沖縄の離島でも随一の美しさを誇る久米島観光ガイド

沖縄の離島でも随一の美しさを誇る久米島観光ガイド

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

沖縄本島の西部に浮かぶ「久米島(くめじま)」は、のんびりした島時間が流れる穏やかな離島。
いたる所に沖縄の原風景が残っており、人々に心安らぐ癒しと新たな発見を与える。
東洋一美しいと称されるエメラルドグリーンの海に囲まれるハテの浜をはじめ、自然・景勝地・歴史文化・動植物とのふれあいなど久米島ならではの見どころが満載だ。
この記事では、久米島の魅力をおすすめの観光スポット・名物グルメと共に紹介していく。
初めて訪れる人でも感動に満ちた体験ができるようにまとめたので、内容を参考に島内を巡ってほしい。

久米島ってどんなところ?

沖縄県に属する「久米島」は、沖縄本島から西に約100km、東シナ海に浮かぶ離島。
県内では5番目に面積が大きく、島のほぼ全域が県立自然公園に指定されている。
なだらかな丘陵地が広がる起伏に富んだ地形を持ち、気候は温暖で1年を通して過ごしやすい。
そんな久米島の魅力は、周りを美しい砂浜やサンゴ礁に囲まれた手つかずの自然環境だ。
透明度の高い海・白浜のビーチは国内屈指で、琉球王国時代から「球美(くみ)の島」と称されてきた神秘的な光景が視界に映る。
マリンスポーツ・史跡・文化体験といった多彩な観光スポットも点在し、見どころが盛りだくさん。

美しい海に囲まれた久米島
美しい海に囲まれた久米島

また、自然の恵みが詰まったおいしい久米島の天然水も楽しみのひとつ。
久米島の2.3㎞沖合・水深約612mの地点から取水する「海洋深層水」や、100%天然の湧水「久米島の自然水」は、島の名物グルメ、海ぶどうや車海老の養殖、泡盛などにも使われる。

久米島へのアクセス

沖縄本島から久米島への移動手段は、飛行機もしくはフェリーの2つ。
移動時間・利便性を優先するなら飛行機、コストパフォーマンス・レンタカーの持ち込み(追加料金)を考えるならフェリー等、目的に合わせて移動手段を選ぼう。
どちらも台風シーズン(7月〜9月)は欠航リスクが高く、運休の可能性もあるので注意してほしい。
それぞれの行き方は下記にまとめた。

飛行機でのアクセス

経路
「那覇空港」からJAL便に搭乗し、「久米島空港」で降機
所要時間
約35分
備考
7時台〜18時台まで1日約7便の運航

※7月中旬〜8月の季節運航ではあるが、羽田空港から久米島へ直行便(JAL便)も就航している。

フェリーでのアクセス

経路
「那覇泊港」から久米商船のフェリーに乗船し、「久米島兼城港」で降船
所要時間
直行時:約3時間
渡名喜島経由時:3時間30分
備考
9時と14時の1日2便の運航、月曜日は午後運休
※午前便は「渡名喜島」を経由するため、3時間30分かかる。
ゆっくり船旅を楽しみながら向かうのもおすすめ
ゆっくり船旅を楽しみながら向かうのもおすすめ

久米島観光の主要交通手段

久米島観光の主要移動手段は、空港及びレンタカー事務所で借りられるレンタカー。
主要スポットは離れて点在しているので、自由に好きな場所を回るのに便利だ。
海岸線のドライブは爽快で移動中も旅行の一部となるだろう。
ただ、島は起伏が激しく、狭い道・坂道も多いため運転時は気を付けてほしい。
兼城港からレンタカーで直接出発するのは難しいので、レンタカー会社への事前予約時に確認しておこう。
兼城港からは、全ての路線バスが発着しているので路線バスの活用もぜひ検討してみてほしい。
また、短距離の観光や島巡りなら、効率的かつ美しい景観を楽しみながら移動できるレンタサイクルもお勧め。
電動アシスト付き自転車もあるので、体力に自信がない方にも人気だ。

レンタサイクルでゆっくり観光するのもお勧め
レンタサイクルでゆっくり観光するのもお勧め

久米島のおすすめの観光シーズンは?

久米島観光のベストシーズンは、冬の寒さが和らぎ、気温が穏やかで過ごしやすい初夏だ。
初夏に向けて島の植物や海の生き物も活発になり、4月〜5月はもずく・あおさ・パイナップルなどの味覚が出始め、旬を迎える。
また、日没後は世界で久米島にしかいない「クメジマホタル」を皮切りに、ホタルの光を観察できる時期になる。
短いシーズンの中、島でも見られる場所が限られるため、「久米島ホタル館」が主催するナイトツアーへの参加がおすすめ。
混雑のピークにはまだ入っていないおすすめの時期で、久米島の美しい自然景観をゆったりと楽しめるのもポイント。
海水浴やシュノーケリング、SUPといったマリンアクティビティを満喫したい場合は夏がおすすめ。

久米島ホタルが美しく光り舞う様子
久米島ホタルが美しく光り舞う様子
シュノーケリングで美しいサンゴ礁を堪能
シュノーケリングで美しいサンゴ礁を堪能

久米島ならではの魅力を堪能できる人気観光スポット10選

久米島観光で押さえておきたい人気スポットを紹介していく。
久米島ならではの自然美もしくは文化を満喫でき、癒しや開放感を得られるだろう。
これらの場所を巡ると、ただ単に楽しむだけでなく環境保護・沖縄史の理解も深まり、観光と学びの両面が充実した旅行ができる。
ぜひ内容を参考に複数の観光スポットへ足を運んでほしい。

1. ハテの浜

沖縄の久米島から5kmほど離れた場所に位置する砂浜だけの無人島。
浜は三つあり、久米島に近い方から「前の浜(メーヌハマ)」「中の浜(ナカヌハマ)」「オクの浜(オクヌハマ)」と名付けられており、総称して「ハテの浜」と呼ばれている。全長約7km。砂州の周りの海は透明度も高く、「東洋一美しい」と称される。
ハテの浜へは、久米島から渡航事業者を利用して船で渡る。基本的にどの会社も予約制なので、事前に予約してから行こう。こまめな水分補給が必要なので、飲み物は十分に持参していくことをお勧め。

2. 久米島町奥武島の畳石

久米島の東部、西奥武島(にしおうしま)の南海岸に広がる「畳石」は、約600万年前の火山活動によって生まれた国指定天然記念物の奇岩群。
安山岩質の溶岩が急激に冷えて固まる際に割れた“柱状節理”に由来する地形で、干潮時には五角形・六角形の岩が南北約50m、長さ約250mにわたって姿を現す。
自然が創り出した幾何学的な模様は亀の甲羅のようで「亀甲岩」の別名でも知られる。
その規模と神秘的な美しさは国内外でも珍しく、多くの旅行者が壮大な景観に魅了されている。

自然が作り出した造形美を楽しめるスポット
自然が作り出した造形美を楽しめるスポット

3. イーフビーチ

全長約2kmに及ぶ「イーフビーチ」は、きめ細やかで真っ白な砂浜が広がる天然ビーチ。
干潮時には沖合まで歩いて行けるほどの遠浅で、「日本の渚100選」にも選ばれた透明度の高いエメラルドグリーンの海が魅力だ。
ビーチに近いイーフ地区は、宿泊施設やダイビングショップ、スーパー、飲食店も充実しているエリアなので手軽にビーチへ遊びに出かけられる。
多種多様なサンゴや魚を間近で観察できるため、シュノーケリング・ダイビングスポットとしても人気。
サンライズスポットのビーチだが、夕焼けが海を染めるサンセットの時間帯から満天の星空も美しく、満月が海を照らす日もある。
波音を聞きながらビーチでゆったり過ごす贅沢も味わってほしい。

透明度の高いエメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がるビーチ
透明度の高いエメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がるビーチ

4. 宇江城城跡

沖縄本島から西に約100kmの離島、久米島にある「宇江城城跡」。
標高約310mで沖縄県内にある城跡の中で最も標高が高い位置にある城跡。
ここから見る景色はまさに絶景。360度、久米島の島全体を見渡せるだけでなく、天気のいい日にはハテの浜や近隣の島々を見ることができる。
この城跡は小高い山の上にあるが、頂上近くまで車でも登ることが可能。

5. 具志川城跡

国史跡の「具志川城跡」は、14〜15世紀の琉球王国期に築かれたとされるグスク(城)の遺跡。
三方が断崖に囲まれる天然の要害を生かした立地が特徴で、海岸線にそびえるシルエットからは歴史のロマンが漂う。
最大の魅力は古建築が織りなすダイナミックな風景。
眼下に東シナ海を望む断崖、城跡越しに見える奇岩群の景観は壮大で、地形そのものが往時の防御性を物語っている。
近くにある子宝祈願のパワースポット「ミーフガー(女岩)」にも併せて立ち寄ろう。
夏至の時期は、ミーフガーから昇る朝日が拝めることも。

6. 比屋定バンタ

久米島北東部の海岸沿いにある「比屋定バンタ」は、標高約200mの断崖展望地で島内有数の絶景スポット。
ちなみに、“バンタ”とは沖縄の方言で崖を意味する。
島の1周道路沿いに整備された展望台からはハテの浜や慶良間諸島、粟国島といった遠望を一望できる。
晴天時は海の青が何層にも深まり、断崖を覆う緑と白砂のコントラストを楽しめ、心地よい風に吹かれながら水平線を眺める開放感は格別だ。
駐車場・売店が近くにあり、ドライブや島巡りの休憩場所にもぴったり。

比屋定バンタの展望台からの眺め
比屋定バンタの展望台からの眺め

7. 久米島ウミガメ館

久米島ウミガメ館」は、島の海とウミガメの保全について学べるビジター施設。
館内ではアカウミガメ・アオウミガメ・タイマイの3種が大きな水槽で悠々と泳ぐ様子を間近で楽しめる。
専門スタッフによる解説をはじめ、模型・パネル展示を通じて、ウミガメの生態から環境問題まで教育的な観点の理解が深まるのも特徴。
タイミングがあえば、ゴールデンウィークや夏休み期間に行われるふれあい体験に参加してほしい。
1日約10名の完全予約制だが、エサをあげながらウミガメと直接触れ合う貴重な経験ができる。

ウミガメの生態を楽しく学べる施設
ウミガメの生態を楽しく学べる施設

8. シンリ浜

久米島の西海岸に位置する「シンリ浜」は、全長約3kmの砂浜が広がる天然ビーチ。
周囲にリーフがあるため波が穏やかでラグーン状になり、干潮時には環礁の近くまで行けそうなほど浅く、家族連れやマリンレジャー初心者も安全に楽しめる。
サンセットスポットとしても有名で、水平線に沈む夕陽は感動的に美しい。
また、久米島空港から車で約3分とアクセスに優れ、飛行機の離着陸を見られるロケーションも魅力のひとつ。

美しい夕焼けが見られる天然ビーチ
美しい夕焼けが見られる天然ビーチ

9. 久米島紬の里ユイマール館

「久米島紬の里 ユイマール館」は、久米島の伝統工芸「久米島紬」を伝承し紹介する資料館と体験工房を有する施設。
日本の紬文化の源流として知られる久米島紬は、15世紀に始まった歴史ある織物で国の重要無形文化財に指定されている。
絹糸の紡ぎや島で育つ植物で染め上げる草木染め、手織りに至るまでの全工程を1人の職人が手作業で行っており、素朴でしなやかな風合いと独特の深い色調が特徴だ。
同館では、紬の歴史や製作工程の展示に加え、職人の作業風景を見学できる。
販売コーナー・自作作品を作れる体験教室もあり、反物としての販売はもちろん、かりゆしウェアや雑貨などもあり、お土産や自分へのご褒美を選ぶのにもおすすめ。

久米島紬の魅力に触れられる資料館兼工房
久米島紬の魅力に触れられる資料館兼工房

10. 久米島博物館

「久米島博物館」は、島の自然・考古・民俗・文化などを幅広く紹介する。
常設展示は「久米島の自然」・「時代の移り変わり」・「久米島の遺宝」・「島の暮らし」という4つのテーマで構成され、実物資料や模型を使った動植物の紹介をはじめ、出土品・生活用具・陶磁器などをわかりやすく展示しており、琉球王国時代からの歴史と人々の暮らしを短時間で学べる。伝統的な祭事の様子などもビデオで見る事もでき島の入門施設として最初に訪れると、各スポットをより深く楽しめるだろう。

久米島を多角的な視点で学べる施設
久米島を多角的な視点で学べる施設

食を通じて文化も体験できる!久米島の名物グルメ7選

久米島に訪れたら食べるべき名物グルメを紹介しよう。
いずれも島の歴史や暮らし、自然環境と深く結びついており、食を通じて文化を体験できる。
お肉・魚介・お酒などラインアップも豊富で、多様で個性的な味わいを楽しめるはずだ。
久米島を観光するなら、他では味わえない本場の味をぜひ堪能してほしい。

1. 久米島そば

沖縄そばは県内各地で様々なスタイルがあるが、久米島そばは島内で生産された麺を使うことが多く、店舗によっても出汁も違う。
久米島そばで使われる麺はやや黄色みがかり、平たく少し縮れ、食感はもちもちで柔らかいのが共通する特徴と言える。
スープは豚・鶏・カツオなどのだしをベースにするものが基本だが、久米島味噌を入れた「島味噌そば」も名物として有名。
また、もやし・チキアギー(揚げかまぼこ)・ソーキや三枚肉、あおさやモズクなど、独自のアレンジを加えるお店も多く、久米島ならではの食を店舗ごとに楽しめる。
久米島の車海老をふんだんに使った“車海老そば”で有名な店舗もあり、深いコクと旨みがありながら、ヘルシーで心温まる一杯は島民・観光客を問わず人気だ。

車海老そばなど、店によってさまざまな久米島そばに出会える
車海老そばなど、店によってさまざまな久米島そばに出会える

2. 車海老

「車海老」は日本近海で古くより親しまれている大型の海老で、名前はお腹を丸めたときの模様が車輪のように見えることに由来する。
刺身や塩焼き、炊き込みご飯など幅広い調理法に向き、特に和食では高級食材として扱われる。
生産量日本一を誇る久米島の車海老は一般的なものよりも甘みが強く、身が引き締まった食感が特徴。
「車海老そば」は、そんな久米島の恵みをダイレクトに味わえるご当地グルメのひとつ。
殻や頭からとった海老だしをベースにコクと香りを前面に出したスープで仕上げる。
スープに麺がよく絡み、プリッとした海老の身がアクセントになって1杯で満足感が得られる逸品だ。
出荷のシーズンとなる11月〜3月に久米島へ訪れるなら、車えびの刺身も楽しもう。

久米島の車えびを活かした料理を堪能しよう
久米島の車えびを活かした料理を堪能しよう

3. 海ぶどう

「海ぶどう」は、正式名称を「クビレズタ」と呼ぶ海藻の一種。
果実の房のように小さな丸い粒が連なった形状で、その見た目から「グリーンキャビア」とも称される。
独特なプチプチ食感に口の中で弾ける海の塩味、ほのかな磯の香りを楽しめ、ヘルシーな食材としても人気が高い。
生で食べるのが一般的で、ポン酢や三杯酢でさっぱりと味わうほか、サラダ・冷奴のトッピングなど様々な料理に使われる。
久米島では卵焼きの中に海ぶどうが入ったメニューや、海ぶどうをのりで巻くメニューも人気があり、島内の飲食店では絶品の海ぶどうを堪能できる。
海ぶどうの生育に海洋深層水を活用することで、暑い夏も水温の管理が出来るため、全国一の生産量を誇る。

ビタミン・ミネラルなど栄養素がバランス良く詰まった海ぶどう
ビタミン・ミネラルなど栄養素がバランス良く詰まった海ぶどう

4. 泡盛

泡盛の名産地である久米島には、島内に2つの酒造がある。
1つ目は県内最大規模を誇る「久米島の久米仙」。
島の清らかな天然水と伝統的な泡盛技術を組み合わせて造られる代表的な銘柄は、酒造の名前を冠している。滑らかな口当たりを楽しめるのが特徴だ。
熟成させた「古酒(クース)」をはじめ、近年は若い人も飲みやすいように商品化した泡盛の商品などラインアップも幅広い。
2つ目は小規模で家族経営ながら77年の歴史を持つ「米島酒造」。
久米島の環境を活かした手造り志向にこだわり、丁寧な仕込みと時間をかけた熟成を重視している。
地元原料や蔵の個性が反映され、重厚で奥深い旨みを感じられる。
伝統技術を守る一方で革新的な取り組みも行っており、フルーティな香りでビギナーにも飲みやすい銘柄も揃う。

様々な泡盛を飲み比べてみよう
様々な泡盛を飲み比べてみよう

5. クラフトビール

近年、久米島ではクラフトビールの醸造を行うブルワリーも注目されている。
1つ目は、2023年に沖縄県久米島で誕生した初のクラフトビール醸造所「Brewery Tumugi」。
島の果物や黒糖など、地元文化を織り込んだ人と人の縁を紡ぐビール造りを行う。
小規模な設備で手間をかけた少量生産だが、マンゴーセゾン・黒糖ポーターといった多彩な種類があり、心が軽くなる味わいが魅力。
観光客も立ち寄れるビアバー兼ショップの顔も持ち、交流の場としても楽しめる。
また、水深612mの海洋深層水を仕込み水に使う「KUMEJIMA 612」や、久米島の海洋深層水で培養した藻から取り出す天然色素を取り入れた「RED&BLUE」、苦味を抑えた「TURTLE GREEN」など、個性が強く見た目・味とも映えるのでお土産にもぴったり。

久米島のクラフトビールも堪能しよう
久米島のクラフトビールも堪能しよう

6. 久米島赤鶏

「久米島赤鶏」はフランス原産のレッドブロー種という鶏。
久米島の自然環境の中で久米島だからこそできる、沖縄伝統の植物であるウコンや月桃を独自にブレンド。
一般的な鶏より飼育期間は長いが、泡盛の酒粕を混ぜることで長期間の飼育日数でも肉質が高まり、プリっと弾力がありながらもジューシーで上質な甘みも楽しめる。
牧場では養鶏だけでなく、畜産や果樹園も営む中で農薬等は最低限に留めるなど、健康・安全面へのこだわりも強い。
引き締まった身は臭みと脂のくどさが少なく、加熱すると鶏本来の風味が素直に立ち上がるため、シンプルな調理でも満足度が高い。
様々な料理に使われるが、から揚げ・炭火焼き・チキンソテー・汁物などへのアレンジも人気だ。
島内の飲食店で久米島赤鶏を使ったメニューを見かけたら、是非味わってみよう。

久米島赤鶏を使った料理を堪能してみよう
久米島赤鶏を使った料理を堪能してみよう

7. 久米島経産牛

「久米島経産牛」とは、久米島で生まれ育った母牛(経産牛)を繁殖期間後に再肥育した国産黒毛和牛を指す。
繁殖を終えた母牛は市場での評価が低くなることが多いが、久米島経産牛は自然豊かな環境で1年以上じっくり肥育を行い、地域資源を有効利用している。
霜降りが少なく赤身主体で、若い牛の肉よりも噛み応えと弾力があり、味・色・香り・コクが深く濃いのが特徴だ。
また、噛むほどに旨みが増し、脂もあっさりなので胃もたれがしづらい。
現在のところ流通が限定的という希少性も魅力のひとつ。
代表的な料理には、ジューシーで肉汁が豊富なハンバーグ、香ばしく焼き上げたステーキが挙げられる。

久米島経産牛の旨味をダイレクトに感じられるステーキ
久米島経産牛の旨味をダイレクトに感じられるステーキ

絶景を堪能できるロケーションが魅力!久米島でお勧めの宿泊施設3選

久米島に泊まるなら、美しい自然景観を満喫できる宿泊施設を選んでほしい。
ここからはロケーションはもちろん、快適な空間・設備・サービスも整った宿を厳選して紹介しよう。

1. サイプレスリゾート久米島

久米島空港からバスで約3分というアクセスの良さと、全室オーシャンビューの客室が魅力のリゾートホテル。
客室の窓から望む海は透明度が高く、夕方には水平線へ沈む夕陽をそのまま眺められる贅沢なロケーションだ。
館内には屋外プールや海を望むレストランがあり、島の食材を取り入れた料理も楽しめる。
すぐそばにはシンリ浜が広がり、散策やサンセット鑑賞にも最適。到着後すぐにリゾート気分に浸れる、使い勝手の良いホテルだ。

島の伝統工芸品の紋様がちりばめられた客室
島の伝統工芸品の紋様がちりばめられた客室

2. EN RESORT Kumejima EEF Beach Hotel

イーフビーチ目の前に建つロケーションが魅力で、海水浴やビーチ散策を気軽に楽しめるホテル。
客室は落ち着いた色合いで統一され、清潔感があり快適に過ごせる。
館内には海洋深層水を使った展望風呂があり、水平線を眺めながら入浴できるのが特徴だ。
さらに、ビーチに面した屋外プールとダブルジャグジーも備えており、滞在中はリゾート感たっぷりの時間を過ごせる。
朝食はビュッフェ形式で、和洋のメニューを幅広く用意。ビーチでのんびり過ごしたい旅行者にぴったりだ。

イーフビーチが目の前に広がるリゾートホテル
イーフビーチが目の前に広がるリゾートホテル

3. ウォーターマークホテル沖縄 久米アイランド

広々とした敷地に整備された屋外プールと、南国らしい雰囲気のガーデンエリアが魅力のリゾートホテル。
客室は明るく快適で、ツインからファミリー向けまで幅広いタイプがそろう。
敷地内ではパークゴルフやバドミントンなどのアウトドアアクティビティを楽しめるほか、夜には焚き火を囲んで過ごせる特別な体験(1日1組限定)もあり、島の自然をより身近に感じられる。
館内レストランでは久米島産車海老を使った料理など、島の味覚を楽しめるメニューを提供。
ビーチにも歩いて行ける立地で、久米島らしいリゾートの魅力を存分に満喫できる。

南国らしさを感じられる客室と美しい自然を一望できるプール
南国らしさを感じられる客室と美しい自然を一望できるプール

島民と交流するきっかけが生まれる久米島のイベント5選

最後に久米島でお勧めのイベントを紹介しよう。
いずれも島独自の歴史や伝統が根付いており、参加者は自然の美しさを感じながら地域文化を体験できる。
楽しみの幅も広く、島民と観光客の交流の場でもあるので、タイミングがあえば足を運んでほしい。

1. シュガーライド久米島

「シュガーライド久米島」は、例年4月に開催されるサイクリングイベント。
観光性の高いコース設定とローカル交流が売りで、参加者のレベルに応じて複数のコースを用意している。
最大の魅力は美しい自然景観と伝統文化を直接体験できる点。
沿道は白砂ビーチ、椿咲き誇る林道、歴史を感じる集落といった多彩な光景が続き、久米島ならではの醍醐味を存分に味わえる。
また、前日はサブイベント(ロードバイク講座・激坂散策等)、走行後はふれあいパーティーで地元グルメを楽しめるなど、観光とお祭りが融合した温かなおもてなしも特徴だ。

久米島の絶景を楽しめるサイクリングイベント
久米島の絶景を楽しめるサイクリングイベント

2. ハーリー大会

「ハーリー」とは、沖縄を中心に行われる伝統的な舟のレース。
漁師たちが爬龍船(はりゅうせん)と呼ばれる小型船で競漕を行い、航海の安全・豊漁を祈願する地域の大切な御願行事だ。
力強く櫂(かい)を漕いで速さを競い合う姿は勇壮で、鐘の音とともに夏の到来を告げるとも言われる風物詩となっている。
久米島では鳥島・真泊・儀間の3カ所で地域行事として行われており、例年5月末〜6月初旬に開催されることが多い。
ただ、旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)を基本とするため、事前に日程を確認しておこう。
会場の熱気、応援の声が合わさった久米島独特の活気を肌で感じられるほか、職場対抗等に観光客も混ざって参加出来る機会もある。
民謡ショーなどの催しを通じて地域文化を体験してみよう。

伝統的な地域文化
伝統的な地域文化

3. 沖縄角力

「沖縄角力(おきなわすもう)」は、琉球王国時代から続く沖縄独自の伝統的な格闘競技。
柔道着(角力着)を着用し帯を締め、互いに帯をしっかりとつかみ、右四つに組んだ状態から技を掛け合う。
裸に廻しをつけ、立ち合いでぶつかり合う、大相撲とは異なる独自のルールが特徴である。
勝敗は相手の両肩または背中を地面に付ければ決まりで、土俵外に出ても敗けにはならない。
その魅力は力自慢たちによる見応え抜群の真剣勝負だ。
体重差があっても駆け引きで逆転する場面が多く、大技が決まった際の盛り上がりも人気。
久米島は沖縄角力が盛んで、謝名堂南謝門角力大会(旧暦6月26日・新暦では7月下旬にあたることが多い)を筆頭に年5場所、各地で全島大会が開催されている。

沖縄ならではの伝統的な格闘競技
沖縄ならではの伝統的な格闘競技

4. 久米島まつり

「久米島まつり」は秋を彩る島最大級のイベント。
毎年9月中旬の土曜日・日曜日に島の中心部「久米島町ふれあい公園」で開催される。
地元住民・観光客が一体となって楽しむ伝統と現代が融合した祭典で、島内外からたくさんの人が集まり大いに賑わう。
エイサーやゲストアーティストのライブ、豪華賞品が当たる抽選会、屋台料理、花火大会など充実のプログラムが2日間にわたって続く久米島の一大イベント。

久米島最大級のイベント(※写真はイメージです。)
久米島最大級のイベント(※写真はイメージです。)

5. 久米島マラソン

「久米島マラソン」は、例年10月下旬に久米島町営仲里球場を起終点に開催されるマラソン大会。
フルマラソン・ハーフマラソン・10km・5km・3kmの全5種目あり、小学生からシニアまで幅広く参加できる。
コースはアップダウンが少なく、美しい海岸線や自然を楽しめる。
また、地元ボランティア・島民の温かい声援が飛び、アットホームな雰囲気の中で走れるのが特徴だ。
ゴールの後に開催される“ふれあいパーティ”を楽しみに参加しているリピーターも多い。
マラソンのイベント当日・前日はホテルの確保が難しくなるため、エントリー前に宿泊先を押さえておこう。

アットホームな雰囲気・久米島の絶景を楽しめるマラソン大会
アットホームな雰囲気・久米島の絶景を楽しめるマラソン大会

まとめ

沖縄屈指の癒しの離島「久米島」の見どころ、人気スポットを中心に紹介してきた。
豊かな歴史文化と手つかずの自然が調和した久米島では、ゆったりと流れる島時間の中で日常から解放されたひと時を過ごせる。
景勝地・郷土料理・アクティビティなど、観光名所が充実しているため、どこを訪れても、何を楽しんでも、心に残る素晴らしい体験となるはずだ。
那覇空港から飛行機で約35分とアクセスもしやすいので、興味を持った方は実際に足を運んでみよう。


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ご回答ありがとうございました。