
【石川・金沢で体験する加賀文化9選】歩いて、作って、味わう旅へ
ひがし茶屋街や金沢市西茶屋資料館に残る町並み、石川県観光物産館や加賀友禅工房 長町友禅館での体験、そして圓八「あんころ餅」や和菓子村上「わり氷」に代表される和菓子文化。石川では、加賀文化を「歩く・つくる・味わう」という流れでたどることができる。通りを歩き、手を動かし、最後に味わう。いくつかの体験を重ねるうちに、それぞれが自然につながって見えてくる。

石川県を代表する伝統工芸品、九谷焼を網羅的、専門的に展示紹介する日本唯一の専門美術館。365年以上に及ぶ歴史とその間に生み出されたさまざまな絵付け様式など学びながら、名品をじっくり鑑賞することができる。
九谷焼が誕生したのは、江戸時代前期。九谷村(現:石川県加賀市山中温泉九谷町)で陶石が発見されたのを機に磁器を焼くための窯が築かれ、陶磁器の生産が始まった。時代とともにさまざまな絵付け様式が誕生。おもなものに、「青手」「色絵(五彩手)」「赤絵(金襴手)」が挙げられる。
「青手」は、器全体に色絵の具を鮮やかに塗り、緑の色絵の具を印象的に配色するスタイル。「色絵(五彩手)」は、「九谷五彩」と呼ばれる、緑、黄、紫、紺青、赤の色絵具を自在に活用し、作品のモチーフが絵画的、写実的に描かれている。「赤絵(金襴手)」は、にじみにくい赤の色絵具の特製性を活かして器全体に「細描」と呼ばれる細かい描き込みをしたスタイルで、金を施して華やかに彩られた作品も多い。現在は、伝統工芸品の枠を超えた美術品としても注目を浴び、多種多様なデザインの器が創作されている。
館内には茶房もあり、九谷焼の器を使って季節のお茶を提供。美しい作品とともにゆったりとしたひとときが過ごせる。

「古九谷の杜親水公園」内にある

自然と溶け合うような造りの内観

見応えのある作品が数多く並ぶ

数々の名品が並ぶ「青手の間」

九谷焼の器で味わえる喫茶室「茶房古九谷」