侘び寂び

侘び寂び

日本人が持つ独特の美意識・感覚。

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侘び寂びわびさび)」とは、日本人が持つ独特の美意識や感覚を端的に表現した概念である。
具体的には、不完全なもの(劣化・欠ける)を否定的に捉えず、むしろ自然や時間の経過による様々な変化に美しさを見出し、生まれた静寂を受け入れ深く味わうという美学。
豪華な装飾や対象に核を置く西洋の美意識に対して、日本人は素朴や余白を重んじる性質の違いと言えば理解しやすいはずだ。

ポイント

  • 侘び寂びとは、日本人が持つ独特の美意識や感覚を端的に表現した概念である。
  • 禅や仏教、茶道、俳句を通じて、日本人へ浸透・普及した。
  • 侘び寂びを表現した「金継ぎ」などの、伝統工芸もある。
  • 神社仏閣・日本庭園・古民家といった観光スポットでは、侘び寂びを感じやすい。

写真

  • 「侘び」の精神が強く反映されている茶道

    「侘び」の精神が強く反映されている茶道

  • 侘び寂びの美意識が表れている金継ぎ

    侘び寂びの美意識が表れている金継ぎ

  • 枯山水の代表格・龍安寺の日本庭園

    枯山水の代表格・龍安寺の日本庭園

基本情報

用字
侘び寂び、わびさび
発祥国
中国 宋王朝(960〜1279年)
使用例
桜の散りゆく姿に「侘び寂び」を感じた
関わりの深い文化
茶道/俳句/金継ぎ など