富士山へ登る前に知っておくべき基本情報と注意点
2013年にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山」は、日本の象徴として世界中に認識されている。
雄大な自然美と文化的価値、山頂からの壮大な眺望をはじめ多彩な魅力にあふれる。
一生の思い出となる「富士山」に挑戦したいと、多くの人が思っているのではないだろうか。
この記事では「富士山」を登るにあたって、富士登山のルール・マナーや必要な準備、注意事項やリスクといった事前に知っておくべき内容を紹介していく。
2024年から開始された「静岡県富士登山事前登録システム(Web登録システム)」による入山管理の試行など、最新の情報もまとめている。
富士登山を予定している人は、神聖で美しい富士山を守り伝えるため、安全で快適な富士登山を実現するためにも、ぜひ最後まで読んでほしい。
目次
富士山の登山シーズンはいつ?
「富士山」の登山道が開通するのは、通常7月上旬から9月上旬の期間だ。
具体的な開山期間は、残雪の状況や登山道の安全状況を確認後、毎年7月ごろに公式サイトで発表される。
山開きのタイミングはルートごとに異なるので、特に7月初頭に富士登山を予定している場合は最新の情報をチェックしてほしい。
例年7月中旬以降は登山者が増える傾向にあり、さらに週末やお盆の時期(8/13〜8/16)になると大勢の登山客で非常に混み合う。
なるべく快適かつ安心に楽しみたいなら、平日か9月初頭に行くスケジュールを立てるのがお勧め。
富士山の月別平均気温
富士山頂の年間平均気温は-5.9℃、真夏の8月でも6.4℃と真冬並みの気候が特徴。
標高100m上がるごとに気温が約0.6℃、風速1mごとに体感温度が1℃下がると言われている。
雷・雨も発生しやすく、天候状況も日によって変わるため、登山の際は気象情報の確認も忘れないようにしてほしい。
また五合目周辺と山頂付近では気温が10℃ほど違い、日の出前は0℃以下になる場合も珍しくないので、寒暖差にも注意が必要だ。
富士山頂の月別平均気温を以下の表にまとめたので、表を参考に万全の防寒対策と準備をしよう。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | -18.2 | -17.4 | -14.1 | -8.8 | -3.2 | 1.4 | 5.3 | 6.4 | 3.5 | -2.0 | -8.7 | -15.1 |
富士山の登山に必要な持ち物と服装
「富士山」は山小屋や登山道が比較的整備されているが、日本一を誇る標高3,776mの道のりを侮ってはいけない。
自分の身を守り、楽しく富士登山をするためにはしっかりとした事前準備が必須だ。
服装・必需品を2つのカテゴリーにまとめたので、登山を予定している人は出発前までに揃えておこう。
服装・装備類
- 登山靴
-
長時間の道のり、急斜面・砂利道に備えて底が硬いハイカットの登山靴がベスト。
靴擦れを防ぐために履き慣らすのも忘れずに。 - レインウェア
-
防水透湿性素材かつ上下セパレートタイプを用意すると良い。(傘・ポンチョは非推奨)
強風や雨風に備えて少し大きめを選ぶのがお勧め。 - 防寒着
- ダウンジャケットやセーターなど、軽量で持ち運びしやすいものがベスト。
- ヘッドランプ(交換用電池)
-
日没後は暗闇で歩行が難しくなるので必須。
夜間に行動しない場合も不測の事態に備えて用意した方が良い。 - リュックサック
-
両手を使えるザック型のリュックを用意すると良い。
大きさは30L、肩の負担を軽減するウエストベルト付きがお勧め。 - 登山ウェア
-
速乾性の高い素材(化繊・ウールなど)の衣服を重ね着がお勧め。
体温調節しやすい格好が望ましい。 - 防寒着
- ダウンジャケットやセーターなど、軽量で持ち運びしやすいものがベスト。
- 手袋
- 日焼け・防寒対策に加えて、転倒時や岩場に手をついた時のケガの防止にも役に立つ。
- 帽子・サングラス
-
熱中症・紫外線・砂ぼこり対策として活躍する。
帽子は風で飛ばされないようにあごひも付きがベスト。 - タオル(2~3枚)
- 汗や雨を拭く、防寒・包帯の代わりなど使い勝手に優れる。
必需品・便利なアイテム
- 水
-
登山中はこまめな水分補給が必須。
目安として1~2リットルを用意し、不足したら現地で購入する。 - 行動食
-
チョコレート・あめ・ナッツなど糖度が高く、エネルギーに変わるものが望ましい。
ジップロックなどにまとめ、取り出しやすいようにすると良い。 - 日焼け止め
- 長時間日光の下で過ごすため、紫外線対策に欠かせない。
- ビニール袋・ゴミ袋
- ポイ捨てはルール違反。
- ウェットティッシュ
- 山小屋には洗面台がなく水が貴重なので、お手拭き・汚れ落としに役に立つ。
- 現金(小銭)
-
富士山では現金払い、お釣りなしが基本。
クレジットカードは使用不可。
トイレのチップや水の購入用に100円を多めに用意すると便利。 - 登山地図
- 現在地・ルートの確認のために用意する。
- 着替え
-
雨・汗で濡れた時など体調管理のためにあると良い。
靴下・下着は過去の登山者から重要アイテムという声も多数。 - 救急セット・保険証
- 万が一のケガ・病気で病院に直行した時に必要になる。
- 使い捨てカイロ
- 極寒の時に持っていると重宝できる。
- モバイルバッテリー
- 登山地図GPSアプリの使用や写真・動画撮影、家族や友人に安否を伝えるなど、様々な用途で使うスマートフォンの充電を切らさないためにも用意しておこう。
知っておくべき弾丸登山のリスク
最初に伝えておきたいのは、弾丸登山は危険なので、自分の命を守るためにも絶対にやめてほしいということだ。
弾丸登山とは、御来光目的で休憩や睡眠をとらず、夜間に短時間かつ一気に山頂を目指す登山スタイルである。
「富士山」における弾丸登山は夕方以降に五合目を出発、そのまま夜通しで山頂を目指し、すぐに下山する登山形態(0泊2日)を指す。
十分な休息や体の適応時間を確保せずに行われるため、体調を崩す登山者が多く、近年問題視されている。
また夜間の登山は視界が限られ、疲労によって判断力や集中力が低下するので、事故に繋がる危険性も増加する。
特に「富士山」のような高山では様々な大きなリスクが伴う。
登山を安全に楽しむには弾丸登山を避け、適切な装備を用意のうえ、十分な睡眠と休息、防寒対策は欠かせない。
そのために、経験や体力に合わせた登山計画を立て、余裕のある日程と時間を確保しよう。
弾丸登山の主なリスクとその対策を説明するので、内容を理解し安全性を高めてほしい。
環境変化に対応できず発症する「高山病」
高山病は高地での気圧の低下や、酸素濃度の減少といった環境の変化に体が順応できず引き起こす病気。
主な症状には頭痛・吐き気・倦怠感・めまい・立ちくらみなどが挙げられ、重症化すると呼吸困難や意識障害になり、最悪の場合は死に至る。
弾丸登山による睡眠不足・体力不足は高山病のリスクが高まるため非常に危険だ。
そのため、ゆとりを持った登山計画と十分な睡眠・休憩は対策として必須と言える。
こまめな水分補給・高度上昇の制限・予防薬(アセタゾラミド)の服用も効果的。
また、高山病は適切な対策と早期の認識をすれば対処しやすいので、症状を抑えるよりも重症化を防ぐ方が重要だと覚えてほしい。
真夏でも発症リスクのある「低体温症」
低体温症は風雨中の移動、気温の低下、湿った環境などで体温が奪われ、体の深部体温が35℃以下に下がった状態を指す。
寒気を訴える・小刻みに震える・動きと思考がぼんやりするなどの症状が見受けられ、意識を失う・死亡したケースもある。
真夏でも氷点下を下回る「富士山」は低体温症になるリスクがあり、特に軽装で挑む弾丸登山はとても危ない。
防寒具を羽織った体温調節、行動食でエネルギー補給、温かい食事や飲み物の摂取が対策に挙げられる。
もし低体温症を発症したら暖かい場所に移動し、速やかな下山を推奨する。
精神的にも肉体的にもダメージを受ける「登山渋滞」
登山渋滞は、多くの登山者が同時に山頂を目指すことで通路に長い列ができ、進行が遅くなる(その場にとどまる)状態を指す。
「富士山」では御来光を求めて登山する人が多く、朝3時〜5時の八合目から上が最も混雑する。
高地での長時間滞在は、酸素不足・体力の消耗といった直接的なリスクをもたらし、安全な登山を妨げる要因となる。
待ちに対するイライラでトラブルが起こる場合もあり、心身ともに与えるダメージが想像以上に大きい。
登山渋滞をさせる原因のひとつに弾丸登山者も関係しているので、他者に迷惑をかけないという意味でも止めてほしい。
時間帯をずらした出発、ガイド付きツアーへの参加、平日に行くなどが、登山渋滞を避けるための対策である。
一瞬の油断が命取りになる「落石・滑落」
登山中の落石・滑落は、安全面で大きなリスクを伴う。
落石は様々な要因で発生し、たとえ小さな石でも大きな危険を引き起こす可能性がある。
滑落は足元が不安定な岩場や急斜面での転倒が原因で起こりやすく、最悪は落命に直結する。
全体的に暗く見通しも悪い弾丸登山は、落石・滑落リスクが高まるのは言うまでもない。
落石・滑落による被害を防ぐには、ヘルメットの着用、自分の経験・体力に合った登山の心掛けが必要だ。
いつ、どのタイミングで起こるかわからないため、集中力を絶えずキープするのも重要と言える。
登山中は常に周囲の状況を観察し、自己責任の原則を忘れずに、安全管理の徹底も不可欠。
また、落石等に繋がる可能性があるため、登山道の外に出ないように注意してほしい。
発生時はパニックに陥りやすいので、事前準備と必要知識を頭に入れ、冷静な判断と行動のもと、周囲への警告・安全の確保・救助要請しよう。
富士山の主な登山ルート
「富士山」には静岡県・山梨県側を起点とした、主に4つの登山ルートが知られている。
それぞれ入り口は大きく離れており、山頂までの時間・景色・難易度も異なる。
往復の所要時間(休憩時間等を除く)と難易度を下記の表に記載したので、参考にしてほしい。
旅行プランや自分の体力・経験に合わせて、好みのルートを選ぶと良いだろう。
所要時間は体力や天候・混雑状況によって左右されるので、十二分に注意してほしい。
登山ルート | 難易度 | 所要時間(往復) |
---|---|---|
富士宮ルート(静岡) | 初心者向け | 約8時間 |
須走ルート(静岡) | 登山経験者向け | 約10時間 |
御殿場ルート(静岡) | 上級者向け | 約12時間 |
吉田ルート(山梨) | 初心者向け | 約10時間 |
静岡県側から登山するために必要な事前登録
神聖で美しい「富士山」を守り伝えるため、かつ安全で快適な富士登山の実現のため、静岡県富士登山事前登録システム(Web登録システム)を活用した入山管理が、2024年試行される。
そのため、静岡県側から登山する全ての方は、静岡県富士登山事前登録システムにより、富士登山ルール・マナーの事前学習、登山情報(登山日時・ルート・山小屋宿泊の有無・山小屋名等)を事前登録する必要がある。
事前登録ページは日本語以外にも、英語・繁体字・簡体字・韓国語・ベトナム語・タイ語と多言語対応しているため、安心してほしい。
また、夜間の弾丸登山・富士登山ルール・マナー違反を防ぐため、登録前に富士登山ルール・マナーを学ぶeラーニング(動画視聴)を必聴としている。
本システム登録後に届くQRコードを各ルートにあるチェックポイントで専用端末にかざすと、リストバンドが配布される。
さらにWebシステムで登録した方には、富士山デジタル壁紙も配布される。
静岡県側の3つのルートやシャトルバス乗換場所、マイカー規制入口にはWeb登録確認を行うスペースが設けられる予定。
そのスペースにて、事前登録の有無が確認され、未登録者は登録や登山前学習を行う。
なお午後4時以降は、山小屋宿泊予約の有無を現地で実施のうえ、予約がない人に対しては登山の自粛を呼びかけていく。
システムに事前登録すれば、当日のスムーズな入山に繋がるだけでなく、神聖で美しい富士山を守り伝えることや、安全で快適な富士登山の実現にも繋がる。
静岡側から出発する場合は、必ず静岡県富士登山事前登録システムを利用しよう。
また、御来光目的で登山される場合は、山小屋を予約して充分に休憩し、無理のない登山を楽しんでほしい。
山梨県側から登山する方が知っておくべき通行規制・登下山道の使用料
山梨県側(吉田ルート)では、「富士山」を安全かつ快適に登るために、各ルートに2024年から新たな規制が設けられた。
内容を知っておかないと通行できない可能性もあるので、登山計画を立てる際は必ず確認しよう。
山梨県側から出発する場合の注意点は、これから紹介する大きく2つだ。
登下山道の通行規制
五合目の登山道入口にゲートを設け、以下の条件で登下山道を閉鎖し通行規制を行う。
- 午後4時~翌3時の時間帯
- 1日の登山者数が4,000人を超えた場合
例外として山小屋に宿泊予約がある場合は規制中も通行はできるが、規制開始前のゲート通過を呼びかけている。
宿泊予約なしでも登山日の前日23時59分までに、事前決済により通行予約(任意)を取ることも可能だ。※Web上でのみ受付
当日分も1,000人以上は確保しているが、上限に達した段階で終了する。
規制状況に関する情報は公式SNSでも随時発信される。
登下山道の使用料の負担
上記で説明したゲートを通過する際に、登下山道の使用料として1人・1回につき2,000円(義務)の支払いが必要となる。
さらに後述する富士山保全協力金(任意)を合算すると、実質3,000円の負担だと考えてほしい。
支払いのタイミングは、通行時に直接または、事前決済による予約時にまとめて行ういずれかの方法。
富士山保全協力金で富士山の神聖さ・美しさと安全をみんなで守ろう
富士山保全協力金は、富士山の神聖で美しい自然を守り、登山者の安全を確保するために設けられた制度である。
「富士山」を訪れるすべての人々がその価値を理解し、保全への協力が主な目的だ。
「富士山」の景観・価値を未来に継承し、快適・安全に登山できるようにも、富士山保全協力金に対する認識とサポートをしてほしい。
富士山保全協力金の金額と使用先
基本1人1,000円(任意)の金額が設定されており、子どもや障害者は協力できる範囲の金額での賛同を求めている。
集めた協力金は、「富士山」の環境保全活動(トイレの新設・改修など)や登山者の安全対策(登山道の整備・AEDの設置など)に関わる事業に使われる。
詳細な金額や使途は山梨県・静岡県の公式サイトで、公表しているので気になる人は閲覧すると良いだろう。
富士山保全協力金の支払い方法
現地での富士山保全協力金受付は各ルートの開山期間中のみ受け付けており、原則として五合目から先に立ち入る登山者が対象である。
ルートごとの受付場所・時間は下記にまとめたが、現地の受付時間は変わる可能性がある。
受付時間については、富士山オフィシャルサイトの富士山保全協力金ページを確認してほしい。
協力金への支払いが完了すると、記念品として協力証(木製のストラップ)が提供される。
ルート | 受付場所 | 受付時間 | 対象の基準点 |
---|---|---|---|
富士宮ルート(静岡) | 五合目・水ヶ塚駐車場 | 4時~21時(五合目)・5時~12時(水ヶ塚駐車場) | 五合目環境省トイレ |
須走ルート(静岡) | 五合目 | 4時~21時 | 古御岳(こみたけ)神社 |
御殿場ルート(静岡) | 新五合目 | 4時~12時 | 大石茶屋 |
吉田ルート(山梨) | 五合目(五合管理センター前) 六合目(安全指導センター手前) | 24時間 | 泉ヶ滝 |
インターネットやコンビニエンスストアでの支払いも可能(公式サイト要確認)だが、静岡県富士登山事前登録システムでも支払える。
富士山の登山者が守るべきルールとマナー
「富士山」の神聖さ・美しさを保護し、日本が誇るべき伝統を後世に引き継ぐためにも、自分自身の安全のためにも、必ずルール・マナーを守って登山をしてほしい。
富士登山ルール・マナー、法律上禁止されている行為、富士山カントリーコードを紹介する。
全ての登山者が安全かつ楽しむためには、一人ひとりの心掛けが重要だ。
登山前にしっかりと目を通し、常識から外れた行動や山・他者の迷惑になる行為に注意しよう
静岡県からのお願い
- 危険!夜間弾丸登山(山小屋宿泊を伴わない夜間の登山)は絶対しない
-
・低体温症など健康上の危険、落石等災害の危険がある
・夜間は予約なしで、山小屋の利用はできない - 他の登山者の迷惑になる行為はしない
- 騒音、テント設営、たき火、落書き、登山道やトイレでの仮眠
- 登山道の外に出ない
- 登山道は登りが優先
- ゴミのポイ捨てはしない
- ゴミは必ず持ち帰る
- 命を守る!体調に異変を感じた場合、天候が悪化した場合は、速やかに下山
- 富士山の天候は急に変わる
- 下山の時間に十分注意
-
・夜間は、タクシーの配車が困難
・特に、富士宮口五合目、須走口五合目は、帰りのシャトルバスの時間に注意
・体力の消耗により、下山は予想以上に時間が掛かるため、ご自身のペースを考え、時間に余裕を持って早めに下山
・下山シャトルバス最終便は、富士宮口五合目が19時発、須走口五合目が18時45分発(土日は19時45分発)
法律で禁止されていること
- 動植物の採取禁止
-
・花や実を採ったり、昆虫採集などもできない
・登山道を外れて歩くと貴重な生態系に影響を及ぼすため、登山道以外は歩かない - 溶岩や石の持ち出し禁止
- 小石を持ち帰ることはもちろんのこと、移動も禁止
- 落書きの禁止
- 建造物はもちろんのこと、岩・石への落書きも禁止
- テント設営やたき火の禁止
-
・富士山にはテントサイトがないため、山小屋に宿泊する
・たき火は禁止
・バーナーやコンロは、火災を起こすおそれがあるため、山小屋周辺や人ごみを避け、周囲に注意して使用するように - ペット等の放し飼い禁止
-
・特別保護地区内では、動物を放すことが禁じられている
・山小屋内にペットを入れることやペット連れの登山は控えること
・富士山の登山道は火山砂利のため、ペットとともに登山するとペットの足にダメージを与える可能性がある
富士山カントリーコード
- 美しい富士山を後世に引き継ぐ
- ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
- ゴミになるようなものを最初から持っていかない
- 登山道をはずれて歩かない
- 登頂記念の落書きをしない
- 車道外へ車両等を乗り入れない
- 溶岩樹型等の特殊地形を壊さない
- 駐車場ではアイドリングをしない
- 動植物を採らない
- トイレなど公共施設をきれいに使う
富士山の登山に関するよくある質問
Q
富士山に登るにはいくらかかる?
1泊2日の登山で総額2万円前後を目安に考えると良いでしょう。※富士山までの往復の交通費を除く。
Q
富士山に登るにはどれくらいの時間がかかる?
ルートによって異なりますが往復で約8〜11時間かかります。初心者向けで定番の「吉田ルート」は10時間ほどです。※休憩等を除く
Q
富士山に登るには申請が必要?
山梨県側から登る場合は「登山計画書」の提出が義務化されています。静岡県側からは登る場合も、万が一のアクシデントに備えて提出をお勧めします。
まとめ
「富士山」を登る前に知っておくべき最低限の知識や富士登山ルール・マナー、必要なアイテム、弾丸登山の危険性、2024年から導入される新たな入山管理の取組を紹介してきた。
「富士山」はその神聖さ、美しく壮大な景観、特徴的な地形・自然環境など、他では味わえない様々な魅力がある。
代えがたい価値を未来に継承し安全な登山を行うには、ルールの遵守はもちろん、規制および保全活動への協力の重要性も理解してほしい。
こちらの記事では、「富士山」の観光ガイド・楽しみ方をまとめているので、合わせて参考にしよう。