
世界新三大夜景を望む絶景スポット・稲佐山の観光ガイド
「長崎県長崎市」に聳え立ち、ランドマークとして住民に愛されている「稲佐山」。
近年では「稲佐山」から望む夜景の美しさが国内外から高い評価を得ており、観光スポットの1つとして人気を博している。
この記事では「稲佐山」の基礎知識や見どころなど、観光する際に知っておきたい情報を紹介していく。
「長崎県」や「稲佐山」、その周辺地域へ観光予定の方はぜひこの記事を参考にしてほしい。
稲佐山ってどんなところ?
長崎県長崎市の稲佐町に位置する「稲佐山」。
「稲佐山」の展望台からは、モナコや上海と並んで「世界新三大夜景」に選出、2022年に「日本新三大夜景」にも認定された、長崎市の夜景を一望できる。
光に包まれた「長崎市街」や「長崎港」に入港する観光船などの絶景を楽しめるため、日々多くの観光客が訪れている。
「稲佐山」のふもとから山頂まではロープウェイが整備されていて、「長崎市街」の眺めを山頂よりも近い場所から見られる点も魅力のひとつ。
「稲佐山」は登山道も整備されており、気軽にトレッキングも楽しめる。
標高は333mで「東京タワー」と同じ高さ。
1時間ほどで山頂まで登れるので、美しい景観と自然を楽しみながら運動するには最適だ。
展望台を含む「稲佐山公園」にはカフェやレストランのほか、鹿が飼育されている牧場などもあり、様々な楽しみ方もできる。

稲佐山へのアクセス
長崎観光をする際、移動の拠点となるのは「長崎駅」になる。
そこで「長崎駅」を起点に、「稲佐山公園」へのアクセスを紹介していく。
「長崎駅」から稲佐山展望台のある「稲佐山公園」へ向かうには、バスの利用がお勧めだ。
長崎バス5番系統の「稲佐山行」に乗車し、終点の「稲佐山バス停」で下車しよう。
「稲佐山」の山頂までは徒歩でも行けるが、お勧めはロープウェイやスロープカーの利用だ。
景観を楽しみながら、気軽に山頂までアクセスできる。
長崎ロープウェイ
- 営業時間
- 9:00〜22:00
- 運賃(往復)
-
・大人:1250円
・中高生:940円
・幼児〜小学生:620円
長崎稲佐山スロープカー
- 営業時間
- 9:00〜22:00
- 運賃(往復)
-
・大人:500円
・中高生:370円
・幼児〜小学生:250円
稲佐山のお勧め観光シーズンは?
「稲佐山」を観光する際には、春に訪れるのがお勧め。
その理由は「稲佐山公園」が、約8万本を誇るつつじの名所であるから。
特に見ごろを迎える4月には「稲佐山つつじまつり」が開催される。
色とりどりのつつじが来園者を迎えるほか、音楽イベントなども開催される。
春の「稲佐山」で草花の息吹を感じてほしい。

絶景だけじゃない!稲佐山の楽しみ方4選
「稲佐山」には展望台からの景色を筆頭に、動物園やロープウェイ・スロープカーを利用した空中散歩が楽しめるなど、多様な魅力がある。
ここからは、そんな「稲佐山」の楽しみ方を紹介していく。
1. 時間によって表情を変える稲佐山展望台から見る絶景
「稲佐山展望台」からの夜景は「1,000万ドルの夜景」と称され、訪れる人々の心を掴む。
長崎港を囲む長崎市の特徴的な形と、山々に囲まれた地形が生み出す光景は、ここでしか見られない絶景だ。
「稲佐山展望台」からはそんな絶景を360度の大パノラマを楽しめる。
夜景が注目されがちな「稲佐山展望台」だが、それに引けを取らないのが夕焼け。
「長崎市」全体がオレンジ色に染まっていく様子は感動ものだ。
気象条件など運次第ではあるが、早朝には幻想的な雲海が見られることも。
こちらもぜひ堪能してほしい。



2. 絶景をより間近で楽しめる「ロープウェイ・スロープカー」
360度見渡せるロープウェイ内部からは、遮るものがない「長崎市」の街並みを間近に一望できる。
対してスロープカーの内装は森をイメージしており、眼下に広がる山々や海の景色を存分に楽しめる。
ロープウェイとスロープカーのデザインを手掛けたのは、工業デザイナーである奥山清行(おくやま きよゆき)氏が率いるKENOKUYAMADESIGN。
なお、奥山清行氏はフェラーリのデザインを手掛けたことでも知られている。


3. 動物を観察・触れ合える「稲佐山公園」
「稲佐山公園」には「猿舎」と「鹿放牧場」があり、近距離から鹿や猿を観察できる。
「猿舎」には20頭ほどのニホンザル、「鹿放牧場」には50~60頭ほどのニホンジカが飼育されており、さながら小さな動物園だ。
生活の様子が垣間見えるほか、餌やり体験も可能だ。

4. 気軽にトレッキングできる「稲佐山」
「稲佐山」の頂上まではロープウェイとスロープカーが整備されているが、歩いて行くことも可能だ。
「稲佐山」の標高は333mで、所要時間にして1時間ほどになる。
登山道はしっかり舗装されているので登りやすく、間近に自然を感じながら「長崎市街」を見渡す景色を堪能できる。

稲佐山と合わせて楽しみたい長崎の絶景スポット3選
長崎には美しい海の景色を満喫できるスポットが点在している。
海に浮かぶ島々や「長崎港」を出入りする観光船を美しく見えるスポットなど、同じ海でも場所によって見える景色が違い、唯一無二の絶景を楽しめる。
ここからは「稲佐山」を満喫したら併せて観光してほしい、絶景スポットを紹介していく。
1. 船越展望所
大小208の島々「九十九島」。その群島の眺めが楽しめるビュースポットとして、佐世保市が選定した「九十九島八景」のひとつがこちら。
小さな湾に出入りの複雑な海岸線が続く、リアス海岸を見おろせるような場所に展望台が設置され、島の密度が日本一という周辺の海の様子を目の当たりにできる。

2. 展海峰
佐世保湾と五島灘という、2つの海に面した俵ヶ浦半島の中央部にある展望台で、目の前に広がる九十九島(くじゅうくしま)のパノラマビューがすばらしい。
壮大な海の風景は佐世保イチとの呼び声も高く、日中はもちろん、夕日が沈む時間帯の幻想的なシーンも必見だ。
近年はSNS映えする写真スポットとしてすっかり定着しており、国内外から多くの観光客らが訪れている。

3. ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート
本館と離れ、新館の3つの宿泊棟があり、長崎港と市街地を見下ろす丘の上に立つ。
目の前に広がるのは山肌に建ち並ぶ家々、長崎港から出航する定期船。夜は宝石のような夜景の幕が開き、いつまでも眺めていたい長崎風景に出合うことができる。
そんな特別な時間を過ごしてもらいたいという思いから全室オーシャンビュー。
バスルームからも絶景が広がり、世界遺産に認められた大浦天主堂や旧グラバー住宅のほか、長崎の主要観光地を探すのも楽しい。

稲佐山周辺の人気観光スポット3選
稲佐山を散策したら、その周辺で外せない人気の観光スポットをご紹介。
歴史と異国情緒、ショッピングが一度に楽しめる、魅力あふれる3カ所を巡れば、旅の記憶がより鮮やかに彩られる。
1. 眼鏡橋
長崎市中心部を流れる中島川には風情ある石橋が10以上架かっており、眼鏡橋はそのなかの1つで日本最古。
寛永11(1634)年、興福寺の2代目住職・黙子如定禅師が架設したといわれる長さ22m、幅3.65mの石橋で国の重要文化財に指定されている。

2. みらい長崎ココウォーク
日用品や雑貨、ファッション、アクセサリーなどをはじめ、大型シネマやアミューズメント、スポーツクラブなどエンターテインメント施設も充実する大型複合商業施設。
1階にはバスターミナルを併設し、長崎市内への路線バスや高速バスなどが発着する交通結節点としての役割も担う。

3. グラバー園
160年以上前、海を越えて長崎にやってきた商人たちの居留地を保存した野外博物館。
立地するのは長崎港を見渡せる丘陵地で、園内にはさまざまな見どころが点在している。
明治時代の水道共用栓、日本最初期のアスファルト道路が現存するほか、見つけたら恋が成就するといわれる、園内通路に埋め込まれたハートストーン伝説もロマンティック。

稲佐山周辺の人気飲食店3選
稲佐山の散策ルートから少し足を伸ばして訪れたい、落ち着いた雰囲気のお店を紹介する。
旅の気分に合わせて利用すれば、稲佐山観光がさらに印象深いものになるだろう。
観光の合間に一息つく場所に迷ったら、こちらを訪れて欲しい。
1. 小料理藤緒
ビルの4階にひっそりと暖簾を掲げる小さな星付きの和食店。
地元である長崎をはじめ、さまざまな店で経験を積んだ店主の伊藤洋人さんが、厳選した素材の味を生かした和食をコースで提供する。
食材から得たインスピ―レーションを大切に、遊び心を加えたひと皿ひと皿は驚きと感動の連続。

2. 長崎和牛焼肉 ぴゅあ
「長崎和牛焼肉 ぴゅあ」は、新地中華街の近くに立つ焼肉専門店だ。
長崎電気軌道「新地中華街」電停から徒歩すぐ。
長崎和牛の品質を広める拠点として県内外で認知され、地元の人々にも利用されてきた。

3. ビストロ ボルドー
長崎市の浜町アーケード内にある「ビストロ ボルドー」。
「トルコライス」の発祥店のひとつとして知られている洋食店だ。
長崎の名物料理を提供する店として広く認知されている。
長崎近海の魚介類や地元産野菜、A5ランクの「長崎和牛」などを丁寧に調理して提供している。

稲佐山に関するよくある質問
Q
稲佐山展望台の入場料はいくら?
稲佐山展望台への入場料は無料です。
Q
稲佐山のロープウェーの料金はいくら?
大人料金の場合は往復で1,250円、片道で730円。
Q
稲佐山のスロープカーの料金はいくら?
大人料金の場合は往復で500円、片道で300円です。
まとめ
この記事では「稲佐山」の基本情報やアクセス方法、お勧めしたい稲佐山観光の楽しみ方などを紹介してきた。
「稲佐山」では国内外から評価される「1,000万ドルの夜景」を筆頭に、自然や動物との触れ合いも楽しめる。
そんなあらゆる魅力が詰まった「稲佐山」へ、ぜひとも訪れてみてはいかがだろうか。
また、長崎への観光を考えているなら、こちらの記事も参考にしてほしい。