2025年1月26 日に東京・銀座にグランドオープンした「都会の中の公園」。ソニーの創業者のひとりである、盛田昭夫氏によって建てられたソニービルは2017年に閉館。その建て替えプロジェクトで生まれたGinza Sony Parkは、第一段階では新しい建物をすぐに建てず、ビルの解体途中(2018年8月〜2021年9月)を公園にするという実験的な試みをおこない、約3年間で854万人が訪れた。その第二段階として解体・新築工事を再開し、2025年1月に最終形となった。
施設は、地上5階、地下4階(地下4階は機械室等)で構成。「都会の中の公園」を体現した造りとなっており、施設の高さは銀座の標準的な建築物の半分ほどだ。あえて低く構えることで、建物が密集した銀座の土地に、余白と新しい景観を生み出し開放感を演出している。
旧ソニービルの設計思想である「街に開かれた施設」や、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」といったユニークな建築的要素は、この施設にも踏襲されている。施設には、テナントなどの常設店舗は設けず、各フロアではその時々で変化するアクティビティを展開する内容だ。
地上階の吹き抜け空間など随所にある余白スペースは、来場客が自由に散策したり休憩したりすることのできる場となっており、まさに銀座の中の公園的使い方が可能。また、地下3階は、食のアクティビティ「カジュアルダイニング」のフロアとなり、食との新しい向き合い方や楽しみ方を提案してくれる。
ウォークマンやPlayStation、AIBOなどソニーがこれまでプロデュースした画期的な製品と並ぶ、まったく新しい公園的施設となっている。
ポイント
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2025年1月26 日に東京・銀座にグランドオープン。
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2017年に閉館したソニービルの建て替えプロジェクトの最終形として全く新しい公園として蘇った。
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施設の高さは銀座の標準的な建物の半分ほどで「都会の中の公園」を体現。
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テナントなどの常設店舗は設けず、各フロアではその時々で変化するアクティビティを展開。
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地下3階には、食のアクティビティを楽しめるカジュアルダイニングのフロアを設けている。