自然とアートの融合による極上の絶景・清津峡の観光ガイド
切り立った岩壁で知られる「清津峡」。
峡谷としての美しさはもちろん、芸術と自然を同時に楽しめるフォトスポット「清津峡渓谷トンネル」も魅力的だ。
季節を感じられる自然と、芸術のコラボレーションを楽しもう。
「清津峡」でこれまでに経験のない思い出を残すために、その見どころを余すところなく紹介しよう。
目次
清津峡ってどんなところ?
新潟県十日町市小出から、南魚沼郡湯沢町八木沢を流れる清津川に生まれた「清津峡」。長さは12.5km。
富山の「黒部峡谷」や三重の「大杉谷」と並ぶ、「日本三大峡谷」のひとつだ。
清津川を挟んだV字型の峡谷は、見事な柱状節理によって造られている。
周囲の自然に引き立てられた、険しい岩肌とエメラルドグリーンの清流を堪能してほしい。
峡谷美をさらに楽しむには、「清津峡渓谷トンネル」へ行こう。
「清津峡渓谷トンネル」は、2018年の芸術祭をきっかけにリニューアルされた。
これまで遊歩道の代替施設だったトンネルが、アート作品へと大変身している。
「清津峡渓谷トンネル」のエントランスにある「ペリスコープ」は、1階にカフェと売店、2階には足湯が運営されている。歩き疲れたら、ぜひ立ち寄ってほしい。
ただし、冬は休業するため確認が必要だ。
清津峡へのアクセス
新潟観光の移動拠点である「JR新潟駅」から、「清津峡」へのアクセスを案内しよう。電車とバスを利用してのアクセスとなる。
平日と休日で時刻が違うため、間違えないよう気をつけてほしい。
- 経路
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1.JR上越新幹線へ乗車し、「越後湯沢駅」下車
2.急行バス(森宮野原行)へ乗り換え、バス停「清津峡入口」下車
3.バス停から徒歩約30分 - 所要時間
- 約1時間45分
清津峡のお勧め観光シーズンは?
「清津峡」のお勧め観光シーズンは、秋だ。
ダイナミックな紅葉は、10月中旬〜11月上旬に見ごろを迎える。
新緑とは異なる景色を楽しんでほしい。
冬の景観も美しいが、天候によりアクセスしづらくなるので注意しよう。
季節に染まる自然の造形美が必見!清津峡の見どころ3選
国の名勝天然記念物にも指定されている「清津峡」。
ぜひ注目してほしい、豊かな自然の造形美を紹介しよう。
1. 清津峡で最大の見どころ「柱状節理」
柱状節理とは、規則正しい柱状の地質構造。
溶岩やマグマは、冷えて固まるときに体積が小さくなる。
そして小さくなる途中で、5角形や6角形の柱状の割れ目に変化。
それが川の流れによる浸食、陸地の隆起によって姿を現わすのだ。
柱状節理は、地球が生んだ自然の芸術。
圧倒的な迫力と力強さは、人工的に手が加えられたわけではない。
「清津峡」では、清流と柱状節理、周囲の自然が織りなす、驚くべき美しさに満たされてほしい。
2. 紅葉と柱状節理の美しいコラボレーション
「清津峡」ではモミジやミズナラ、コナラやウルシなど、多くの木が色づく。
柱状節理の周囲が黄色やオレンジなど、様々な色に染まる。
それはまるで、絵具で塗られた自然のオブジェ。
黄色や赤色に彩られた葉は周囲の山も染め、「清津峡」との素晴らしいコントラストが描かれる。
3. 雪に覆われた幻想的な冬の清津峡
積雪した「清津峡」には、白銀の世界が広がる。
雪化粧した景色は、どこまでも美しく儚い。
12月中旬〜2月まで見られ、ため息が出るほどロマンチックだ。
冬の「清津峡」へ行くなら、防水フード付きコートやジャンバー、長靴や手袋を忘れないでほしい。
ただし、豪雪になると冬季休業の可能性があるので、天候の確認をしよう。
フォトジェニックスポット満載!清津峡渓谷トンネルの見どころ5選
「清津峡渓谷トンネル」は、「清津峡」を安全に楽しむ目的で造られた。
「清津峡」は1984年に雪崩、1988年の落石事故があり、遊歩道の通行が禁止となる。
そのあと「清津峡」の美しさを見たいと願った人々により、1996年に遊歩道の代替えとして「清津峡渓谷トンネル」が築かれた。高さ12.5m、全長750mのトンネルだ。
2018年の芸術祭でリニューアルし、フォトジェニックなスポットへと生まれ変わった。
内部には3つの見晴所があり、奥の終点にパノラマステーションを設置。
パノラマステーションは季節を感じられる絶景もさることながら、人気のフォトスポットになっている。
「清津峡」を楽しむなら、「清津峡渓谷トンネル」に訪れない手はない。
では、トンネルの詳細な魅力を以下に紹介しよう。
1. 訪れた記念に撮影する人が多い清津峡渓谷トンネルの「入り口」
トンネル入口は、斜めに模様が入った柱状節理をイメージするデザイン。
入口も人気フォトスポットになっているので、記念撮影をしよう。
2. 柱状節理を近くで観察できる「第一見晴所」
第一見晴所からは、近くで柱状節理の岩肌を眺められる。
基本的には六角柱状だが、場所によって四角や五角も見つけられるかもしれない。
最もシンプルな空間だからこそ、「清津峡」の素晴らしさを身近に感じられる。
3. トイレからも芸術性が感じられる?「第二見晴所」
第二見晴所からも、第一見晴所と同じように柱状節理が見える。
特徴は中央にあるメタルカラーのトイレだ。
奥側の個室は中から外が見えるが、外から中は見えないマジックミラー式。
芸術性が感じられるトイレも利用してみよう。
4. 不思議な感覚に陥る空間「第三見晴所」
第三見晴所は、アートと柱状節理の共演が見どころ。
トンネルの壁には、バックライトで照らされた鏡が取り付けられている。
そこは未来へ繋がるタイムマシンのような空間だ。
自然と融合したような、不思議な感覚になるかもしれない。
5. 清津峡で最も人気のフォトスポット「パノラマステーション」
パノラマステーションは、床一面が水鏡。
そのため外の景色が映り込み、映画のワンシーンのような美しい光景に。
移りゆく「清津峡」の四季も感じられ、最も人気のフォトスポットとなっている。
端は水深0.5cm〜2cm。
靴が濡れる心配はないが、気になる人はタオルを持って行こう。
清津峡と合わせて訪れたい新潟の絶景スポット3選
「清津峡」周辺には、豊かな自然の観光スポットが多い。
他では見られない優美さと、心が癒される風景だ。
「清津峡」を満喫したあとは、ぜひ足を運んでほしい。
1. 星峠の棚田
『にほんの里100選』に選ばれた十日町市の松之山・松代地域の棚田。約200枚の田んぼが山の斜面に並ぶ姿は、まさに「米どころ新潟」を象徴する絶景だ。
NHK大河ドラマ『天地人』のオープニング映像を記憶している人も多いだろう。
一番の見頃は秋。稲刈りが終わった田んぼに水が張られると「水鏡」となる。
早朝、運がよければ雲海が現れることもある。
秋以外にも、新緑が美しい春、青々とした稲が広がる夏、白い雪に覆われる冬と、四季を通じてさまざまな姿を見せる。
2. 瓢湖水きん公園
阿賀野市水原にある、白鳥の渡来地として有名な人造湖。白鳥は、毎年10月上旬になると第一陣がシベリアから越冬のため渡ってくる。3月下旬まで瓢湖に滞在し、11月下旬頃のピークには5,000羽を超える白鳥が見られるスポット。
「水原のハクチョウ飛来地」として国の天然記念物に指定、平成20(2008)年にはラムサール条約(湿地や水鳥の生態系を守るための国際条約)に登録されている。
3. 上堰潟公園
角田山の麓に広がる「上堰潟公園」は、広大な敷地の中に野鳥が生息する潟もあり、自然の中でゆったりとした時間を過ごせる場所。
巻市街地から車で約10分、新潟駅からもバスで行ける好アクセスながら、約263,000㎡の敷地を持ち、気軽に大自然を満喫できる。
園内には約2ヘクタールの菜の花畑と約450本の桜があり、春には一面の菜の花と満開の桜を同時に見られる。
鮮やかな黄色とピンク色がどこまでも広がる景色の中で、SNS映えする写真が撮れること間違いなし。
清津峡に関するよくある質問
Q
清津峡渓谷トンネルはどこにあるの?
新潟県十日町にある「清津峡」です。
Q
清津峡には冬でもアクセスできる?
可能ですが、交通機関が天候によって休業する場合もあります。
まとめ
インスタ映えするフォトスポットが盛りだくさんの「清津峡」。
アートと自然が生み出した造形美は、新しい景色を生み出す。
「清津峡渓谷トンネル」のパノラマステーションでは、誰もが認めるフォトジェニックな写真を撮影できる。
「清津峡」以外にも、新潟県には観光スポットやグルメがいっぱいだ。
観光先を探している場合は、こちらの記事も参考にしてほしい。