【高山の人気観光スポット14選】江戸時代の風情と豊かな自然を感じるひと時を
山々に恵まれた大自然と、風情溢れる古い街並みが魅力の「高山」。
その他にも、伝統文化・温泉・グルメと様々な魅力が詰まった地域だ。
この記事では「高山」の基本情報や魅力、お勧めの観光シーズン、人気観光スポットなどをご紹介。
記事を参考すれば、「高山」の多様な魅力を満喫できるはずだ。
高山ってどんなところ?
「高山市」は岐阜県の北部にあり、全国の市町村で最も広い面積を誇る。
高い標高と美しさを兼ね備えた飛騨山脈を筆頭とする山々に囲まれており、市の面積の92%を森林が占めるほど、自然豊かな場所だ。
飛騨地方(現在の岐阜県北部)の中心部に位置することから、「飛騨高山」と呼ばれることも多い。
そんな「高山」は、安土桃山時代(1573年〜1603年)に高山城と城下町が築かれ、江戸時代(1603年〜1868年)には、幕府(当時の政権)が直轄支配した土地として栄えた歴史を持つ。
江戸時代の城下町や歴史ある建物は今も残り、「高山」の歴史を伝えるだけでなく、訪れる人々に歴史情緒を感じさせる。
建物だけでなく文化も脈々と受け継がれており、焼き物や飛騨春慶(ひだしゅんけい/自然そのままの木目を活かした漆器)に代表される伝統工芸品も魅力のひとつになっている。
朴葉(ほおば)の上に味噌とネギなどの具材を乗せ、焼きながら食べる朴葉味噌など郷土料理が多いのも特徴だ。
岐阜県の北東部にあたる「奥飛騨エリア」も魅力的な観光スポットで、自然に囲まれた有数の温泉地として知られている。
高山市北部の自然に囲まれ、温泉地が集まる「奥飛騨」も人気の観光スポットだ。
高山のおすすめの観光シーズンは?
「高山」を訪れるなら、秋か冬がお勧め。
秋には紅葉に彩られた、色彩豊かで美しい飛騨山脈を楽しめる。
雪がよく積もる地域でもあるため、冬になれば古い街並みや飛騨山脈が雪化粧した姿を見られる。
例年、紅葉の見頃は11月上旬から下旬、雪は12月中旬から降り始めるので、日程を調整して、四季折々の自然景観を楽しもう。
高山の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):厚手のコート、長袖のシャツや薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月):薄手の着衣、半袖、薄手のカーディガン
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月):厚手のコート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
高山への移動方法は?
東京・大阪から「高山」までは、新幹線と在来線を利用して4時間ほど。
「名古屋」を起点にするなら、特急列車1本で約2時間30分だ。
アクセスしやすい地域とは言えないが、それだけに豊かなで雄大な自然景観が楽しめる。
高山観光の主要交通手段
「高山」を観光するなら、公共バスが主要な交通手段になる。
観光スポット巡りに特化した周遊バスの利用もお勧めだ。
時刻を気にすることなく、好きなタイミングで観光スポットを巡りたいなら、レンタカーを活用しよう。
自然・歴史・文化を堪能!高山の人気観光スポット8選
「高山」の豊かな自然と歴史を満喫できる、人気の観光スポットをご紹介。
日本三大朝市も見逃せない。
奥飛騨エリアの観光スポットも併せて紹介するので、市街地から足を伸ばしてみよう。
1. 飛騨高山 古い町並
江戸時代からの町並みが現在も残り、風情ある町家や老舗の暖簾が続くことから日本の原風景が残る街と言われる「飛騨高山 古い町並」。
飛騨の人気の観光名所である。出格子の風情ある町家が軒をつらねており、歴史や文化を感じられる。
造り酒屋や古民家を改装したカフェ、雑貨店なども並んでいるので、楽しく散策することが可能
2. 飛騨高山 宮川朝市
飛騨高山の「古い町並」にもほど近い、鍛冶橋から弥生橋までの宮川沿いの道で開かれる「宮川朝市」。
始まりは江戸時代という歴史ある朝市で、石川県の「輪島朝市」、千葉県の「勝浦朝市」と並んで日本三大朝市のひとつともいわれている。
天候によって出店店舗数は異なるが、基本的に年中無休で毎日開催。
約350mにわたって白いテントの露店が多い時で30〜40軒並び、地元の生産者やその家族自らが、手作りの民芸品や工芸品などを扱う店もある。
3. 高山陣屋
高山陣屋は江戸時代に代官・郡代といった役人が政務を行なった代官所で、役所や役人たちの官舎、蔵などで構成されている。
飛騨が徳川幕府の直轄領となった元禄5(1692)年から176年もの間、江戸から派遣された代官や郡代がここで飛騨の治政を行った。
天保3(1832)年に再建された表門をくぐると、長い歴史を伝える建物内には、「青海波」の文様が目を引く玄関之間をはじめ、御役所、御用場、大広間、役宅、御白洲など見どころが多数。
4. 飛騨の里
飛騨の古い貴重な民家が移築復元されている「飛騨の里」。
豪雪に耐えてきた合掌造りや榑葺きの屋根など、国の重要文化財4棟を含む民家が立ち並び、昔の農山村風景を未来へ伝えている。
各民家では、当時の貴重な農山村の生産・生活用具を数多く展示。
5. 飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館
飛騨高山と奥飛騨温泉郷の中間に位置しており、全長約800mに及ぶ国内屈指の鍾乳洞。
日本で一番標高の高い場所にある観光鍾乳洞でもある。
2億5千年前のサンゴ礁から歳月をかけて自然がつくりあげた洞窟内では、白くて繊細な鍾乳石が見られる。
日本の鍾乳洞の中で最も多く「ヘリクタイト」という珍しい鍾乳石が見られるのも特徴の一つ。
6. 新穂高ロープウェイ
高山市の奥地、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉にあるロープウェイ。
始点の新穂高温泉駅から終点の西穂高口駅まで、第1・第2ロープウェイを乗り継いで全長3,200mの空の旅を楽しめる。
標高2,156mの西穂高口駅に到着したら、駅屋上にある展望台へ。
その雄大な眺望は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として掲載されたほどの絶景だ。
7. 奥飛騨クマ牧場
奥飛騨クマ牧場では、約100頭余りのクマを飼育しており、年間を通じてクマと触れ合える。
「おやつやり体験」では、かわいいしぐさでおねだりをするクマに餌を与えることができる。一頭一頭個性的なポーズでアピールする姿は必見。
8. 奥飛騨温泉郷
奥飛騨温泉郷は、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉という5つの温泉地からなる。
北アルプスの懐にあり、大自然の恵みを受けた露天風呂は、湯量豊富な天然温泉で、季節ごとの山々が織りなす美しい景色を楽しめる。
奥飛騨温泉郷の中で最も歴史ある平湯温泉は、甲州の武田家臣が飛騨へ攻め込んだときに発見したといわれる、伝説の名泉。
ご当地グルメを満喫しよう!高山の人気飲食店3選
1. 飛騨 こって牛
飛騨高山の観光名所「古い町並」の中にある、テイクアウト専用の飛騨牛にぎり寿司専門店。
町並散策をしながら飛騨牛をお値打ち&気軽に味わえる「極上の食べ歩きグルメ」を求める人で常に行列ができている人気店だ。
こちらで提供されるのは、最高等級である5等級の飛騨牛の希少部位を使用したこだわりの飛騨牛にぎり寿司。
2. 麺屋しらかわ
飛騨高山を訪れたらぜひ食べたいご当地グルメのひとつが「高山ラーメン」。
醤油味のスープに細くちぢれた麺というシンプルな組み合わせが特徴で、地元では“中華そば”と呼ばれている。
JR高山駅と飛騨高山の観光名所「古い町並」を結ぶ高山国分寺通り商店街の一角にある「麺屋しらかわ」は、数ある高山ラーメンの店のなかでも特に連日行列が絶えない人気店。
3. CENTER4 HAMBURGERS
県内有数の観光地・飛騨高山の「古い町並」エリアで、日本人客はもちろん外国人観光客からも絶大な人気を博しているハンバーガー専門店。
ハンバーガーは全部で14種類。レッドチェダーを使用した濃厚なチーズバーガーや、生のアボカドを贅沢にトッピングしたアボカドバーガー、お好みでハチミツを付けて食べるブルーチーズバーガーなど、いずれもボリューム満点の絶品バーガー揃いだ。
旅行をさらに素晴らしい体験へ!高山の人気宿泊施設3選
「高山」に泊まるなら、ぜひこれから紹介する宿泊施設を選んでほしい。
高山旅行を、さらに素敵な体験にしてくれるはずだ。
多くの観光スポットを巡りたいのか、高山の自然をゆっくりと感じたいのかで、泊まり分けてほしい。
1. ワットホテル&スパ飛騨高山
JR高山駅から徒歩約7分の場所に位置する、2018年オープンのスタイリッシュなビジネスホテル。
観光名所の「古い町並」にも近く、飛騨高山を満喫する拠点に絶好の宿泊施設だ。
シックで落ち着いた雰囲気の客室は、ビジネスからレジャーまで利用シーンに合わせて選べる全12種類の部屋タイプを用意。
2. 槍見館
奥飛騨の蒲田川沿いにたたずむ、古民家づくりの一軒宿。
「源泉湯宿を守る会」の会員になっており、循環・塩素消毒を一切行わない良質なかけ流しの名湯。
大自然によって沸いた本物の温泉のよさを生かす工夫をしており、自然の中の秘湯の味わいがある。
3. スパホテルアルピナ飛騨高山
JR高山駅から徒歩約3分。飛騨高山の観光名所「古い町並」も徒歩圏内という抜群の立地に加え、100%自家源泉の天然温泉大浴場を備えていることでも人気のカジュアルリゾートホテル。
大浴場は最上階の9階にあり、高山市内を一望できる展望大浴場のほか、展望露天風呂、つぼ湯、寝湯を完備する。
日本三大美祭のひとつ「高山祭り」へ参加してみよう
岐阜県高山市で300年以上もの間、大切に受け継がれている高山祭。
4月の春の高山祭と呼ばれる日枝神社の例大祭・山王祭、10月の秋の高山祭と呼ばれる櫻山八幡宮の例大祭・八幡祭の2つの総称で、日本三大美祭のひとつとしても知られる。
高山祭の最大のみどころは、その豪華絢爛な「祭屋台」。春の12台、秋の11台とそれぞれ国の重要有形民俗文化財に指定される貴重なもの。
旅行のタイミングが合えば、ぜひ参加してみてほしい。
高山観光に関するよくある質問
Q
短い時間で高山を満喫するためには、どこに行けば良い?
駅からも近く、歴史情緒を感じられてグルメも楽しめる「飛騨高山 古い町並」がお勧めです。
Q
高山の名物グルメは?
朴葉味噌や飛騨牛を使った料理が名物グルメです。
まとめ
この記事では「高山」の人気観光スポットや、お勧めの観光シーズンなどを紹介してきた。
飛騨山脈の大自然と歴史情緒溢れる街並み、伝統文化やグルメなど多様な魅力を、ぜひ満喫してほしい。
岐阜県には「高山」以外にも、魅力的な観光地・スポットが多い。
定番観光スポットを紹介している以下の記事を参考に、岐阜県の豊かさも堪能しよう。