを体感できるはずだ。
本数の多さと景色の美しさから、熊本県でも屈指の桜の名所として知られている。
- 桜の見頃(例年)
- 3月下旬
桜の名所を巡る九州旅に出かけよう
熊本も含まれる九州地方には、他にも桜の名所がたくさんある。
福岡・長崎・佐賀なら日帰りで遊べるため、熊本から足を伸ばして、九州各地の桜の名所と観光スポットを満喫しよう。
福岡・長崎・佐賀で特に人気の桜の名所と魅力を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
- 福岡県
-
福岡城址・舞鶴公園や宝満宮竈門神社が、特に有名な桜の名所。
お城と神社が桜に彩られ、日本情緒・歴史情緒を満喫できる。 - 長崎県
- 長崎県立西海橋公園や大山公園など、海と桜を同時に楽しめるスポットが人気。
- 佐賀県
-
数ある桜の名所の中でも、御船山楽園と鏡山は特に人気。
自然が織りなす絶景の中に咲く桜を楽しめる。
熊本の桜の名所に関するよくある質問
Q
熊本の桜の見頃は?
スポットにより異なりますが、3月下旬~4月上旬が見頃となる場合が多いです。
Q
熊本で花見スポットが多いエリアは?
熊本市が多いですが、各地に点在しています。
まとめ
この記事では熊本で人気の花見スポットと、例年の桜の見頃を紹介してきた。
お城や神社だけでなく、海や菜の花などの自然景観と桜とのコラボレーションも楽しめる熊本。
スポットや桜の品種によって異なるものの、熊本での桜の見頃は3月下旬〜4月上旬。ぜひ、この時期を狙って熊本を観光してみてほしい。
熊本以外にも、九州地方には桜の名所が多い。
九州各地の桜の名所にも足を運んでみると、より満足度の高い春の旅になるはずだ。