雲の上の図書館（梼原町立図書館）

高知と愛媛の県境に位置する梼原町。豊かな自然との共生を目指す町の施設として2018年に開館した「雲の上の図書館」は、新国立競技場などを手掛けた隈研吾氏が設計を担当。外観・内観ともに梼原産や高知県産の木材がふんだんに使われている。

梼原や高知、日本の自然や歴史、文化を辿る「ゆすはら”いろは”ウォール」やテーマの異なる4つの小部屋にさまざまな書籍が並ぶ「ライブラリー」、ラウンジなど、館内は空間を生かしたユニークな配架が特徴。靴を脱いで入館するため、木の香りや温もりを感じながらリラックスして過ごすことができる。フィギュアメーカー・海洋堂がコーナーのテーマに合わせて制作したジオラマも必見だ。

棚田をイメージした1階のスペースは、自由に座って過ごせるほか講演会やコンサートなどのイベントステージとしても利用可能。館内には他にもボルダリングウォールやカフェが併設され、読書以外の過ごし方も充実。公共交通機関の運行本数が少ないため、車でのアクセスがおすすめ。