【雲辺寺ロープウェイ観光ガイド】日本最大級のロープウェイから絶景を満喫!
瀬戸内海などの絶景を楽しめると人気の「雲辺寺(うんぺんじ)ロープウェイ」。
天候によって多彩な雲や山々の表情を楽しめ、空を飛んでいるような感動体験をできるのが何よりの魅力。
ロープウェイでアクセスできる、四国八十八箇所霊場のひとつとして知られる「雲辺寺」や、SNSでも話題の映えスポット「雲辺寺山頂公園」も見どころが盛りだくさん。
この記事では、「雲辺寺ロープウェイ」の魅力や周辺のお勧め観光スポットを中心に紹介していく。
目次
四国のダイナミックな絶景を満喫できる「雲辺寺ロープウェイ」
香川県観音寺にある「雲辺寺ロープウェイ」は、山麓(さんろく)駅と山頂駅を結ぶ日本最大級のロープウェイ。
定員101名のスイス製のゴンドラで全長2,594m・高低差657mを、最大時速36km・約7分かけて運行する。
また2号支柱から3号支柱の間は1,882mあり、その長さはなんと日本一だ。
「雲辺寺ロープウェイ」は赤色と黄色の2つの車体があるのだが、その大きさにまず驚くだろう。
迫力満点の車体に乗ると、眼前には瀬戸内海や三豊平野をはじめ、瀬戸大橋や中国地方のダイナミックな絶景が広がり、スリルとスピードを味わいながら空中散歩を楽しめる。
往復で乗車する場合は、行きと帰りで別の景色を楽しむのも、同じ席に座って上下の違いを比べるのも面白い。
約7分はあっという間に過ぎるため、見逃しに気を付けて「雲辺寺ロープウェイ」による空の散歩を満喫しよう。
雲辺寺ロープウェイでアクセスできる魅力的な観光スポット
「雲辺寺ロープウェイ」でアクセスできる観光スポットを紹介していく。
文章で伝えきれないほどの絶景が広がる山頂付近には、記念に残る撮影スポットや歴史的なお寺など、見応えがたっぷり。
また、道の途中に香川県と徳島県の県境のラインが引かれており、2県の間にも立つという面白い体験もできる。
ロープウェイの下りの最終便は17時20分なので、乗り遅れには気をつけよう。
SNS映えするフォトスポット盛りだくさんの「雲辺寺山頂公園」
「雲辺寺山頂公園」は、「雲辺寺ロープウェイ」の山頂駅から徒歩5分ほど、標高約920mの場所にある。
周囲には木々がなく、空・海・平野を一望できる絶景スポットとして人気を集めている。
園内には広々とした芝生のほか、SNS映えにピッタリな遊具やアイテムが盛りだくさん。
なかでも、有名かつ定番の3つのエリアをここでは紹介しよう。
爽快な気分を味わえる「天空のブランコ」
雲辺寺山頂公園の代名詞と呼べる大人気遊具。
目の前の瀬戸内海や讃岐平野を眺めながら、まるで空を飛んでいるような爽快な気分を味わえる。
その様子を写真に撮れるように、ブランコの前には専用のフォトスタンドが用意されている。
フォトスポットになる「木製のフォトフレーム」と「ベンチ」
絶景を背景に思い思いの記念撮影ができるフォトスポット。
その他にもカラフルで可愛いベンチがあり、様々な写真が撮れる。
絶景を眺めながらコーヒで一休みできる「雲辺寺コーヒー&park」
たまご型のキッチンカーで営業している人気のオープンカフェ。
開放感のある公園で最高の景色と一緒に味わうコーヒーは格別に美味しい。
こだわりのドリップコーヒー以外にも、高瀬茶ラテやすだちソーダなど、ここでしか飲めないドリンクを揃えている。
様々な文化財と四季折々の風景を楽しめる「雲辺寺」
「雲辺寺山頂公園」の隣にある「雲辺寺」は、1200年以上の歴史を持つ天空のお寺。
四国八十八箇所霊場の中で、最高峰の標高927mに位置するため「四国高野」とも呼ばれる。
弘法大師・空海(くうかい)が789年に創建し、本尊には千手観音菩薩像が祀られている。
その他にも国指定重要文化財の毘沙門天立像・不動明王立像をはじめ、500体もの立派な石像が鎮座し、見どころに尽きない。
名前の通りお寺全体が雲に覆われることや、雲海が現れる場合もあり、時々の天候で色々な表情を伺える。
四季折々の風景も素晴らしく、夏の紫陽花(あじさい)、秋の紅葉、冬の雪景色と自然の美しさが参拝者を楽しませる。
また、本堂のすぐ側にある”なす”の形をしたモニュメントに、絵馬・お守りが飾られる開運スポット「おたのみなす」も外せないポイント。
石像の中をくぐり、『お頼みなす』と願い事をしながらモニュメントに腰を掛けると、ご利益が倍増すると言われている。
訪れた際は幸運にあやかって願掛けをしよう。
四国八十八箇所霊場とは
四国八十八箇所霊場とは、弘法大師・空海にゆかりのある88のお寺の総称を指す。
お寺は四国4県(高知・徳島・愛媛・香川)に点在し、「雲辺寺」は第66番札所にあたる。
四国八十八箇所霊場への参拝を「お遍路」・「四国巡礼」などと言い、巡礼者は「お遍路さん」や「お四国さん」と呼ぶ。
巡礼者の主な目的は、「お遍路」を通じて自らの煩悩を払い清め、心身を見つめ直すことである。
少なくとも江戸時代(1603年~1868年)には、一般庶民も巡礼していた歴史があり、古くから信仰や宗派を超えて重要な役割を果たしてきた。
巡礼路の移動距離は徒歩で約1,400km、全てを巡るには40日~45日必要だと言われるが、お寺の順番通りに行く必要も、一度に88カ所を参拝する必要もない。
さらに、何年かかっても問題なく、車などを使った移動も可能という、寛大さも魅力のひとつだろう。
これらは日本人の精神性を代表する文化であり、歴史的・文化的価値の高さを示す。
現在「四国八十八箇所霊場と遍路道」名義で、世界遺産への登録も目指している。
四国八十八箇所霊場の参拝に使われるケーブルカー・ロープウェイ
「雲辺寺ロープウェイ」の開業によって、四国霊場である「雲辺寺」の参拝が以前と比べてとても容易になった。
これ以外にも、四国には他霊場への参拝ができるロープウェイがあるので、合わせて紹介しよう。
特に四国八十八箇所霊場やお遍路に興味を持った人は「雲辺寺」だけでなく、これから説明するケーブルカー・ロープウェイとその周辺への観光も一緒にお勧めしたい。
八栗ケーブル
香川県高松市にある「八栗(やくり)ケーブル」は、八栗登山口駅から八栗山上駅までの684メートルを結ぶ四国で唯一のケーブルカー。
四国八十八箇所霊場のひとつ「八栗寺(第85番札所)」への参拝客を輸送するために、1964年に開業した。
乗車時間は約4分と短いものの、美しい自然や季節によって変わる桜や紅葉を楽しめる。
829年に創建された「八栗寺」は、開運厄除けや商売繁盛などのご利益があるお寺として知られ、現在も多くの参拝者で賑わう。
周辺に位置する「高松市石の民俗資料館」や「イサムノグチ庭園美術館」といった、人気観光スポットもお勧めだ。
太龍寺ロープウェイ
日本最長の全長2,775メートルに及ぶ「太龍寺ロープウェイ」は、徳島県の鷲の里駅から太龍寺駅を結ぶ路線だ。
四国八十八箇所巡りの「舎心山太龍寺(第21番札所)」へのアクセスのために作られた。
山と川を越える珍しいルートという特徴を持ち、素晴らしい風景を選出する”四国八十八景”のひとつにも選ばれている。
”西の高野”と称される「太龍寺」も歴史と文化の重要性を持つ場所であり、美しい自然景観とともに参拝者を魅了する。
ボウランが自生する「蛭子神社」、約2kmの渓流を下る「鷲敷ライン」を筆頭に周辺観光スポットの充実も注目のポイント。
雲辺寺ロープウェイに関するよくある質問
Q
雲辺寺山頂公園と雲辺寺の観光に必要な時間はどれくらい?
雲辺寺山頂公園は1時間30分前後、雲辺寺は30分前後を目安に考えると良いでしょう。
Q
雲辺寺ロープウェイの料金は?
大人1人の乗車運賃は、往復2,200円・片道1,200円です。
Q
雲辺寺ロープウェイの山麓駅周辺に駐車場はある?
山麓駅に400台ほど駐車できる無料の駐車場があります。
まとめ
この記事では「雲辺寺ロープウェイ」の見どころや、周辺の人気観光スポットを紹介してきた。
うどんで有名な香川県だが、四季折々の大自然・歴史的な建造物など多彩な魅力が詰まっている。
特に「雲辺寺ロープウェイ」は絶景が見られるだけでなく、旅行にピッタリな素晴らしい時間を過ごせる乗り物だ。
山頂周辺にある「雲辺寺山頂公園」・「雲辺寺」の観光と合わせて、空の散歩を楽しもう。