鹿児島のシンボルを一望できる絶景スポット・城山公園展望台の観光ガイド
鹿児島県にある「城山公園展望台」は、世界有数の活火山である桜島と市街地を一望できる展望台だ。
絶景スポットとして人気だが、実は展望台のある城山は史跡が多く残る場所でもある。
また、豊かな自然の中を散策できる遊歩道もあり、地元住民の憩いの場ともなっている。
この記事では「城山公園展望台」の見どころやお勧めの観光シーズン、合わせて訪れたいスポットなどを余すところなく紹介していこう。
目次
城山公園展望台ってどんなところ?
鹿児島県市街地の中心部分に位置する、標高107mの小高い山である「城山」に「城山公園展望台」はある。
世界有数の活火山である桜島と鹿児島市内を一望できる絶景スポットで、夜景の美しさでも人気を集めている。
「城山公園展望台」のある城山は、約600種の温帯・亜熱帯性植物が自生する自然豊かな場所だ。
展望台を経由する城山自然遊歩道ではハイキングも楽しめるため、観光客だけでなく地元住民にも愛されている。
城山には、日本の歴史を伝える史跡も多い。
その背景には、城山が西南戦争最後の地となったことがあげられる。
西南戦争とは、1877年に起こった士族(江戸時代まで武士だった人々)による政府への反乱、言い換えれば内乱だ。
士族のリーダーは西郷隆盛(さいごうたかもり)といい、城山は西郷隆盛の終焉の地となった。
そのため、城山公園展望台周辺には「西郷洞窟」をはじめとする、西南戦争にまつわる史跡が多い。
なお、「城山公園展望台」は24時間開放されており、入場料なども不要なため、いつでも気軽に散策できる。
城山公園展望台へのアクセス
国際線もある「鹿児島空港」を起点とする、「城山公園展望台」へのアクセスをご紹介。
「鹿児島空港」から「城山公園展望台」には、バスを乗り継いで移動するのが、最も楽なアクセス方法だ。
城山を徒歩で登るルートもあるが、時間に余裕がない方や体力に自信がない方は、バスでアクセスすることをお勧めする。
- 経路
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1. バス乗り場8番から空港リムジンバスに乗車し、バス停「天文館」で下車
2. バス停「天文館」の隣にある、シティビューのバス停から「カゴシマシティビュー」に乗車
3. バス停「城山」で下車
4. 徒歩2〜3分で展望台に到着 - 所要時間
- 約1時間20分
城山公園展望台のお勧め観光シーズンは?
「城山公園展望台」を観光するなら、秋がお勧め。
空気が澄んでいる秋は、夜景がより綺麗に見えるだけでなく、日没が早く長い時間夜景を眺められる。
隠れた紅葉スポットでもあり、紅葉が見られるのも嬉しいポイントだ。
夕方に到着して紅葉を楽しみ、展望台から夜景へと移り変わっていく景観を眺めてみてはいかがだろうか。
絶景・自然・史跡を満喫できる!城山公園展望台の見どころ5選
「城山公園展望台」の魅力といえば、桜島と鹿児島市街地を見渡す絶景だ。
展望台からの景色は、テレビで取り上げられたり、絵はがきに使われたりするほど。
もちろん、「城山公園展望台」の魅力はそれだけではない。
「城山公園展望台」の周辺にある、西南戦争の史跡を巡りつつ、城山の豊かな自然の中をハイキングできる。
展望台からの絶景はもちろん、その周辺の見どころも合わせて紹介しよう。
1. 展望台から眺める鹿児島の絶景
「城山公園展望台」に到着すると、標高1,117mの桜島や錦江湾、鹿児島市の街並みが目の前に広がる。
実際に眺めると、桜島の大きさや迫力に驚くだろう。
「城山公園展望台」は夜景が素晴らしいことでも有名。
桜島を背景に金色に輝く街は大変美しく、日本夜景遺産に選ばれている。
夜景を目当てに「城山公園展望台」へ向かう観光客も多い。
2. ハイキングと史跡巡りを楽しめる「城山自然遊歩道」
探勝園(たんしょうえん)から入って、「城山展望台」を通り、薩摩義士碑(さつまぎしひ)までを繋いでいる「城山自然遊歩道」。
入口から展望台までは約2kmで、所要時間は約40分。
遊歩道には数多くの大木があり、緑が広がっている。
道中には史跡も多く、森林浴とハイキングを楽しみながら、史跡巡りもできる。
時間と体力に余裕があれば、「城山自然遊歩道」を散策してみよう。
3. かつて300人の軍が守った本営へ「西南戦争薩軍本営跡」
「城山公園展望台」のすぐ近くに、西南戦争の際に薩軍(西郷隆盛の軍)の本営が置かれた場所がある。
その跡地は、西南戦争薩軍本営跡(せいなんせんそうさつぐんほんえいあと)として観光スポットとなっている。
今では本営地跡の石碑がたてられているだけの場所だが、当時は300人の薩軍が守っていた場所だと考えると感慨深い。
4. 偉人の足跡を辿る旅の終点「西郷隆盛終焉の地」
「西郷隆盛終焉の地」は、政府軍に囲まれ、逃げ道を失った西郷隆盛が最期を迎えた場所だ。現在は碑が建てられている。
「城山公園展望台」の近くに位置する、「南洲公園」には西郷隆盛の墓もある。
西郷隆盛や歴史が好きな方は、彼の足取りをなぞるように観光しても面白いだろう。
5. ハイキング前に参拝へ訪れてほしい「照国神社」
鹿児島を代表する氏神様として市民に親しまれている神社。
日本の近代化の礎となった「集成館事業」を推進した島津家28代、薩摩藩(現在の鹿児島県)第11代藩主・島津斉彬を祀る。
1864年に創建され、1877年に発生した西南戦争や太平洋戦争末期の空襲により焼失し、再建・拡張された。
「照国神社」のすぐ近くに「城山自然遊歩道」の入り口があるため、参拝してからハイキングに出発しよう。
城山公園展望台と合わせて訪れたい鹿児島市の人気観光スポット3選
「城山公園展望台」とその周辺を満喫したら、少し足を伸ばして鹿児島市の人気観光スポットも巡ってみよう。
鹿児島市には歴史と文化を学べるスポットだけでなく、グルメやショッピングを楽しめるスポットも水族館もある。
これから紹介する鹿児島市の人気観光スポットを巡りつつ、さまざまな場所から桜島を眺めて、鹿児島市を満喫しよう。
1. 天文館
鹿児島最大の繁華街で、天文館本通のアーケード街を中心に広がる。
雨の日や桜島の降灰がある日でもアーケードが守ってくれ、快適に買い物や散策ができるのがうれしい。
鹿児島みやげのさつま揚げやかるかん、しろくまや芋焼酎と鹿児島グルメがなんでも揃い、鹿児島散策には欠かせないエリアだ。
2. 鹿児島県歴史・美術センター 黎明館
鹿児島の歴史・文化遺産について学べる総合博物館。
常設のテーマ展示は、ジオラマや貴重な資料を幅広く展示し、先史・古代から近・現代に至るまでの鹿児島の歴史の流れを概観できるようになっている。
また、部門別展示では、民俗、歴史、美術・工芸の部門ごとに、特色のある鹿児島の歴史や文化を紹介している。
いずれも考古・歴史・民俗・美術・工芸などの研究結果を深く掘り下げた内容ばかりで、県民以外の来館者でも興味深く見学できるはず。
3. いおワールドかごしま水族館
錦江湾を挟んで目の前に鹿児島のシンボル・桜島の雄大な姿を望む鹿児島港の水族館。
九州で唯一の展示となるジンベエザメやマグロ、カツオなど黒潮に乗って回遊する魚たちを集めた「黒潮大水槽」をはじめ、錦江湾や南西諸島など鹿児島の海に生息する生き物を中心に約800種1万点を展示している。
展望ホールやレストランからは錦江湾や鹿児島港の景色を楽しめる。お魚見学の合間に、抜群のロケーションを堪能しつつひと休みしよう。
城山公園展望台に関するよくある質問
Q
城山公園展望台の観光には何時間必要?
1時間から2時間あれば充分楽しめます。
Q
城山公園展望台の入場料はいくらですか?
入場料は無料です。
まとめ
この記事では「城山公園展望台」の見どころやお勧めの観光シーズン、合わせて訪れたい鹿児島市の人気観光スポットなどを詳しく紹介してきた。
「城山公園展望台」では絶景を楽しめるだけでなく、豊かな自然の中をハイキングしながら史跡も巡れる。
せっかく訪れるのに絶景を楽しむだけではもったいないので、ぜひ「城山公園展望台」の周辺に点在する見どころも楽しんでほしい。
鹿児島の魅力をもっと知りたい方は、鹿児島の定番観光スポットやお勧めのグルメを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。