【八幡坂の観光ガイド】函館の絶景と異国情緒漂う街並みを楽しもう

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

「訪れたい坂日本一」に選ばれるほど美しい景色に出会える「八幡坂」。
「八幡坂」周辺の異国情緒漂う街並みも見逃せない。
この記事では「八幡坂」で出会える絶景の楽しみ方と、周辺観光スポット・グルメを紹介しよう。

目次

八幡坂ってどんなところ?

北海道函館市西部地区にある「八幡坂」。
「八幡坂」は「函館山」と並ぶビュースポットで、坂の上から「函館港」や対岸の函館の市街地が一望できる。
その景色の美しさから、CMやドラマのロケ地に選ばれている。
名前の由来は、かつて坂の上にあった「函館八幡宮」。
「函館八幡宮」は、1880年の大火によって移設されたが、「八幡坂」の名前は今も変わっていない。

八幡坂に訪れたら「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定された、「元町エリア」も満喫してほしい。
金森赤レンガ倉庫」が有名なベイエリアから函館山の麓までの地域は、「元町エリア」と呼ばれており、異国情緒あふれる街並みを見に多くの観光客が訪れる。
函館の発展の中心であった「函館港」は、日本初の国際貿易港。
函館港周辺の坂沿いには、世界各国の領事館や教会が建てられた歴史がある。
外国文化の影響を受けた建造物が立ち並ぶ、異国情緒ある街並みも思う存分楽しもう。

昼はもちろん、夜も美しい「八幡坂」
昼はもちろん、夜も美しい「八幡坂」
異国情緒漂う街並みが魅力の元町エリアも合わせて散策しよう
異国情緒漂う街並みが魅力の元町エリアも合わせて散策しよう

八幡坂へのアクセス

国際線もある「函館空港」からのアクセスを紹介しよう。
函館空港からJR函館駅まで、「函館帝産バス」に乗れば約20分で到着。
JR函館駅から函館市電の「函館どつく前行」に乗り、「末広町電停」で下車。
バス停からは徒歩1分で「八幡坂」へ到着。所要時間は約30分だ。

「函館市電」は、函館観光のメインエリアをつなぐ路面電車だ。
1日乗車券「市電1日乗車券」大人600円・小人300円もあるので、上手に利用しよう。
バスの乗り換えに自信がなければ、函館空港からタクシーを利用してほしい。
25分程度で「八幡坂」に到着できる。

元町エリアを走る函館市電
元町エリアを走る函館市電

八幡坂の絶景を楽しむ3つの方法

青い海と函館の街を見渡せる、人気の絶景スポット「八幡坂」。
空と海が真っ青に染まる夏も魅力的だが、幻想的な夜景が楽しめる冬もお勧めだ。
イルミネーションで彩られた街路樹と石畳が美しい、幻想的な景観の中、ロマンチックな散策を楽しんでほしい。
訪れる時間や季節によって表情を変える、「八幡坂」を楽しむ3つの方法を紹介しよう。

1. 坂の上から青い空と海へと続く八幡坂を楽しむ

「八幡坂」と言えば、坂の上から見る絶景が最大の魅力。
「八幡坂」周辺には歴史ある19の坂があるが、その中でも海が最も美しく見える。
坂の上から広がる景色は、青い海と空へと真っ直ぐのびる坂道。
坂道に色を添える緑の街路樹と、実に爽快な眺めだ。
「八幡坂」に訪れたら、必ず坂の上からの景色を眺めよう。
日没後の「八幡坂」からは、ロマンチックな函館の夜景を一望できる。
昼と夜どちらも訪れて、それぞれの魅力を満喫するのもお勧めだ。

坂の上から見える爽やかな風景と函館市電の車両
坂の上から見える爽やかな風景と函館市電の車両

2. イルミネーションで彩られた八幡坂を楽しむ

イルミネーションで光り輝く「八幡坂」を楽しめるのが、冬のイベント「はこだて冬フェスティバル」。
昼間の爽快な眺めが一転、海へと続く坂道にイルミネーションが灯り、幻想的な眺めへと変わる。
「はこだて冬フェスティバル」の期間中は、「八幡坂」以外にも「二十間坂」や「開港通り」など、函館の異国情緒漂う街並みにイルミネーションが灯り、冬の函館が美しく彩られる。
「八幡坂」の絶景を眺めたら、夜の函館を散歩してみよう。
「はこだて冬フェスティバル」の日程は毎年異なるため、公式サイトで開催日程を確認しよう。

美しく光り輝く「八幡坂」
美しく光り輝く「八幡坂」

3. 下から見上げる八幡坂を楽しむ

「八幡坂」の定番は坂の上からの景色だが、下からも美しい景色が見られる。
下から「八幡坂」を見上げると、石畳や並木道の先に「函館山」がそびえ立つ、迫力ある景色が眺められる。
坂の上からの景色よりも、「八幡坂」の細部をじっくり見られるだけでなく、「函館山」も眺められるので、ぜひ坂の下からも「八幡坂」を楽しんでほしい。
もし時間があれば、同じくビュースポットである「函館山」も観光してみよう。
標高334mの「函館山」からは、函館市街地を一望できる。
函館の独特な地形が織りなす絶景は、ミシュラン・グリーンガイドに掲載されるほど美しい。

坂の上からだけでなく、坂の下からも景色を楽しもう
坂の上からだけでなく、坂の下からも景色を楽しもう
函館山からの夜景
函館山からの夜景

八幡坂と合わせて巡りたい周辺観光スポット5選

「八幡坂」を満喫したら、「元町エリア」の歴史ある観光スポットも観光しよう。
「元町エリア」は外国文化の影響を受けた、和洋折衷の建物が多く残る地域だ。
教会や歴史的建造物など、魅力溢れる観光スポットを散策してほしい。

1. 函館市旧イギリス領事館

函館が国際貿易港として開港した1859年に建設された旧イギリス領事館。
数回の火災と再建を繰り返し、1913年に竣工した建物が現在開港記念館として一般公開されている。
2009年に函館が開港150周年を迎えたことを機に、展示内容が一新され、函館の開港都市としてのシンボルとなった。
館内は展示室と開港ミュージアムが中心になっており、展示室では当時の領事館の風景が再現されている。

ペリー来航から開港によって培われた異国情緒漂う函館の歴史を、見て触って学ぶ
ペリー来航から開港によって培われた異国情緒漂う函館の歴史を、見て触って学ぶ

2. カトリック元町教会

1859年にフランスの宣教師メルメ・デ・カッションが箱館入りした際に建てられた建物を1910年に再建したのが「カトリック元町教会」。
12世紀のゴシック建築様式が採用されており、高さ33mの位置にそびえる尖った屋根の大鐘楼が特徴。
国内では横浜と長崎に建立されたカトリック教会と並んで最も古い歴史を持つ。

国内最古の歴史を持つ教会で、蒼い大聖堂の美しさと荘厳な雰囲気に圧倒される
国内最古の歴史を持つ教会で、蒼い大聖堂の美しさと荘厳な雰囲気に圧倒される

3. 函館市地域交流まちづくりセンター

函館市の景観形成指定建築物等にも指定された、ドーム型の屋根が特徴的な「函館市地域交流まちづくりセンター」。
大正12年(1923)から利用されてきた建物は、大規模な改修が行われ、当時の旧丸井今井呉服店函館支店を模した造りで装いを新たにした。
館内には百貨店時代より使われていた東北以北最古の手動式エレベーターも保存されており、希望に応じて搭乗や撮影が可能。
希望する人は、スタッフに声をかけることで搭乗することができる。

大正時代の洋風建築を再現した、市民や観光客の多目的拠点
大正時代の洋風建築を再現した、市民や観光客の多目的拠点

4. 函館ハリストス正教会

住宅街の中でひときわ美しい佇まいをみせる、ロシア正教会の流れを汲む、日本正教会の教会「函館ハリストス正教会」。
屋根や建物上部に並ぶ十字架は、通常のクロスではなく、横に2本、斜めに1本の合計3本の横棒がついたロシア十字架。
その下にはクーポル(ドーム)があり、正教会の建物に見られる特徴的な装飾だ。
アーチ形の窓や半球の屋根など、東方正教会建築の魅力が満載。

美しい鐘の音が心に響く、日本ハリストス正教会の教会
美しい鐘の音が心に響く、日本ハリストス正教会の教会

5. 日本聖公会函館聖ヨハネ教会

切支丹禁令の高札が撤廃された翌年の1874年に上陸した、英国人デニング司祭。
司祭が英国聖公会の教会として道内の宣教活動の先駆けを主たる目的に創設したのが「函館聖ヨハネ教会」だ。
現在の聖堂は、度重なる函館大火を経て再建された5番目の聖堂で、神さまの恵みが世界に広がっていくようにとの願いを込めて1979年に完成した十字架形の教会である。また、2006年には隣接して牧師館が完成。

近代的なデザインが特徴的な、道内宣教活動の先駆けとなった教会
近代的なデザインが特徴的な、道内宣教活動の先駆けとなった教会

函館ならではのグルメを楽しもう!八幡坂周辺の人気飲食店3選

「元町エリア」の観光は、坂道をたくさん歩くことになる。
坂道を歩いてお腹が空いたら、「八幡坂」周辺の人気飲食店でランチやディナーを楽しもう。
函館市内とその近郊でしか出会えないコンビニもあるため、ぜひ立ち寄ってほしい。

1. ラッキーピエロ ベイエリア本店

1987年に創業し、現在函館市を中心に17店舗を構える人気ハンバーガーショップの1号店。
ハンバーグなどの定番に加え、ジンギスカンを挟んだものなど、個性豊かなオリジナルバーガーを10種類以上取りそろえる。
道南・道産にこだわる素材は、いい時期は80%が地元産。注文を受けてから作るため、ミートパティは熱々ジューシー、野菜はシャキッと新鮮な、出来立てならではの味が楽しめる。

テーマパークのような店内でご当地バーガーをガブリ
テーマパークのような店内でご当地バーガーをガブリ

2. 五島軒 本店 レストラン雪河亭

函館の観光名所としてあげられる坂のひとつ「二十間坂」の中腹にある老舗洋食店。
明治12年(1879)にロシア料理とパンの店として創業し、後に西洋料理店となった「五島軒」は、歴史と伝統の味をいまに受け継いでいる。
メニューは、気軽なアラカルトや洋食のセット、ロシア料理やフランス料理のフルコースと多彩。
なかでも「五島軒」の代名詞として昔も今も高い人気を誇るのが、大正時代に完成したレシピを持つイギリス風カレーをはじめとするカレーメニューだ。
ブイヨンの旨みとスパイスの香りが絶妙なカレーは、ほかにはない唯一無二の逸品。

異国情緒と歴史文化薫る、創業140余年の老舗洋食店
異国情緒と歴史文化薫る、創業140余年の老舗洋食店

3. ハセガワストア ベイエリア店

昭和33年(1958)に創業し、函館市内と近郊で計13店舗を展開するご当地コンビニエンスストア。
弁当やドリンク、パンなどの飲食料品を豊富に取り揃え、長年にわたって地元の人たちから「ハセスト」の呼び名で親しまれている。
そんなお店で、昭和53年(1978)の発売以来、押しも押されもせぬ人気メニューとなっているのが、ご飯の上に海苔を敷き詰め、やきとり串をのせた「やきとり弁当」だ。
やきとりとはいえ、ご当地では鶏肉ではなく豚肉。
焼く際に赤ワインを噴き付け、身を柔らかく味をまろやかにするなど、独自の工夫が凝らされている。

函館名物「やきとり弁当」発祥のご当地コンビニ“ハセスト”
函館名物「やきとり弁当」発祥のご当地コンビニ“ハセスト”

八幡坂に関するよくある質問

Q

八幡坂の魅力を教えて

A

「八幡坂」の坂の上から眺める、函館港へと真っ直ぐ続く坂道と函館港の絶景が最大の魅力です。

Q

八幡坂で桜は見られる?

A

八幡坂には桜の木はありませんが、周辺には桜の名所が点在します。

Q

八幡坂はどの辺りにある?

A

金森赤レンガ倉庫があるベイエリアから、徒歩で行ける距離にあります。

まとめ

函館を代表する観光スポット「八幡坂」の、楽しみ方や周辺観光スポットなどを紹介してきた。
八幡坂の美しい風景とともに、フォトジェニックな写真を撮ってみてはいかがだろうか。
函館には、金森赤レンガ倉庫や歴史的建造物など、魅力あふれる観光スポットが多い。
さらに函館観光を楽しみたい方は、こちらの記事も参考にしてほしい。