【修武館奥方体験】着物をまとい、奥方気分で日本伝統の武道をたしなむ
刃部と長い柄部からなる薙刀(なぎなた)は日本の伝統的な武器。10~11世紀頃の戦に登場してから騎馬上の敵兵士を攻撃する武器として重宝されていましたが、16世紀半ばに鉄砲が伝来すると戦闘方法が変化し、薙刀(なぎなた)は戦場から姿を消しました。その一方で城を守る武士の奥方の護身用に薙刀(なぎなた)が活躍。高貴な身分の女性のたしなみとして発展し各種流派が生まれ、日本女子の武道としても歴史を紡いできました。最近は競技なぎなたとして男性にも人気が高まり性別や年齢を問わず愛好家が増え、日本発祥の伝統武道として世界でも注目を集めています。
230年の歴史を持つ道場「修武館」
昔ながらの雰囲気が漂う歴史ある道場で、日本の伝統武道薙刀(なぎなた)をたしなむ、充実の体験内容。稽古着姿で天道流の薙刀(なぎなた)を体験する基本プランのほか、リズムなぎなた体験コースもあり。今回は、着物姿で音楽とともに体を動かす「リズムなぎなた」をご紹介します。
清酒発祥の地として知られる伊丹で1786年に創設された道場「修武館」は、日本を代表するなぎなたの聖地。古流の天道流第17代宗家・木村恭子師範の指導のもと、約50名の生徒がなぎなたの稽古に励んでいます。
本格的な着物の着付けで日本らしさを体験!
まずは着物の着付け体験からスタート。道場には武道だけでなく茶道や華道など日本文化に精通した稽古生もいるので和装の着付けはお手のもの。それぞれの体型に合わせて色とりどりの着物を美しく着付けてくれます。着物をまとうと自然と姿勢が良くなり気分が前向きになるのが感じられます。着付けの手際を間近で見て、日本らしさを楽しんで。
お茶を楽しみながら、迫力ある稽古風景を見学
着物姿のまま道場に移動して、道場内を見渡せる館長室で日本茶をいただきながら稽古風景を見学。稽古をする生徒たちの真剣な眼差しやキビキビとした動きはもちろんながら、道場内に響く威勢の良いかけ声や力強い足音、なぎなたがぶつかり合う音も迫力満点!
基本の構えや身のこなしなど、なぎなたの名手が直接指導
いよいよ、なぎなたにチャレンジ! 着物の袖をたすきでまとめて袴を装着し、動きやすい恰好になってからなぎなた体験を行います。道場で指導してくださるのは、なぎなたの名手。基本の構えや技を学びつつ、音楽に合わせて体を動かしていきます。