柳月 札幌店

昭和22年創業の十勝・帯広の老舗和洋折衷菓子店である柳月。その柳月の看板商品が「三方六」だ。創業時は、アイスキャンディの製造のみを行っていたが、その味が評判となったことで、洋菓子や和洋折衷菓子の製造が開始された。その歴史の中で生まれたのが三方六で、味だけではなく、独創性や北海道の歴史との関わりなどが評価され、世界の菓子コンクールである昭和63年（1988）第27回モンドセレクションで金賞を受賞するなど高い評価を得るに至った。

北海道開拓時代、開墾のための伐採が各地で行われており、そこで切り出した薪のサイズの基準が「三方、六寸（約18センチ）」であったことが名前に由来している。裸火の炉の灯を生み出す三方六のように、家族団欒の癒しの時間を演出したいという願いが込められている。

三方六は、バウムクーヘンを木の幹に、白樺の木肌をホワイトチョコとミルクチョコレートで表現したもの。しっとりした生地の質感と、独自のチョコ掛け技術によって生まれる2種類のチョコが織りなす優しい甘さを楽しむことができる。まるで薪のような見た目と、癒しを感じる美味しさを楽しみに、観光客のみではなく、地元の方のお茶請けとしても人気が高い。