島の人々と触れ合い、心が豊かになる島時間。ゆめしま海道の島々と生口島をアクティブに巡る2泊3日の旅
広島と愛媛のほぼ中央、しまなみ海道の東側にある上島町は、瀬戸内海に浮かぶ25の離島が集まった町だ。船でしか訪れることができないため、ゆったりした島時間が流れ、島の人々は素朴で温かい。そんな雰囲気に惹かれて、日本はもちろん海外から移住した人もいるという。
2022年3月に岩城橋が開通し、25島のうち弓削島・佐島・生名島・岩城島が白く大きな橋でつながった。個性豊かな壮大な瀬戸内海の多島美の絶景、島の人々の心豊かな暮らしを、かわいい原付バイクや電動キックボード、ヨットで巡ろう。とびきり新鮮な魚介はもちろん、レモンやレモンポークなど特産のおいしい食材がいっぱいなのも見逃せない。
2日目の夕方からは、しまなみ海道の島のひとつ、生口島へ。瀬戸田港のすぐ近くに、アマンプリの創業者が手掛けた新しいスタイルの日本旅館に泊まり、翌日はチャータークルーズで無人島へピクニックランチを楽しむ。
2泊3日モデルプラン
1日目 弓削島・佐島・生名島・岩城島
旅のスタートは弓削島から。弓削港から徒歩5分の「海の駅舎 ふらっと」で、「Kamijima Adventures」の原付バイク島周遊ツアーに参加。マットさんの楽しいガイドを聞きながら4島を巡り、岩城島の積善山で360度の絶景を眺め、農家直営のカフェ「Nouson808」でレモンスカッシュを飲む。
弓削港から徒歩すぐのせとうち交流館で、「電動キックポード/E-Bike」を借りて弓削島巡りもおすすめ。古民家でベーグル屋さんを営む「Kitchen 313 Kamiyuge」や景観の美しいビーチにある「弓削神社」などを訪れてもいい。
宿泊は、オーシャンビューと広い大浴場が魅力のホテル「INLAND SEA RESORT FESPA」、古民家に泊まり家庭的な海鮮料理をフルコースで楽しめる「弓削の宿」(弓削島)や、料理自慢の大将(オーナーシェフ)の料理を満喫できる「活魚・民宿 よし正」(岩城島)などで、島のおいしい料理を満喫し、ゆっくりと体を休めたい。
2日目 弓削島~佐島~生口島
翌日は、日本の歴史や伝統文化を学ぶ体験へ。歴史好きなら「弓削の荘」へ行こう。かつて塩づくりの島として栄えた弓削島の伝統的な塩づくりを体験できる。アート好きなら「宗兵衛窯 陶房土土」がおすすめ。瀬戸内地域で有名な陶磁器、備前焼の土から、カップやお皿などを作ろう。
午後は「島旅ヨット」のサムさんが操る双胴船で、瀬戸内海をのんびりクルーズ。風で進む船ならではの心地よさや、人のいないプライベートビーチ上陸を満喫できる。
宿泊は、生口島へ渡ってアマン創業者が手掛けた話題の日本旅館「Azumi Setoda」で、上質なひとときを過ごした。カジュアルに泊まりたいなら系列の宿で銭湯を併設する「yubune」もおすすめ。こちらは夕食がつかないので、歩いて7分ほどの場所にある「御食事処ちどり」で名物のタコ料理を味わおう。
3日目 生口島
生口島は日本人画家の巨匠、平山郁夫の出身地。朝食後は彼が絵のモチーフにした「向上寺」へ訪れ、国宝の三重塔と瀬戸田の海風景を見下ろそう。帰りはしおまち商店街で地元の大らかな人々と会話を楽しみながら、名物の瀬戸田レモンを使ったお酒やスイーツなどお土産探しも楽しい。
散歩後は、チャーターしたクルージング船で「無人島クルーズ&ピクニックランチ」に出航しよう。白い水しぶきをあげながら、この日は多々羅大橋をくぐって津波島へ。瀬戸内海の多島美を望む砂浜の上で、地野菜をたっぷり盛り込んだ彩り豊かなランチを食べ、お酒を飲みながらゆっくりと過ごせる。
弓削島・佐島・生名島・岩城島への行き方
飛行機で行く場合
広島方面から:
エアポートリムジンバス30分の三原桟橋から土生商船に乗り、約35分で因島土生港へ着く。そのまま直通約4分で立石港(生名島)。その他の場所へは因島土生港で船を乗り換え。長江フェリーは約15分で長江港(岩城島)。芸予汽船は約5分で生名港(生名島)、約5分で弓削港(弓削島)、約6分で佐島港(佐島)を経由し、約7分で岩城港(岩城島)。
四国方面から:
松山空港から今治桟橋へは2経路ある。リムジンバス約15分のJR松山駅から特急約40分で今治駅。路線バスに乗り換え約5分で今治桟橋。もう一方は、リムジンバス約25分の松山市駅から路線バス約80分で今治桟橋。
今治桟橋からは芸予汽船で約50分で岩城港 (岩城島)、約7分で佐島港 (佐島)、約6
分で弓削港 (弓削島) を経由し、約5分で生名港 (生名島)。
新幹線で行く場合
福山駅から:
中国バス(シトラスライナー)約70分の土生港前で船に乗り換え。土生商船は約4分で立石港(生名島)。長江フェリーは約15分で長江港(岩城島)。芸予汽船は約5分で生名港(生名島)、約5分で弓削港(弓削島)、約6分で佐島港(佐島)を経由し、約7分で岩城港(岩城島)。また、土生港前から徒歩約5分の長崎桟橋で、生名フェリーに乗れば約3分で立石港(生名島)。
三原駅から:
徒歩約5分の三原港で、土生商船に乗り約40分で立石港 (生名島)。
車で行く場合
広島方面から西瀬戸自動車道:
因島北IC:約18分の長崎桟橋から生名フェリー約3分で立石港(生名島)、約20分の家老渡港から家老渡フェリー約7分で上弓削港(弓削島)、約15分の因島土生港から長江フェリー約15分で長江港(岩城島)。
生口島北IC:約5分の洲江港から三光汽船約7分で小漕港(岩城島)。
四国方面から西瀬戸自動車道:
因島南IC:約12分の長崎桟橋から生名フェリー約3分で立石港(生名島)、約20分の家老渡港から家老渡フェリー約7分で上弓削港(弓削島)、約10分の因島土生港から長江フェリー約15分で長江港(岩城島)。
生口島北IC:約10分の洲江港から三光汽船約7分で小漕港(岩城島)。