呉市警固屋町と倉橋島の間の海峡で、800年以上前の応保2年(1162)、時の権力者・平清盛が約10ヶ月の歳月をかけ、新しい航路として切り拓いたと言われる。幅約90mの海峡は潮流が速く、船の難所としても知られるが、現在でも1日に大小約700隻の船舶が行き交い、瀬戸内の町ならではの景観が楽しめる。
警固屋町から音戸町へは、平清盛が建立した宮島の厳島神社にちなみ、朱色に塗られた「音戸大橋」と「第二音戸大橋」の2つの橋が架かっている。「音戸大橋」の警固屋町側には「音戸の瀬戸公園」があり、3月下旬から4月上旬には約2,300本の桜が、4月下旬から5月上旬にかけて約8,300本の紅白のツツジが見頃を迎える。
音戸町の町並み散策もおすすめで、海辺の古い町並みには古民家を利用したカフェやベーカリー、ゲストハウスなどが点在。ゆっくりと滞在して音戸町での暮らしを体験してみるのもおすすめだ。
ポイント
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800年以上前に平清盛によって切り拓かれたといわれる狭い海峡。
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警固屋町と音戸町を繋ぐ音戸大橋のたもとには音戸の瀬戸公園があり、春は桜やツツジが咲く。
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音戸町には古民家を利用したカフェやベーカリーなどが点在。
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ゲストハウスもあるので、ゆっくりと滞在するのもおすすめ。