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(関東ふれあいのみち)"
足利の自然の豊かさを肌で感じたい方には、関東ふれあいの道の一つ「歴史のまちを望むみち」というハイキングコースをおすすめしたい。JR両毛線「足利駅」よりバスで20分ほどの場所にあるバス停「行道山」が起点となり、行道山浄因寺〜寝釈迦〜両崖山〜足利織姫神社へと繋がり、距離にすると全長9.0km、所要時間4時間程度のハイキングコースである。
「歴史のまちを望むみち」というコースとあって、足利の歴史にまつわる建造物や跡地などをめぐりながらハイキングができるコースとして人気が高い。中でも印象的なのが、行道山浄因寺の清心亭である。巨石の上の絶壁に建つ清心亭へと渡るために巨石から巨石へと架けられた天高橋と呼ばれる橋は、葛飾北斎の描いた『足利行道山雲のかけ橋』のモチーフとして有名。撮影場所としても人気の場所。一度は見ておきたいスポットだ。

また両崖山の山頂(標高251m)から尾根、山麓に広がる山城の跡も必見!1068~1192年に藤姓足利氏初代・足利成行が築城したと言われている足利城の跡である。1590年小田原北条氏に味方した六代目顕長の没落によりその役目を終え、現在は城の形はないものの堀切や石垣がかつての城の名残りを感じさせてくれる。

そして、ラストスパートとも言える両崖山から足利織姫神社までは2kmほど。ゴツゴツした岩場の道を抜けて行くため、スニーカーの着用だけでなく、ケガをしないように服装も長袖、長ズボンなどのハイキングにふさわしい格好で出かけたい。また山の天気は変わりやすいのでレインコートなどの準備もしておこう。
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足利の歴史的建造物やその跡、また自然が生み出す美しい眺望を肌で感じることができるハイキングコース。カメラに記録としておさめるだけでなく、しっかりと目と心に焼き付けて記憶に残していって欲しい。
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写真
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「関東の高野山」とも呼ばれている行道山浄因寺
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かわいらしい寝釈迦の先には見晴らしの良い眺望が広がる
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行道山から大岩毘沙門天までの道はアップダウンが激しいので注意!
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険しい山道を登った後の両崖山頂上からの眺めは格別
口コミ
基本情報
- 住所
- 栃木県足利市月谷町(バス停「行道山」)
- 料金
- 入山料 無料
- アクセス方法
- JR両毛線「足利駅」よりバスで20分。