これを読めばわかる!お守りを授かる上で知っておくべき基本知識

これを読めばわかる!お守りを授かる上で知っておくべき基本知識

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本人にとって「お守り」は、人々の祈りや願いを支える心の拠り所のような存在だ。
古くから受け継がれてきた縁起物で、現在も日常生活の中に溶け込む伝統文化のひとつである。
様々な種類があり、感謝の気持ちを込めて身につけることでご利益がいただけるとされている。
この記事ではお守りの概要・起源をはじめ、効力や選び方など、興味を持っている方が気になる内容を網羅的に紹介していく。
最後まで読めば、お守りについての理解が深まり、今後日本に訪れた時の楽しみが増えるだろう。

目次

日本人の心の支えとなる縁起物「お守り」

お守りとは、神社やお寺で授けられる小さな袋や札のことで、身につけると持ち主にご利益があるとされている。
古くから信仰の対象として、人々は災難を防ぎ、願いを叶えるために身近に置いていた。
現代の日本人にとっても心の支えとなる存在で、日本人の日常生活に根付いた縁起物のひとつと言える。
お守りには、健康・恋愛・学業など目的に応じて多種多様な種類があり、縁起の良い言葉や祈りが込められている。
また、全国各地の神社やお寺で異なるデザインが施され、伝統的な和風のものから、現代的でカラフルなものまで様々だ。

現代も日本人の心の拠り所となっているお守り
現代も日本人の心の拠り所となっているお守り

お守りの起源と歴史

お守りの起源は、諸説あるが縄文時代(紀元前約1万8000年頃〜紀元前300年)まで遡る。
古代の人々は自然・神々の力(精霊崇拝)を信じており、魔除けや災いを防ぐ道具として身につけていた「勾玉(まがたま)」が始まりと言われている。
奈良時代(710年~794年)になると、仏教の影響を受けてお寺で授与されるお守りが登場する。
そして平安時代(794年~1185年)では、貴族・武士の間で普及し、戦場での安全や家族の健康を祈るために用いられた。
江戸時代(1603年~1868年)に入ると、庶民の生活の安定とともに神社・お寺を訪れる習慣が一般的となる。
この時には現在と同じように、お守りを身につけて交通・健康・安全などを祈願していたようだ。
近代以降はお土産・記念品といった幅広い形で人気を集めて現代に至る。

お守りの起源になったという説もある勾玉
お守りの起源になったという説もある勾玉

様々な色・形・デザインのあるお守り

お守りの形は、紐で口を閉じた小さな布製の袋状が一般的だ。
袋のデザインにはそれぞれの神社やお寺の個性が表れ、伝統的な和柄や神社・お寺のシンボルが刺繍されているものが多い。
色や模様も様々で、持ち主の願い(目的)に応じたデザインが選ばれる。
例えば、黄色は「金運」・緑色は「自然・生命力」を象徴する色としてよく用いられる。
また紐も複数の結び方があり、願いが叶うという意味を持ち、縁起の良い「二重叶(にじゅうかのう)結び」がスタンダード。

見ているだけで楽しくなるカラフルなお守り
見ているだけで楽しくなるカラフルなお守り

お守りの袋には何が入っているの?

お守りの袋の中には、神社やお寺で祈願された神聖な物品が入っている。
ご祭神の名や特定の言葉を記した、護符(紙や木の札)、お札、小さな石・鉱物・紙片などが主な代表例。
また、五円玉(=ご縁)・小さな鈴(=邪気払い)を縁起物として収めるものも存在する。
これらの中身は持ち主を守り、願いを叶えるための力が宿っており、袋を開けると霊力が失われ効果が薄まるようだ。
興味本位で開けると破損する可能性もあるので、むやみに触るのは辞めた方が良いだろう。ただし、中身を開封したからといって災いが起こるわけではない。
重要なのはお守りを大切に扱い、神様・仏様を敬う気持ちである。

感謝の気持ち込めてお守りを大切に扱おう
感謝の気持ち込めてお守りを大切に扱おう

神社とお寺のお守りの違い

ここまでお守りは神社やお寺で授けられると説明してきた。
それぞれ形状や目的は似ているものの、宗教的背景に基づいて異なる意味や目的を持つ。両者の特徴を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
自分の信仰や願いに合った場所を訪れて、最適なお守りを選ぶと良いだろう。

神社 お寺
信仰 神道(八百万の神々)の信仰に基づく 仏教の教え(仏や菩薩の加護)に基づく
ご利益の傾向 健康、交通安全、縁結び、安産祈願など(具体的な願いを込めたものが多い) 厄除け、病気平癒、家内安全、商売繁盛など(広範な願いを込めたものが多い)
デザイン 神社の名前や紋章、和風のモチーフなどが用いられる 仏教特有の経文や梵字、仏像のシンボルなどが用いられる
色合い 多様な色合いと装飾 落ち着いた色合いや装飾
袋の中 神社で祈願された護符やお札など(持ち主を守る力がある) 仏教の経文や仏像の小さなレプリカなど(持ち主に仏の加護をもたらす)

お守りを授かりたいなら神社・お寺の専用窓口へ

お守りは、一般的に神社・お寺ともに専用窓口の「授与所」もしくは「社務所」で手に入る。
参拝の流れで立ち寄れるように(先に神様・仏様へのご挨拶がマナー)、本殿や本堂の近くに設けられていることが多い。
基本的には神職・巫女(みこ)などが常駐しており、不明点があれば気軽に相談できる。
また、近年はオンラインショップ・インターネットでの取り扱いも増えており、人気の神社・お寺ではオンライン授与を通じて郵送での受け取りも可能だ。
ちなみにお守りは”購入”・”販売”ではなく、”授かる”・”授与する”という表現を使い、”1体(たい)、2体”と数える。
これは信仰の対象として神仏などに対する尊敬の念を表すためである。
お守りを授かる際は感謝の気持ちを忘れないようにしよう。

お守りを授かれる授与所のイメージ
お守りを授かれる授与所のイメージ

お守りをお土産にする上で気をつけるべき4つのポイント

お守りをお土産として人に贈っても基本的には問題ない。
日本の伝統文化を感じられるだけでなく、相手の幸福や成功を願う気持ちが込められたものなので訪日観光客からも人気だ。
ただし、渡す際は以下にまとめた4つのポイントに注意しよう。

1. 相手の状況に合ったお守りを選ぶ
お守りには多くの種類があり、目的に応じたご利益がある。相手の状況や願いに合ったものを選ぶとより喜ばれる。
例)受験生に学業成就、妊婦に安産祈願など
2. 信仰や宗教観を考慮する
お守りは神道や仏教に基づくため、相手の宗教観への尊重が必要である。特定の宗教を持たない人が多い日本では問題になりづらいが、宗教や信仰に敏感な方には事前に確認した方が安心だ。
3. 敬意を持って渡す
丁寧に包装し、心のこもったメッセージ(感謝の気持ち)を添えて渡すと良い。相手に対する思いやりが伝わり、より感謝される贈り物となる。
4. 渡すタイミングを考える
渡す時は相手に負担を感じさせないタイミングが理想的で、気遣いが伝わりやすい。

願い事に合わせたお守りを選ぶ

上述したようにお守りと一口に言っても、種類は多種多様だ。
そのため、自身もしくは贈る人の願い事に対してご利益があるものを選んでほしい。
また、神社やお寺によってご利益が異なるので、祀られている神様・仏様を事前に確認するのもお勧め。
ここでは主なお守りの種類を4つに分けて、それぞれのご利益を紹介しよう。

健康に関するご利益を授かれるお守り

日々の心身の健やかさを支え、病気の予防や回復を願うお守りも人気が高い。
以下の4つが代表例だが、足腰など身体の一部に特化したものもあり、数多くの種類が存在する。

病気平癒
特定の病気やケガからの早期回復・治癒を祈願し、健康状態を取り戻す。
持ち主の心を落ち着け、不安を和らげる効果も期待される。
無病息災
病気や災難から身を守り、健康な日々を過ごせるように祈願する。
日常生活での健康維持や安全、家庭・職場の平穏を願う人に適している。
長寿祈願
健康を保ち、穏やかで実りある長い人生を全うできるように祈願する。
身体だけでなく、心の安定や幸せな生活を願う意味も込められている。
安産祈願
妊娠中の母子の健康と無事な出産を祈願する。出産までの不安を和らげる力が宿るとされ、妊娠5カ月目の「戌(いぬ)の日」に授かることが一般的。

縁結びに関するご利益を授かれるお守り

「縁結び」とは、人と人との良いご縁を結びつけることを祈願するもの。
そのご利益は恋愛だけでなく、結婚、友情、仕事の人間関係など、様々な縁が対象になっている。
また相手との結びつきを強めると同時に、自分にとって必要な縁(運命的な出会いや絆を深める)を引き寄せる力も含まれる。代表的な4つの「縁結びのお守り」は以下の通り。

恋愛成就
好きな人との恋の実りや理想の相手(未来の恋人や結婚相手)との出会いを祈願する。
恋愛運を高めて、現在の関係を深める力が宿るとされている。
夫婦円満
夫婦の絆を深め、愛情と調和を保つ円満な関係を築けるように祈願する。
家庭内に平和や幸福をもたらし、お互いの信頼を深める力が宿るとされている。
良縁祈願
人生を豊か(幸せや成功に導く)にしてくれる素晴らしい縁との出会いを祈願する。
様々な場面で良い人間関係を引き寄せる力が宿るとされている。
子授け
主に妊活中の方やこれから妊娠を望む夫婦に向けて、子宝に恵まれることを祈願する。
健康な子供を授かる力が宿るとされ、心を落ち着かせる効果もある。

開運に関するご利益を授かれるお守り

「開運のお守り」は、仕事や学業など具体的な願いに対応したものが多いのが特徴。
将来や挑戦に対する不安を感じた時に身につけると、様々な分野において運気を高めてくれる。主な種類は以下の4つだ。

商売繁盛
ビジネスの成功、繁栄(利益アップ・顧客獲得など)を祈願する。
商売や仕事の運気を高める力が宿るとされている。
金運上昇
財運を高め、経済的な安定や繁栄を祈願する。
持ち主の金運を向上させ、仕事の成功・収入の増加・無駄遣いを防ぐ力が宿るとされている。
学業成就
学業・試験の成功を祈願する。持ち主の学業運を高め、努力が実を結ぶように集中力や記憶力を向上させる力が宿るとされている。
合格祈願
試験や資格取得、受験に挑む人が目標の達成を祈願する。日々の努力が実を結び、試験当日に実力を発揮できるよう神仏のご加護が宿るとされている。

厄除けに関するお守り

「厄除け(やくよけ)」とは、人生における災難や不運、事故を避け、平穏無事な生活を送るために祈願するもの。
1年間身につけることで、様々な災いを防ぎ、幸運・健康・安全を招いてご利益があるとされている。
日本の伝統的な信仰に基づき、特定の年齢・時期に訪れる「厄年」にご祈祷を行うケースも多い。
主な「厄除けのお守り」を以下の表にまとめた。

開運除災
持ち主の運気を向上させ、不運や災難から守るご利益があると信じられている。
心の中にポジティブなエネルギーをもたらし、良い方向に導くとされている。
方位除け
引っ越しや旅行、転職などで特定の方角に向かう際に起こる災厄を避けるために祈願する。
方角に潜む悪い運気を鎮め、持ち主を守る力が宿るとされている。
交通安全
持ち主の安全な移動と交通事故の防止を祈願する。
安全運転を促し、事故を未然に防ぐ力が宿るとされている。
家内安全
家庭内の平和と安全を祈願する。
家族全体を見守り、健康と幸福を守る力が宿るとされている。

お守りを授かる上で知っておくべき身につけ方

お守りは紐をつけて首から提げて持ち歩くのが、最もご利益を受けやすいと言われる。
ただ、現実的には大変なので、常に身につけていれば問題ない。
それが難しい場合は、家の目につく明るく高い場所において保管しよう。
大切にしていても机などに入れるのはNGで、できれば定期的に外の空気に触れさせてほしい。
また、以下のように種類ごとに効果的な身につけ方が異なる。

学業に関するお守り
普段から使っている筆箱、カバン(試験時は洋服の胸ポケット)
恋愛に関するお守り
カバンの内ポケット、鍵、スケジュール帳など
金運に関するお守り
お財布(お尻のポケットに入れないように注意)、通帳ケース
健康・厄除けに関するお守り
カバンや財布などに入れて肌身離さず身につける
交通安全のお守り
カバン、鍵

複数のお守りを身につける際の注意点

お守りは複数身につけても問題はなく、ご利益の減少や効果の相殺もないとされている。
日本は古くからあらゆるものに神が宿っていると考える多神教で、神道や仏教をはじめとした様々な信仰・崇拝が共存してきた。
これらの信仰は補完的な関係にあり、役割・ご利益が異なることがその理由に挙げられる。
ただし複数持ち歩く場合は、これから説明する4つの注意点に気をつけて丁寧に扱おう。

ご利益の相性・目的を考慮する

異なる神社やお寺のお守りを持ち歩く場合は、それぞれの相性を意識してほしい。
一般的には、異なるご利益のものを持つ方が良いとされている。
例えば、健康祈願・金運上昇・学業成就のお守りを持てば、目的に応じて使い分けができて気持ちを整理しやすい。

相性・目的を考慮してお守りを身につけよう
相性・目的を考慮してお守りを身につけよう

縁結びのお守りは1つにする

「縁結びのお守り」に関しては1つに絞った方が良い。
その理由は、恋人・結婚相手など運命の人との出会いを手助けしてくれるものだからだ。
1人としか結婚できない日本では、複数持つ=たくさんの人との出会いとなり、逆効果になる可能性が高い。
特に真剣な良縁を求めている方は慎重に選ぼう。

縁結びのお守りは複数持たないように気をつけよう
縁結びのお守りは複数持たないように気をつけよう

一つひとつのお守りを大切にする

お守りを複数持ち歩いているからといって、たくさんのご利益をいただけるわけではない。
日々丁寧に扱い、感謝の気持ちを忘れずに生活することが非常に重要だ。
複数所有している場合も一つひとつに敬意を払い、大切に管理しよう。

複数でもひとつしか持っていなくてもお守りは大切に
複数でもひとつしか持っていなくてもお守りは大切に

3つ以上持ち歩く場合は並べ方を工夫する

お守りを複数持ち歩くと、神様・仏様同士が互いに影響し合い、本来のご利益をいただけないリスクがある。
そのため3つ以上持つ際は、位の高い神様・仏様のお守りが上になるように並べて入れるか(横向きの場合は真ん中に据える)、それぞれを別々に身につけてほしい。

お守りの並べ方には注意しよう
お守りの並べ方には注意しよう

お守りには有効期限があるの?

基本的にお守りには有効期限が定められていない。
神仏のご加護を受ける縁起物のひとつであるので、きちんと保管していれば長い間持ち続けても大丈夫だ。
なお、“古いお守りを持ち続けると不運が舞い込む”という考え方もされる。
これはお守りの効力は一般的に約1年と言われ、時間の経過とともにその力を使い果たすという意味合いに起因する。
そのため、初詣や節分といった節目のタイミングで新しいお守りをいただく人が多い。
ただし、種類や願い事、持ち主の状況によっても効力は異なる。
例えば「恋愛成就のお守り」の場合は、理想の相手と出会い成就した段階で役目を終えたと言えるだろう。
また大切な人から授かったものは返納せずに持っていたいと思うはずだ。
つまり、自身の気持ちや考えに従えば、有効期限は気にしなくて良い。

旅行するタイミングで返納して新しいお守りを授かるのもお勧め
旅行するタイミングで返納して新しいお守りを授かるのもお勧め

最後まで大切に感謝を忘れないことが重要!お守りの返納方法

役目を終えたお守りは、神社やお寺に納めるのが一般的である。
神仏のご加護を受けてきた神聖なものとされるため、ゴミ箱に捨てるなど軽んじた行為は絶対に避けてほしい。
最も適切なのは授かった神社・お寺に返納し、お焚き上げしてもらう方法だ。
境内に設置されている「古札納め所(納札所)」に感謝を伝えて返納する。
基本的にお金はかからないが、近くのお賽銭箱に感謝の気持ちに相応しい金額を入れて気持ちを示めそう。
遠方で訪れるのが難しい場合は、郵送や他の場所でも受け付けていることも多い。
ただし、異なる宗派の神社・お寺への返納は失礼にあたるので十分に注意しよう。

神社・お寺に行かずに処分する方法

前提として、自宅でのお守りの処分は避けた方がよいとされている。
何かしらの理由で神社・お寺に行けず、自分自身でやる場合は以下の順番で行ってほしい。

  1. 心を込めて感謝の言葉を述べる
  2. 清潔にした机に白い紙や半紙を広げ、その上にお守りをおく
  3. 少量の塩を左に1回、右に1回、最後に再び左に1回ふって清める
  4. 下に敷いた紙でお守りを包んで焼却する(燃やした灰は土に埋める)

近所迷惑にならない場所を選び、火を扱う際は安全に注意しよう。
火を使うのが難しいならば、白い紙や布で包んで感謝の言葉を述べた後、家庭ゴミ(他のゴミとは分けて清潔に扱う)で捨てることも可能ではあるがあまりお勧めできない。

お守りの返納場所である神社の古神札納め所
お守りの返納場所である神社の古神札納め所

デザインも魅力のひとつ!ユニークなお守りを授かれる神社3選

お守りはご利益だけでなく、デザインも魅力のひとつ。
近年はバリエーションが多彩になっており、思わず手に入れたくなるかわいいもの、ファッショナブルでSNS映えするものなど、特徴的な模様や形が人気を集めている。
そんなユニークなお守りをここでは3つ紹介しよう。
他にも個性的で評判の良いデザインは、全国各地の神社・お寺にたくさんある。
様々なお守りの外観に着目して日本旅行を楽しむのもお勧めだ。

1. 貴船神社

京都市左京区の貴船川沿いに佇む「貴船神社」は、全国約2,000社にある水神社の総本宮。
主祭神には降雨や止雨を司る龍神で知られる、水の神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀っている。
また縁結びの神としても信仰されており、恋愛成就・運気隆昌・所願成就をはじめ、様々なご利益をいただけるパワースポットだ。
四季折々の美しい自然環境と参道に並ぶ赤い灯籠の風景が魅力と言え、特に秋の紅葉・冬の雪景色はフォトジェニックな景観で人気。
多くの参拝者が授かる同神社の「水まもり」は、境内に湧き出る清水を用いて作られたご神水のパワーが宿るお守り。
持ち主に清らかな心と健康をもたらすとされるほか、復縁や商売繁盛にも効果的と言われる。

1,300年以上の歴史をもつ日本屈指の古社で、全国約2,000社の水神の総本宮
1,300年以上の歴史をもつ日本屈指の古社で、全国約2,000社の水神の総本宮

2. 東京大神宮

東京都千代田区にある「東京大神宮」は、「東京のお伊勢さま」と称され親しまれる神社。
主祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおかみ)を祀っている。
縁結びや良縁、家庭円満のご利益で知られ、恋の成就を祈願するたくさんの女性が訪れる恋愛の聖地だ。
1880年に創建され、日本で初めて神前結婚式を行った神社としても有名。
境内には四季折々の花が咲き誇り、都会の中にありながら、静かで落ち着いた雰囲気が参拝者に癒しを与える。
「恋愛成就 幸せ鍵守」は、鍵の形をした同神社で特に人気のお守り。
先端が可愛いハート型になっており、願いを込めて持ち歩くことで、幸せ・素敵なご縁を引き寄せられると評判だ。

縁結びにご利益がある神社として人気!
縁結びにご利益がある神社として人気!

3. 吉備津彦神社

岡山県岡山市に位置する「吉備津彦神社」は、桃太郎伝説のモデルになった大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)をご祭神に祀る神社。
鬼退治の神力を持った神として崇敬され、厄除けや長寿、五穀豊穣などの多岐にわたるご利益を持つ。
国宝指定の本殿と拝殿をはじめ、境内は伝統的な建造物が多く、周囲の緑と一体となった荘厳華麗な景観が魅力だ。
特に夏至(げし)の日は「朝日の宮」と呼ばれ、鳥居の正面から昇る朝日が社殿を照らす圧巻な光景が広がる。
また約360mも続く、美しい回廊も見どころのひとつ。
「災難除け桃守り」は、吉備津彦命が桃を使って災難を払った伝説にちなんだ桃の形のお守り。
災難や厄を避け、持ち主を守る力があるとされ、家族や大切な人への贈り物としても人気。

桃太郎伝説を伝える備前国の一宮
桃太郎伝説を伝える備前国の一宮

お守りに関するよくある質問

Q

お守りを身につける上でのタブーは?

A

粗末に扱う、他の物と一緒にして汚す・傷つけるなど、神仏を冒涜するような行為は罰があたるので、大切に身につけましょう。

Q

お守りは人にあげても良いの?

A

お土産・プレゼントとして人に贈っても問題はありません。ただし相手の状況や信仰心などに配慮した上で敬意を持って渡しましょう。

Q

お守りには有効期限があるの?

A

明確な有効期限は決められていません。一般的には約1年もしくは願いが叶った(合格・成就など)時と言われており、そのタイミングで新しいお守りを身につける人が多いです。

Q

お守りはどうやって返納すれば良いの?

A

授かった神社・お寺の「古札納め所(納札所)」に感謝を伝えて返納してください。難しい場合は、郵送や他の神社・お寺でも大丈夫です。

まとめ

この記事ではお守りの歴史や種類を中心に、身につけ方・処分の仕方など、お守りを授かる前、もしくはお土産として贈る前に知っておくべき内容をまとめて紹介してきた。
お守りは単なる物理的なアイテムではなく、神仏とのつながりを感じられる日本文化の象徴的な存在だ。
日本旅行で神社やお寺を巡る際は、観光に加えて自分や相手用にお守りを授かってみてはいかだろうか。
大切に身につけることで、困難な時期や節目にきっと神様・仏様が力を貸してくれるだろう。