
【埼玉で出会う花の絶景9選】季節を彩る花名所と花風景
関東近郊で気軽に訪ねられる埼玉県には、花のスケールや個性に驚く絶景スポットが点在している。秩父の山麓に広がる羊山公園の芝桜、春日部の名園・牛島の藤(藤花園)、河川敷を染める中川やしおフラワーパークなど、色も香りも異なる花の風景が各地に広がる。高原を埋め尽くすポピー、長い藤棚の幻想、川沿いの桜並木。埼玉の花絶景をめぐると、季節の色が旅の記憶として思い出を彩ってくれる。

4月中旬から5月上旬、藤の花が咲く時期の僅か3週間しか開園されない藤の庭園。この土地は真言宗の寺だったが廃寺になり、今は藤花園として小島家に管理されている。
その昔、「生垣の中にある藤を寺に納めるとよくなる」といわれたことから、藤を寺の境内に移し植えたところ、病で苦しんでいた農家の娘の病気は治ったという逸話のある寺だ。
藤花園に入ったら、まずは小山のようになっている見晴し台へ。樹齢1200年の古木、牛島の藤の全容が見渡せる。全体の根周りは9.2メートル。総面積700平方メートルに及ぶ藤棚の枝張り。花房の長さは2メートルの長さにもなる、日本最大級の藤の花は圧巻。
この藤を植樹したのが、平安時代初期(774-835頃)の弘法大師であったともいわれており、1955年に国の特別天然記念物に指定されている。
一年にたった3週間しか開園されない、日本最大級の藤棚を一度は見物しておきたい。

国の特別天然記念物に指定されている藤棚

美しく垂れ下がる姿は藤の花

見晴し台からの景色