尾関山公園

広島県三次市に流れる江の川右岸に広がる総合公園。周囲一帯は、秀吉方の武将として活躍した福島正則の重臣を務めた尾関正勝が入城してから、尾関山と呼ばれるように。公園全体がひとつの小さな山になっていて、展望台からは三次市の市街地を一望する抜群の眺望が広がる。

春の桜と秋の紅葉の素晴らしさで知られ、シーズン中は多くの人が訪れる。春は、ソメイヨシノやヤエザクラ、エドヒガンなどさまざまな品種の桜約600本が園内を可憐に彩り、4月下旬まで見ごろが続く。紅葉のシーズンになると約800本の紅葉が艶やかに色づき、山全体を秋色に染める。山の斜面一帯に広がる紅葉のじゅうたんも見事。春と秋にはライトアップを実施し、昼とは違う夜の風情も楽しめる。

浅野長治の三女である阿久里姫の像を配した「阿久里園」や枯山水の「清心池」、三次市出身のアララギ派歌人・中村憲吉の歌碑など、ほかにも園内には見どころがたくさん。