月待の滝

清流・久慈川水系の大生瀬川にかかる高さ17m・幅12mの滝。普段は二筋の流れが並ぶ夫婦滝だが、雨などで水量が増えると子滝が出現し、親子滝となる。この形状から二十三夜の月の出を待って女性たちが集まり、安産や開運を祈る信仰の風習「月待」の場になったことからその名が付いたとされている。

滝壺の奥が長年の浸食によってえぐれた滝は「裏見の滝」や「くぐり滝」の別名でも呼ばれ、水に濡れることなく裏側に入ることができる。滝の裏側はマイナスイオンの量が非常に多く、パワースポットして人気なのだとか。滝へと続く沿道に植えられたモミジが紅葉し、滝との見事な共演を繰り広げる秋は一年の中でも特に多くの見物客が訪れるシーズン。また、冬場の寒さが厳しい時期には滝が凍結することも。

滝があるのは自家製粉のそばや天然氷のかき氷が人気の食事処「もみじ苑」（電話:0295-72-3993）の敷地内。滝の見学は無料だが、時間はお店の営業中のみとなるのでご注意を。