【京都国立博物館の見どころガイド】京都ゆかりの文化財と美しい建物は必見!

【京都国立博物館の見どころガイド】京都ゆかりの文化財と美しい建物は必見!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

国宝や重要文化財をはじめ、京都ゆかりの文化財を展示する「京都国立博物館」。
8,000点を超える所蔵品があり、季節やイベントごとにさまざまな名作を鑑賞できる。
貴重な文化財も展示されるので、開催スケジュールもぜひチェックしてほしい。
この記事では「京都国立博物館」を楽しむために知っておくべき、見どころを紹介しよう。

目次

京都国立博物館ってどんなところ?

京都府京都市東山区にある、伝統文化の保存と継承を担う「京都国立博物館」。
1895年に完成し、1897年「帝国京都博物館」として開館する。
1969年、帝国京都博物館の本館や表門、門の両脇にある塀とチケット売り場が重要文化財に指定された。
現在、帝国京都博物館の本館は「明治古都館」と呼ばれ、「京都国立博物館」を象徴するシンボルとなっている。

「平成知新館」では絵画・彫刻・染織・仏画・漆工・金工・絵巻など、あらゆる芸術作品を展示。
数寄屋造りの茶室もあり、江戸時代の公家文化を見学可能だ。
文化財の修理や考古学、祭祀や写経の講座も開催され、楽しみながら日本の伝統文化を学べる。

伝統文化の保存と継承を担う「京都国立博物館」
伝統文化の保存と継承を担う「京都国立博物館」

京都国立博物館へのアクセス

京都観光の移動拠点となる「JR京都駅」からのアクセスをご案内しよう。
電車かバスでのアクセスを利用する方がほとんどだが、徒歩だけでもアクセスできる。
徒歩の場合は、七条通を東へ1.7km歩けば20分で到着する。
履き慣れた靴と飲み物は、忘れないでほしい。
最も簡単な方法はバス移動だが、時間帯によっては渋滞に巻き込まれるので気をつけよう。

電車の場合

経路
JR奈良線へ乗車し、「東福寺駅」にて下車。
京阪電車へ乗り換え、「七条駅」にて下車し、東へ徒歩7分。
所要時間
約15分

バスの場合

経路
JR京都駅のD2乗り場から市バス206・208号系統へ乗車し、「博物館三十三間堂前」で下車。バス停から徒歩すぐ。
所要時間
約20分

京都国立博物館の開館時間と観覧料

「京都国立博物館」の開館時間と観覧料は、下記の表を参考にしてほしい。
特別展が行われている期間は、下記の表とは観覧料と開館時間が異なるため、リアルタイムで知りたい方は公式サイトを確認しよう。

開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般:700円
大学生:350円

知っておくべき京都国立博物館の各エリアの見どころ

「京都国立博物館」の見どころといえば、京都の伝統文化を楽しめる平常展示と、日本の伝統文化を鑑賞できる特別展示だ。
ただ、訪れる時期によって展示内容が変わるため、ここではエリア別に見どころを紹介していこう。

建物自体も重要文化財に指定されている「明治古都館」

「明治古都館」は「京都国立博物館」の中で、最も歴史ある建物。
宮内省(皇室の事務を司どる官庁)の技師によって設計された、煉瓦造りの洋風建築だ。
外観はフランスでルネサンスが流行した当時のバロック様式。
日本的な感覚を取り入れながら、繊細でスタイリッシュに仕上げられている。
建物と同時期に、表門から南門へ続くモダンな塀も造られた。
2023年時点では大規模な耐震改修の工事で、長期にわたって展示が中止。
展覧は「平成知新館」にて行われている。

建物が重要文化財にも指定されている「明治古都館」
建物が重要文化財にも指定されている「明治古都館」

京都の伝統文化を楽しめる「平成知新館」

「平常展示館」を解体し、2013年に同じ場所で新しく建てられた「平成知新館」。
直線をベースとする展示空間と、開放的なロビーが魅力のひとつだ。
名品ギャラリー(平常展示)が行われており、京都の伝統文化を中心に様々な名品を楽しめる。
茶道道具や工芸品の展示は必見。
地下シアターでは、所蔵品に関する番組が放映されている。
英語・中国語・韓国語のオーディオガイドが1台500円で貸し出しされているため、日本語がわからなくても文化財の解説を聞けるのも嬉しいポイントだ。
特別展示では修理後の仏像や書画など、日本文化と伝統が織りなす素晴らしい作品を鑑賞できる。

世界的建築家が手がけた「平成知新館」
世界的建築家が手がけた「平成知新館」

庭園を散策しながら文化財を見られる「屋外展示」

屋外にも文化財が展示されているため、ぜひ敷地内を散策してほしい。
「噴水のあるエリア」には、ロダンの彫刻「考える人」が設置。
国指定史跡の「方広寺石垣」、鎌倉時代に造られた「十三重石塔」も展示されており、歴史を感じさせる。
「西の庭エリア」には多くの石仏や礎石があるので、散歩のついでに立ち寄ってほしい。
「東の庭エリア」にも、石造遺品を置いた庭園を整備。
鑑賞していると心に力が入るので、屋外展示を眺めてリラックスしよう。

各エリアを散策して屋外展示も楽しもう
各エリアを散策して屋外展示も楽しもう

名建築を眺めながら絶品メニューを味わえるカフェで一息

館内には展示スペースだけでなく、京都に本店を構えるオシャレなカフェ「前田珈琲 京博店」もある。
お勧めは、限定ブレンドコーヒーと宇治抹茶スイーツ。
手作りケーキやパスタも絶品だ。
京都産の卵で作ったサンドイッチの、ふわふわした食感も味わってほしい。
カフェ店内から「京都国立博物館」の建物や庭園を眺めながら、ゆっくり寛げる。
博物館で歩き疲れたら、カフェでゆっくり休憩しよう。

カフェからロダンの彫刻「考える人」も眺められる
カフェからロダンの彫刻「考える人」も眺められる

京都国立博物館の周辺観光スポット3選

「京都国立博物館」周辺には、歴史的な観光スポットがそろっている。
文化財や美術品を堪能したら、これから紹介するスポットにもぜひ足を運んでほしい。

1. 八坂庚申堂

清水寺や八坂神社がある京都随一の観光スポット・東山に建つ寺院。
正式名称は「大黒山 金剛寺 庚申堂」といい、地元では「八坂の庚申さん」の愛称で親しまれている。
中国の道教由来である庚申信仰を日本で最初に始めたとされて、日本三庚申のひとつでもある。
境内で一際目を引くのが、近年ではSNSでも話題となっているカラフルな布で作られた“くくり猿”。
手足を縛られて動けなくなった猿の姿のお守りで、猿のように常に動き回る心を落ち着かせて心をコントロールすることを表している。

地元で「八坂の庚申さん」の愛称で親しまれる寺院で、カラフルな布で作られた“くくり猿”が話題
地元で「八坂の庚申さん」の愛称で親しまれる寺院で、カラフルな布で作られた“くくり猿”が話題

2. 建仁寺

京都最古の禅寺で、臨済宗建仁寺派の大本山。
法堂は、五間四間、一重、裳階付の堂々とした禅宗様仏殿建築。
有名な天井画「双龍図」は、2002年に創建800年を記念して小泉淳作画伯が描いたもので、108畳分の壮大な規模を誇っている。
続いて北側の方丈は、慶長4(1599)年に安芸の安国寺から移築したもので、桃山時代に描かれた海北友松の襖絵全50面とともに、国指定の重要文化財。

建仁2(1202)年創建の、京都最古の禅刹。方丈などの建築遺産とともに、天井画や襖絵、国宝の風神雷神図屏風といった絵画の名品で訪れる人を魅了する
建仁2(1202)年創建の、京都最古の禅刹。方丈などの建築遺産とともに、天井画や襖絵、国宝の風神雷神図屏風といった絵画の名品で訪れる人を魅了する

3. 安井金比羅宮

崇徳上皇と源頼政、そして讃岐の金刀比羅宮から勧請した大物主神を祀り、古くから「安井の金毘比さん」の名で親しまれる京都市東山区の神社。
こちらが「縁切り神社」として人気を集める理由が、境内にある「縁切り縁結び碑」。
拝殿の隣にある高さ約1.5m、幅約3mの絵馬のような形をした巨石で、悪縁を切り、良縁を結ぶ力が込められていると評判。手順としてはまず本殿に参拝し、その後「形代」と呼ばれる身代わりのお札に願い事を書いて碑へ。願い事を念じながら碑に空いた穴を表からくぐって悪縁を切り、次に裏から表へとくぐって良縁を結ぶ。

縁切り&縁結びに絶大なご利益を発揮する「安井の金比羅さん」
縁切り&縁結びに絶大なご利益を発揮する「安井の金比羅さん」

京都国立博物館に関するよくある質問

Q

京都国立博物館の見どころを教えて

A

京都ゆかりの文化財と見事なデザインの建物を眺められることです。

Q

京都国立博物館の入場料と開館時間は?

A

大人700円・大学生350円で、午前9時30分から開館です。

まとめ

京都の伝統文化や京都にゆかりのある文化財と出会える「京都国立博物館」。
エリア別の見どころや周辺スポットを紹介したが、気に入っていただけただろうか。
京都は、日本の歴史と文化を継承する街。
他にもたくさん素晴らしいスポットがあるので、京都巡りを計画している場合はこちらの記事を読んでほしい。行きたいスポットが必ず見つかるはずだ。