第2次世界大戦時、政府各省をこの地に移すという計画のもと軍部により極秘で造られた地下壕。現在気象庁の地震観測所がある舞鶴山を中心に、皆神山、象山に基盤の目のように堀り抜かれ、その長さは10km余りにも及ぶ。当時の金額で1億円とも2億円ともいわれる巨額な費用が投じられ、約9カ月で約8割が完成したが、利用されずに終戦を迎えた。
当時を伝える資料が残されていないため真実は明らかになってはいないが、地下壕建設のために多くの朝鮮や日本の人々が強制的に動員されたともいわれている。戦争によってもたらされる悲劇と平和への願いを後世へ伝えるため、1988年から地下壕の一部を一般に公開している。
なお、見学できるのは西条口(恵明寺口)から約500mの区間。安全のために照明や柵が設けられているが、壕自体は当時の素掘りのまま残されている。岩に突き刺さったままの削岩用ロッドやトロッコの枕木跡、東西、水平を測ったとされる測点などが見られ、当時の作業の様子を垣間見ることができる。
ポイント
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必ずヘルメットを着用して入壕する(ヘルメットは入口で借りられる)。
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壕内の地面は凹凸しているので、できるだけ歩きやすい靴を着用して訪れる。
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車いすでの見学も可能だが、急な斜面もあるので必ず引率者同伴で見学すること。
写真
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基本情報
- 日本語名称
- 松代象山地下壕
- 郵便番号
- 381-1232
- 住所
- 長野県長野市松代町西条479-11
- 電話
- 026-224-8316(長野市観光振興課)
- 定休日
- 第3火曜
- 時間
- 9:00~16:00(最終入壕は15:30)
- 料金
- 無料
- アクセス
- JR「長野」駅から市内バスで「松代八十二銀行前」下車、徒歩20分