九代藩主・真田幸教が義母・貞松院の住まいとして1864年に建てた城外御殿。当時は“新御殿”と呼ばれ、隠居後は幸教がここに住んだ。主屋、表門、土蔵、庭園からなる江戸末期の御殿建築様式を今に伝える貴重な建物で、松代城とともに国の史跡に指定されている。
江戸時代には殿様や客の出入りにだけ使われたという広い式台のある正面玄関、仕事場とプライベートな生活の場を区切る杉戸など、公私両方の役割をもつ御殿建築の特徴が内部のあちらこちらに見て取れる。
四季折々で表情を変える座観式の庭園も必見。背後の山なども景色に取り入れた「借景」の技法が取り入れられていて、実際に部屋の中に座って、その景色を眺めることができる。また、庭の池に使われているのは、「泉水」と呼ばれる水路から引き込まれた水で、上流の家々から下流へと流れ、最後は松代城の堀へと流れ込んでいる。
なお、屋敷を囲むようにして並ぶ土蔵7棟のうちひとつは体験工房として使われていて、不定期でさまざまなワークショップが開催されている。
ポイント
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周囲には真田氏ゆかりの史跡スポットが数多くあり、無料または有料で公開されている。
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体験工房では紋切り遊びのしおり作りなど体験できる。詳細は公式サイトで確認を。
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車いすでの見学可。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 真田邸
- 郵便番号
- 381-1231
- 住所
- 長野県長野市松代町松代1
- 電話
- 026-215-6702
- 定休日
- 12月29日~1月3日
- 開館時間
- 9:00~17:00(11~3月は~16:30、入場は各30分前まで)
- 料金
- 大人400円、小・中学生100円
- アクセス
- JR「長野」駅から市内バスで「松代駅」下車、徒歩5分
- クレジットカード
- 使用不可
- 公式サイト
- 公式サイト(日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語)