野外博物館合掌造り民家園

岐阜県重要文化財指定建造物９棟をふくむ全25棟の建造物を保存公開する屋外型博物館。時には積雪4mを超す豪雪が降るなど、厳しい自然環境とともに暮らしてきた白川村の合掌造りを保存するため昭和47（1972）年に開館した。

古いものでは、推定宝暦年間（1750年代）に建築された「旧山下陽朗家住宅」のように築260年を越えるものも。趣を感じる木造切妻合掌造りの茅葺屋根が点在する様子は、まさに「日本昔ばなし」の世界。当時の暮らしについて解説するパネル展示や、実際に使用されていた生活用品や民具の展示もあり、当時の白川村の空気感を感じることができる。

主屋だけでなく、神社や水車小屋、馬小屋、茶室なども点在し、まるでひとつの集落のような雰囲気。4～10月の間は、そば打ちやわら細工、草木染めなどの体験を事前要予約で実施している。合掌造りの1階部分を利用した手打ちそば処もあり、情緒ある雰囲気のなかできたての手打ちそばが楽しめる。