湯之島館

昭和6年(1931年)創業で、下呂温泉が「湯ノ島」と呼ばれていた頃からの歴史ある温泉宿。自然の中で癒やしの時間を過ごせるように、「下呂富士」とも呼ばれた中根山の中腹に造られた。木造和風建築と近代洋風建築の融合をテーマに設計されたため、老舗でありながら、内部はレトロモダンな雰囲気も醸し出している。

五万坪という庭園は創業当時のままで、四季折々の花や鳥だけでなく、ムササビなどの小動物も生息している。展望台から下呂の町並みを一望でき、露天風呂や大浴場からは飛騨の山並みを眺めることができる高台の立地。温泉街からは少し離れるが、静かに過ごすことができる。

ベーシックな部屋としては、昭和の風情が残る本館や別館のほか、平成に建てられた景山荘などがある。露天風呂付きの離れもあり、皇族方や文化人、政治家、経済人が宿泊した特別室は、飛騨の匠の技が生きる、日本文化を味わえるたたずまい。

自分で選べる色浴衣もあり、記念日や誕生日を特別に演出する宿泊プランも用意されている。