海と松の絶景を望む唐津城の観光ガイド
海に浮かぶように見える「唐津城」。 天守閣からは海と松原が広がる絶景を眺められるだけでなく、四季折々の景観や唐津の歴史・文化も学べる。 唐津市を代表するシンボルで、唐津観光で人気のスポットとなっている。 そんな「唐津城」の外せない見どころや周辺のお勧めスポットなどを紹介しよう。
唐津城そばの海沿いにたたずむ「旧高取邸」は、杵島炭鉱などの炭鉱を持ち、“肥前の炭鉱王”と呼ばれた高取伊好の邸宅。明治38 (1905) 年に、自宅兼迎賓館として建てられたもので、約2300坪の広々とした敷地に、大広間棟と居室棟の2棟の大きな建物が並んでいる。
建物は、和を基調としつつも洋間を取り入れるなど、当時の近代和風建築らしい特色を備えている。その一方で、能を好んだ伊好らしく、大広間に板敷きの能舞台を設けるなど、大胆で個性あふれるつくりが印象的だ。
また京都の絵師が、約半年間滞在して描いたという、藤や山桜など29種類72枚の杉戸絵は見応え十分!植物の浮き彫りや型抜きの動物を施した欄間、七宝焼きの引き手など、細やかな意匠が至る所に散りばめられた贅を尽くした空間はまるで美術館のよう。
じっくり時間をかけて細部まで堪能しながら、栄華を極めた炭鉱王の華やかな暮らしに思いを馳せたい。平成10年に国の重要文化財に指定された。