日本三景・松島を満喫しよう！松島四大観の見どころとアクセス

松島湾を東西南北に囲む４つの展望スポット「松島四大観」。
４か所とも山の頂上（山頂付近）から、美しい松島の風景を一望できる。
「松島四大観」は展望スポットの名称とは別に、眺めの印象を表す名称でも呼ばれている。

眺めの印象を表す名称は、1820年頃に仙台藩の儒学者である船山萬年が名付けた。
展望スポットごとに異なる景観が見られるため、松島湾の景色を満喫したいなら、松島四大観は外せない。

東松島市宮戸島の中央に位置する、標高約106mの低山の山頂が「壮観・大高森」だ。
「大高森」では、東西南北に渡るパノラマの景色が楽しめる。
西から南にかけては松島湾に浮かぶ数々の島々、東には嵯峨渓の島々と広大な太平洋、
北には野蒜（のびる）海岸と石巻市街地の遠景を一望できる 。
大高森の山頂からの眺めは「壮観」の名にふさわしく、壮大で素晴らしい。

「偉観・多聞山」は七ヶ浜町にある、標高56mほどの低山。
松島の島々が、日本庭園の配石のように見える展望スポットだ。
馬放島や地蔵島、松島湾内の島々の美しい風景が広がる。
七ヶ浜町の北端・代ヶ崎の断崖からは、太平洋から打ち寄せては砕け散る波が眺められ、その雄大な景観から「偉観」と名付けられた。
松島の島々を背景に、 塩釜港に出入りする大小の船舶が往来する風景も楽しめる。

松島海岸と東松島市との境界近くにある、標高116.8ｍの「麗観・富山」。
松島湾の全景を正面から一望できる景勝地だ。
浮世絵師・歌川広重も『六十余州名所図会』に描いた、絵になる光景は麗しい景観「麗観」と表現された。
杉・松などの大木に覆われた大仰寺の庭からは、静寂な趣の中で松島の広大な景色を堪能できる。

双観山の背後にある「幽観・扇谷」。
山頂からは、松島湾の入り江が扇のように浮かんで見える。
静かで奥深い景観から「幽観」と表現されている。
扇谷から眺める、紅葉に染まる松島は絶景だ。

人々を魅了し続ける、松島の美しい海と自然の絶景。
その広大な景色を一望できるスポット「松島四大観」では、それぞれ異なる表情の松島が眺められる。
松島の主な観光スポットから離れているためか、比較的訪れる人も少ない穴場スポット。せっかく松島に訪れるなら、松島の絶景を「松島四大観」でゆっくり堪能しよう。
松島の観光スポットを知りたい方はこちらの記事も参考にしてほしい。