アートの島、直島観光完全ガイド!定番スポットから穴場、グルメからお土産まで
瀬戸内海に浮かぶ直島はアートの島として知られていて、直島ならではの個性的な魅力が溢れている。芸術が好きな方はもちろん、フォトジェニックな美しい自然が広がっていて誰もが楽しめる観光スポットがいっぱい。今回は直島を楽しむ上で押さえておきたい、おすすめポイントを紹介しよう。
目次
直島ってどんなところ?
香川県香川郡に属する直島。周囲16km、面積8k㎡の小さな島だが、現代アートの聖地として世界中から注目を集めている。
岡山県側からは「宇野港」よりフェリーで約20分。香川県側からは、高松港からはフェリーで約50分、高速船を使えば約30分で行くことが可能だ。
直島必見のアート鑑賞スポット5選
アートの島として知られるだけあり、芸術的なミュージアムが点在する直島。ここでは、宮ノ浦エリア、本村エリア、そして美術館エリアにあるアート鑑賞のスポットを5つ紹介しよう。
1. ANDO MUSEUM
建築家の安藤忠雄が直島・本村地区にある築約100年の木造民家を改築。打ち放しコンクリートの空間が、木造民家の中に新しい命を吹き込んでいる。古い家屋を保存し、現代建築と融合させている。過去と現在、木とコンクリート、光と闇。対立した要素が重なり合う、安藤忠雄の建築に対する理念が凝縮されている。館内には、安藤忠雄の活動や直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型などを展示。
2. 直島銭湯「I♥︎湯」
アーティスト・大竹伸朗が手がけた、訪れた人が実際に入浴できる美術施設。国内外から訪れる観光客と直島島民との交流の場としてつくられた。
大竹伸朗の世界観を反映した外観に、凝った内装。浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまでスクラップブックの手法による銭湯で、お湯とアートのコラボレーションを楽しむことができる。
3. 地中美術館
地中美術館は、世界的に有名な建築家・安藤忠雄による設計。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されている。印象派を代表する画家、クロード・モネの「睡蓮」シリーズ5点に加え、ウォルター・デ・マリアの作品が自然光のみで鑑賞できたり、光そのものをアートとして提示するジェームズ・タレルの3作品を年代をおって体験することができるなど、見ごたえがある。
4. 李禹煥美術館
ヨーロッパを中心に活動し、国際的に高い評価を得ているアーティスト・李禹煥の作品が展示されている美術館。建築家・安藤忠雄による半地下構造の建物に、李禹煥の70年代から現在に到るまでの絵画・彫刻が展示されている。美術館スタッフが案内をしてくれる、プライベートツアーも実施(要予約/有料)。
5. ベネッセハウス ミュージアム
美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館したベネッセハウス ミュージアム。「自然・建築・アートの共生」をコンセプトにしており、作品は展示スペースだけにとどまらず、館内のいたるところに設置。そして、施設をとりまく海岸線や林の中にも作品が点在している。
建物は安藤忠雄の設計によるもの。瀬戸内海を望む高台に建ち、大きな開口部から島の自然を内部へと導き入れる構造になっている。
直島に行ったらぜひ寄りたいグルメスポット3選
アートの島として知られる直島には、実はお洒落なカフェなどのグルメスポットも多い。また、直島から近い小豆島にも唯一の酒蔵もあるので、お酒が好きな人は訪れてみてはどうだろう?
ここでは直島に行った際にはぜひ立ち寄ってほしい、グルメスポットを3つ厳選してお届けしたい。
1. Garage dining cafe 「maimai」
屋外ガレージを改造したカフェ「maimai」。大きくふわふわのパンに、新鮮なハマチのフライと自家製タルタルソースを挟んだご当地フィッシュバーガー「直島バーガー」が楽しめる。フレッシュなソフトドリンクや、直島のクラフトビールもぜひ一緒に味わってみたい。テイクアウトも可能なので、アートが点在する直島のお気に入りの場所で食べるのもお勧めだ。
2. ベネッセハウス ミュージアムカフェ
美術館とホテルが一体化したベネッセハウス ミュージアムの2階にあるカフェ。自然光が降り注ぐ店内では、瀬戸内海を眺めながら気軽に飲食を楽しめる。コーヒーや紅茶の他、レモンなどの瀬戸内の食材を使ったドリンクを扱うほか、アルコールも用意。スイーツ、カレーやパスタなどの食事も楽しめる。
カフェ外にはアート作品もあり、自然とアートが作り出す贅沢な空間で、非日常の気分が味わえる。
3. MORIKUNI
直島の近くに位置する小豆島。MORIKUNIはその小豆島で唯一の酒造だ。瀬戸内海沿岸の良質な酒造好適米を使用し、酒職人が丁寧に手作りしている。敷地内には、築70年の佃煮工場をリノベーションしたMORIKUNI CAFE & BARや、酒米の米粉を使ったコッペパンが楽しめるMORIKUNIベーカリーもある。
直島でお土産を買うならここ!
直島でお土産を買うなら、宮浦港のフェリーターミナル「海の駅 なおしま」がおすすめ。カフェの隣のお土産コーナーにて、かわいい直島マカロンや瀬戸内海特産の海苔などが購入可能だ。草間彌生作の「赤かぼちゃ」を見ることができるのもポイントである。
直島に宿泊するならおすすめの宿
アートの島直島は、日帰りでも楽しむことが可能だ。でも、もし時間があるなら宿泊して、じっくりと芸術と自然を楽しみたい。島には多くの民宿や旅館、ホテルがあるが、今回はその中でも特におすすめの宿を紹介したい。
1. 直島ふるさと海の家 つつじ荘
美しい海に面したゲストハウス、つつじ荘。部屋は3タイプあり、モンゴルのテントを忠実に再現した「パオ」や、アメリカ映画のような滞在が楽しめる「トレーラーハウス」、畳など日本らしい雰囲気の「和風コテージ」から選べる。部屋はそれぞれ独立した建物になっている。
住所 : 香川県香川郡直島町352-1
2. ベネッセハウス
「自然・建築・アートの共生」をコンセプトとして1992年に開館。
美術館に泊まれる「ミュージアム」、瀬戸内海の絶景を堪能できる「オーバル」、さざ波の音に包まれる「ビーチ」、海と緑とアートに囲まれる「パーク」、と趣の異なる4つの宿泊棟から成る。周囲の環境と調和する建築はすべて安藤忠雄の設計によるもので、施設内外の現代アートを身体全体で感じられる。
直島に行ったらぜひ手に入れたいお土産
アートの島で存分に芸術と自然を楽しんだあとは、ここでしか手に入れることのできないお土産をゲットしよう。
太陽塩製造所 「SOLASHIO」
瀬戸内海の海水と太陽の熱のみで作られる「SOLASHIO」。太陽の熱だけで作っている天日塩は、日本国内でもほんのわずかしかない。一般的な塩に比べて、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどの成分が豊富に含まれており味に深みがあるのが特徴だ。
SOLASHIOを使って作られたスイーツやドレッシングなどもお土産に人気だ。
直島のおすすめイベントはこちら!
直島ではアートの島らしい芸術に関係するイベントや、直島の伝統を感じられるお祭りなど魅力的な催しも多い。ここでは、その中でも直島を代表するおすすめのイベントを3つ紹介したい。
1. 直島の火まつり
直島の夏の風物詩「直島の火まつり」。例年8月に開催され、海上に打ち上がる大迫力の花火を砂浜から眺められる。ミュージシャンによるライブや、ダンスショーなど、様々なイベントで盛り上がる。特に、地元の伝統である「直島つつじ太鼓」と花火の競演は必見だ。
2. ART SETOUCHI / 瀬戸内国際芸術祭
「ART SETOUCHI」とは、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれる活動の総称。
瀬戸内国際芸術祭は、直島をはじめとした、瀬戸内海に浮かぶ12の島と2つの港が会場となり、春、夏、秋の3会期で合わせて約105日間行われる。多くの現代アート作品が鑑賞でき、世界からも注目されている。
3. 直島の秋祭り
毎年10月に、直島の積浦地区、宮ノ浦地区、本村地区3箇所で開催される秋祭り。地区により日程をずらし、順番に行われる。本村地区では、地元の白装束の人達が、御神体を護るお神輿を担ぎ、その後ろを太鼓が追い、迫力満点。直島の伝統を感じられるお祭りだ。
まとめ
直島に行ったらぜひ訪れていただきたい、おすすめの観光スポットやグルメ・宿泊情報、そしてお土産をまとめて紹介してきた。「ベネッセハウス ミュージアム」を除くアート施設は月曜日が定休日の為、それに合わせて飲食店など多くの施設が月曜休みにしているので、計画を立てる際は注意しよう。(月曜日が祝日の場合、翌日に振替)
島での移動はバスの他にも、電動アシスト付きのレンタサイクルもあるので、日帰りでも気軽にアートを楽しめる。そして時間に余裕がある人は、何泊か宿泊してのんびりと芸術、そして島の自然を満喫してみてはどうだろうか?