函館の絶景と歴史を楽しもう!五稜郭タワー観光ガイド

函館の絶景と歴史を楽しもう!五稜郭タワー観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

桜の名所である「五稜郭公園」と共に、函館を代表する観光スポットである「五稜郭タワー」。
「五稜郭公園」も「五稜郭タワー」も、片方だけではその魅力を満喫しきれないスポットであることをご存知だろうか。
この記事では「五稜郭タワー」自体の見どころはもちろんだが、「五稜郭公園」の魅力や見どころも合わせて紹介しよう。

目次

五稜郭タワーってどんなところ?

北海道函館市に位置する「五稜郭タワー」は「五稜郭公園」に隣接した、函館を代表する観光スポットだ。
「五稜郭タワー」の展望台には360度のパノラマが広がり、その展望台からは函館の市街地と「五稜郭公園」の全景を一望できる。
「五稜郭公園」の特徴である星の形も、「五稜郭タワー」の展望台からはっきり見える。
特徴である星の形はもちろんだが、「五稜郭公園」の四季折々の美しい景観も展望台から楽しんでほしい。
満開の桜が公園を埋め尽くす春の絶景、青々とした緑が生い茂る夏の絶景、紅葉が色鮮やかに彩る秋の絶景、イルミネーションが輝く幻想的な風景が広がる冬の絶景と、訪れる時期によって見られる絶景が異なる。
もちろん、「五稜郭タワー」の魅力はそれだけではない。
五稜郭の歴史を学べる資料や模型が展示されるスポットも魅力のひとつだ。

五稜郭の歴史

五稜郭の歴史は、幕末(江戸時代の末期)1864年に築かれたことから始まる。
箱館奉行所(江戸幕府の役所)の外堀として建設された五稜郭は、「江戸幕府」の要塞であり、戊辰戦争の舞台にもなった。
戊辰戦争とは、江戸時代の政権を握っていた「江戸幕府」を支持する「旧幕府軍」と、新しく政権を握った「新政府軍」との戦争である。
五稜郭は「旧幕府軍」の最後の拠点だったが、「旧幕府軍」が敗れた後は建物の大半が解体され、練兵場となっていた。
その後、近隣住民の要望によって五稜郭は整備され、「五稜郭公園」として開放。
「五稜郭公園」は国の指定史跡にも指定される、歴史的な価値を持つ観光スポットとして復活した。

四季折々の景色を楽しめる「五稜郭公園」と隣接する「五稜郭タワー」
四季折々の景色を楽しめる「五稜郭公園」と隣接する「五稜郭タワー」
「五稜郭タワー」の展望台からは「五稜郭公園」の特徴的な形がはっきりとわかる
「五稜郭タワー」の展望台からは「五稜郭公園」の特徴的な形がはっきりとわかる

五稜郭タワーへのアクセス

国際線の発着もある「函館空港」から、「五稜郭タワー」までのアクセスを紹介しよう
「函館空港」から「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」に乗って、「五稜郭タワー前」にて下車。そこから徒歩3分で「五稜郭タワー」に到着する。所要時間は約40分だ。

五稜郭タワーの営業時間と展望料金

五稜郭タワーの営業時間と展望料金は、下記の表を参考にしてほしい。
年中無休なのも嬉しいポイントだ。

営業時間
9:00〜18:00
(展望チケットの販売は17:50で終了)
展望料金
・大人:1,000円
・中〜高校生:750円
・小学生:500円
・小学生未満:無料

絶景と歴史を満喫しよう!五稜郭タワーの見どころ5選

「五稜郭タワー」では展望台から函館市街地を一望できるだけでなく、「五稜郭公園」の全景を眺められる。
「五稜郭公園」は季節によって表情を変えるため、訪れる時期によって全く印象が変わるだろう。
「五稜郭タワー」の最大の魅力である、展望台からの眺めはもちろん、「五稜郭タワー」内の見どころも紹介しよう。

1. 地上90mから眺める春の絶景

「五稜郭タワー」で最も高い展望2階では、地上90mの高さから約1,500本ものソメイヨシノが咲き誇る「五稜郭公園」の全景を一望できる。
満開の桜が「五稜郭公園」を埋め尽くす様子は、まさに絶景。
「五稜郭公園」を散策しても美しい桜を見られるが、「五稜郭タワー」から眺める絶景には敵わない。
桜の見頃は、例年4月中旬から5月上旬。
北海道や函館に桜を見に訪れるなら、絶対に外せない桜の絶景スポットだ。

「五稜郭タワー」から見える、桜に覆い尽くされた「五稜郭公園」は絶景
「五稜郭タワー」から見える、桜に覆い尽くされた「五稜郭公園」は絶景

2. 地上に星が輝く冬の幻想的な絶景

「五稜郭公園」では、冬になると「五稜星の夢イルミネーション」が開催される。
公園の堀に約2,000個のライトがちりばめられ、園内が幻想的な空間へと変わる。
「五稜郭タワー」の展望台から眺めると、闇夜に星の形が浮かび上がる「五稜郭公園」を楽しめる。
雪が降り積もる「五稜郭公園」がイルミネーションで照らされた景色は、実に美しい。

「五稜郭公園」のイルミネーションを最大限に楽しめる「五稜郭タワー」の展望台
「五稜郭公園」のイルミネーションを最大限に楽しめる「五稜郭タワー」の展望台

3. 五稜郭の歴史を学べる「五稜郭歴史回廊」

「五稜郭タワー」の展望2階に広がる、展示スペース「五稜郭歴史回廊」は、五稜郭の歴史を学べるスポットだ。
完成当時の五稜郭を再現した模型や五稜郭とゆかりの深い人物のブロンズ像、ジオラマなどが展示されている。
幕末から始まる五稜郭の歴史を分かりやすく伝える、グラフィック展示「五稜郭物語」も見逃せない。
文字だけでなく視覚でも五稜郭の歴史を学べるため、日本語がわからなくても楽しめるはずだ。

五稜郭とゆかりが深い「土方歳三」のブロンズ像
五稜郭とゆかりが深い「土方歳三」のブロンズ像

4. 北海道の食材を活かしたグルメが楽しめるカフェやレストラン

「五稜郭タワー」には各階にレストランやカフェも入っており、各所で昼食や休憩を取れる。
展望1階には360度のパノラマを楽しみながら、ソフトクリームを味わえる「箱館奉行 展望カフェ」。
2階には北海道の食材を活かした海鮮グルメやジェラート、名物の函館カレーを味わえるレストランが入っている。
1階の下の階層に位置する「アトリウム」では、浜焼きと地酒を楽しめる。
「五稜郭公園」を歩き疲れて、お腹が空いたら「五稜郭タワー」でグルメを楽しむのもお勧めだ。

「五稜郭タワー」では浜焼きと地酒まで楽しめてしまう(画像はイメージです)
「五稜郭タワー」では浜焼きと地酒まで楽しめてしまう(画像はイメージです)

5. 自然光と緑に癒される広場「アトリウム」

「アトリウム」は植栽のあるガラス張りの広場で、太陽の光を浴びながら緑溢れる空間でゆっくりできる、オアシスのような空間だ。
函館とゆかりの深い土方歳三(ひじかた としぞう)のブロンズ像や、土方歳三が植えた「矢竹」もあり、ここでも函館の歴史を感じられる。
「五稜郭公園」を散策し「五稜郭タワー」の展望も楽しんだら、「アトリウム」で一息つくのがお勧めだ。

植栽のある全天候型ガラス張りの広場「アトリウム」
植栽のある全天候型ガラス張りの広場「アトリウム」

五稜郭タワーと合わせて訪れるべき「五稜郭公園」

「五稜郭タワー」と共に紹介してきた「五稜郭公園」は、「五稜郭タワー」と隣接しており、歩いてすぐの場所にある。
「五稜郭タワー」の展望台から眺めるだけでなく、園内をぜひ散策してほしい。
自然豊かな公園を散策すれば、展望台からの眺めとはまた違った、美しい光景が見られる。
五稜郭の中心には忠実に再現された「箱館奉行所」があり、ここでも五稜郭の歴史を学べる。
歴史と美しい自然景観に出会える「五稜郭公園」にも、ぜひ足を運んでほしい。

函館グルメが味わえる!五稜郭タワー周辺の人気飲食店3選

「五稜郭タワー」内だけでなく、周辺にも北海道の旬な食材や函館グルメを楽しめる飲食店は多い。
「五稜郭タワー」を観光するなら訪れるべき、人気の飲食店を3つに絞って紹介しよう。

1. 四季海鮮 旬花

函館のランドマークのひとつ、五稜郭タワーの2階で営業する和食店。
良港として知られる函館港で水揚げされた海鮮をいただくことができる、地元の人からも愛される人気店だ。
毎朝、社長自らが函館卸売市場で目利きする魚介は、その日の分だけ仕入れ、店ですぐに下処理を行う。
仕入れ状況により、「おすすめメニュー」の内容が決定するのも楽しみのひとつ。

函館魚河岸から仕入れた鮮魚など、旬の食材が堪能できる和食店
函館魚河岸から仕入れた鮮魚など、旬の食材が堪能できる和食店

2. 函館麺厨房あじさい本店

言わずと知れた函館を代表する塩ラーメンの名店「函館麺厨房あじさい」。
昭和5年(1930)創業で、創業から90年以上経った現在でも、多くの人に愛されている。
五稜郭公園の近くにあることもあり、連日観光客や地元の人が足を運んでいる人気店だ。
北海道ではエリアごとに人気のラーメンの味が異なり、函館は塩が有名だ。
あじさいの看板メニューももちろん塩ラーメン。

函館が誇る塩ラーメンの名店。あっさりとコク深さが両立する、味彩塩拉麺
函館が誇る塩ラーメンの名店。あっさりとコク深さが両立する、味彩塩拉麺

3. 活魚料理 いか清 大門店

函館はイカの名産地として知られており、仕入れ先である入舟漁港には、イカ専門のせり場があるほど。
そんな函館で、新鮮なイカ刺しをメインに提供しているのが「活魚料理 いか清 大門店」だ。
大門店では、冬から春にかけては活ヤリいか、夏から年末までは活真いかをイカ刺しで提供している。
それぞれに味などの特徴が異なるが、真イカは肝まで食べられるとして人気が高い。

徹底した鮮度へのこだわりが生み出す食感と甘みが自慢
徹底した鮮度へのこだわりが生み出す食感と甘みが自慢

函館の美景を楽しもう!五稜郭タワーの周辺観光スポット3選

五稜郭タワー周辺にも、函館の美しい景色を眺められる観光スポットや異国情緒あふれる建物など、魅力的な観光スポットは多い。
その中でも特にお勧めの観光スポットを3つに厳選して紹介しよう。

1. 函館山山頂展望台

函館山ロープウェイの終着点にある「函館山山頂展望台」。
1階には屋内ラウンジや夜景鑑賞の穴場スポットとして地元の人にも人気の漁火公園、2階には函館山のオリジナルグッズなどを販売する山頂ショップやレストランなどがあり、3階はティーラウンジ、4階に展望ラウンジが広がっている。

函館の絶景を一望する展望台
函館の絶景を一望する展望台

2. 函館港

安政6年(1859)の開港以降、函館の発展の中心であった「函館港」。
日本国内でいち早く開港した港のひとつで、函館の観光都市としての発展にも大きく貢献してきた。
深い入江と函館山のダイナミックな景観、19世紀のモダンな雰囲気と異国情緒あふれる街並みは、360度フォトジェニック。

19世紀のレトロな雰囲気と、異国情緒をたっぷり味わえるベイエリア散策
19世紀のレトロな雰囲気と、異国情緒をたっぷり味わえるベイエリア散策

3. 函館ハリストス正教会

住宅街の中でひときわ美しい佇まいをみせる、ロシア正教会の流れを汲む、日本正教会の教会「函館ハリストス正教会」。
屋根や建物上部に並ぶ十字架は、通常のクロスではなく、横に2本、斜めに1本の合計3本の横棒がついたロシア十字架。
その下にはクーポル(ドーム)があり、正教会の建物に見られる特徴的な装飾だ。
アーチ形の窓や半球の屋根など、東方正教会建築の魅力が満載。

美しい鐘の音が心に響く、日本ハリストス正教会の教会
美しい鐘の音が心に響く、日本ハリストス正教会の教会

五稜郭タワーに関するよくある質問

Q

五稜郭タワーで桜が見られる時期は?

A

五稜郭タワーから美しい桜の景色を見たいなら、「五稜郭公園」の桜が見頃を迎える、4月下旬から5月上旬がお勧めです。

Q

五稜郭タワーでイルミネーションが見られる時期は?

A

例年12月から翌年2月末までイルミネーションを実施しています。

Q

五稜郭タワーの展望料はいくら?

A

大人は1,000円、中・高校生は750円、小学生は500円。小学生未満は無料です。

まとめ

「五稜郭タワー」の見どころだけでなく「五稜郭公園」の魅力、周辺の観光スポットやグルメを紹介してきた。
この記事を参考に観光すれば、五稜郭と函館を満喫できること間違いなしだ。
函館の魅力的な観光スポットをもっと知りたい方は、函館の魅力とお勧め観光スポットを紹介している、こちらの記事も併せて読んでほしい。