1972年の開館からSLの聖地として親しまれてきた梅小路蒸気機関車館を改装し、2016年にオープンした京都鉄道博物館。「地域と歩む鉄道文化拠点」を基本コンセプトに、驚きや感動の実体験を通じて鉄道の歴史や安全、技術を学べる日本最大級の鉄道博物館だ。
館内1階には、梅小路蒸気機関車館から受け継いだSLを含め、計53両の鉄道車両を収蔵展示。戦後の特急列車を牽引した国鉄時代最大級のC62形蒸気機関車、初代新幹線の0系新幹線電車、時速300kmの営業運転でギネスブック登録された500系新幹線電車など、日本の鉄道史に残る貴重な車両も数多く展示されている。
本館2階には幅約30m、奥行き約10mの巨大な鉄道ジオラマでは、約1/80スケールの鉄道模型をスタッフが運転。街並みや風景はもちろん車両基地などの鉄道施設も忠実に再現され、模型の走行シーンを楽しみながら鉄道運行システムについて学べる。また同フロアには、運転士が実際の訓練で使う運転シミュレータや、「ATS」「ATC」といった安全制御装置の体験コーナーもある。
さらに、屋外の扇型車庫も必見のスポット。文字通り扇型のユニークな車庫には、全20両のSLが動態展示されており、ファンでなくとも興奮すること間違いなしだ。そして、梅小路蒸気機関車館時代から大人気だった、SLスチーム号の乗車体験も絶賛運行中。乗車チケットは時間指定制なので、スケジュールに合わせて事前に購入しておきたい。
ポイント
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SLから新幹線まで、計53両の実物車両。
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運行システムも学べるリアルな鉄道ジオラマ。
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実際の訓練で使われる運転シミュレータ。
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扇型車庫には全20両のSLが勢揃い。
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昔も今も大人気のSLスチーム号乗車体験。