相模川は富士五湖のひとつ山中湖を源流に、平塚市と茅ヶ崎市の境にある相模湾の河口まで流れる全長113kmの一級河川。神奈川県の人口60%分の水を供給する「利水」の川であり、「鮎河」の別称の元であるアユ漁を代表とする「漁業」の川でもあって、相模の国の「母なる川」と呼ばれ、古くから人の暮らしと密接につながってきた。そんな相模川について、親しみ、楽しく学ぶことができる。
施設はかつて大山詣での宿場町として栄え、相模川の景勝地として知られる場所にある。建物は川から引いた水路が目の前に広がり、水上に浮かんでいるように見え美しい。内部には上流から下流までを表現した魚たちが泳ぐ長さ40mの水槽があるほか、水辺を再現した屋外施設や、小さな生き物たちの観察水槽など、見ごたえ十分。展示の生物は約100種類に及ぶ。
魚に餌をあげながらの生態観察、生き物にタッチしながらの解説など、参加型のイベントも多く、「見て」「ふれて」「感じて」楽しめる施設だ。
写真提供:相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
ポイント
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相模川とその周辺に生息する淡水魚や両生類・水生昆虫を中心に約100種類の生き物を展示している。
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特別企画展は、常設展示では紹介しきれない生き物の魅力や、最新のトピックスをテーマに開催する。
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参加型イベントが多く、子どもの学習施設としても人気が高い。
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新江ノ島水族館などと同じ運営により、見やすくてモダンな展示に定評がある。