茅打バンタ

沖縄本島北部・国頭村にある人気の観光＆絶景スポット。宜名真（ぎなま）集落から続く山道の先にある断崖絶壁で、東シナ海に向かって切り立った高さは約80ｍ。「バンタ」は沖縄の方言で崖を意味する言葉で、屋根葺きのために収穫した茅の束を崖から投げ落としたところ、あまりの強風にバラバラになったことからその名が付いたとされている。

崖の上は展望台になっており、やんばる国立公園の青い海とそこに浮かぶ伊平屋島や伊是名島、水平線の向こうに沈んでいく夕日などを眺めることができる。展望台には東屋を併設。屋根付きで日差しが強い季節も快適に過ごせるため、休憩の際には非常に便利。

かつては岩に打ち込まれた杭や飛び出した木の根などを頼りに崖を越えていかなければならない交通の難所として知られていた。すれ違うことができないほどの悪路のため、人に出くわした時にはどちらかが引き返し、道を譲らなければならなかったとか。現在は道路が整備されているが、注意して散策しよう。