甲府城跡（舞鶴城公園）

日本百名城の一つで、武田氏滅亡後に豊臣秀吉の命により築城された「甲府城」。現在は城跡の一部が国の史跡に指定されているほか、「舞鶴城公園」という名前でも親しまれている。舞鶴城とは白壁が重なり合うその姿から「鶴が羽根を広げたような城郭」という意味で呼ばれていた甲府城の別名の一つだ。

園内には築城当時の石垣が贅沢に残るほか、復元された門、稲荷櫓などの見どころが点在。鉄門や稲荷櫓の中には入ることができ、発掘調査で出土した瓦や陶磁器のほか、ミニチュア模型などを公開している。

天守台からは甲府盆地が360度見渡すことができ、富士山や南アルプスなどを一望できる。「関東の富士見百景」に認定されている公園から望む富士山は必見だ。公園は桜の名所としても知られ、春には約160本の桜が甲府城の石垣を囲むように咲き誇る。

また、JR中央線を挟んで北側にある甲府市歴史公園では山手渡櫓門が展示室として復元整備され、発掘調査で出土した瓦や陶磁器などを公開している。