流氷をはじめとする壮大な景色が魅力!網走の人気観光スポット11選
大きな氷の塊で海が覆われる流氷で有名な北海道の「網走市」。
その他にも独特の地理的特徴があるからこそ見られる、様々な美しい自然景観を楽しめる。
この記事では、初めて網走を観光するなら訪れるべき人気観光スポットを中心に、網走の魅力を紹介していく。
記事を参考に観光すれば、網走の魅力を満喫できるはずだ。
目次
網走ってどんなところ?
日本の最北にある北海道の北東部に位置する網走市。
オホーツク海と4つの湖、天都山が網走の象徴でもあり、魅力でもある。
特にオホーツク海の流氷は有名で、海一面が白い氷に覆われた景色は壮観だ。
天都山と網走湖・能取湖も網走を代表する景勝地で、湖畔では様々な水生生物や野鳥にも出会える。
能取湖では、秋になると群生するサンゴ草が見られ、辺り一面真っ赤に染まる湖を見られる。
その他にも刑務所をテーマにした珍しい博物館や、北海道の先住民族であるアイヌ民族の暮らしや文化を学べる資料館など、魅力的な文化施設もある。
オホーツク海で獲れる海の幸でも有名で、特に毛ガニやウニは絶品。
豪雪地帯として知られる北海道だが、「網走」は雪が比較的少ない。
ただし積雪はするので、冬に訪れる場合は寒さ対策と併せて転倒などの怪我には注意してほしい。
網走のおすすめの観光シーズンは?
網走を観光するなら冬がお勧めだ。
網走最大の見どころである流氷は冬にしか見られない。
昼間に見られる白い氷が一面に広がる光景だけでなく、流氷が夕日に照らされて淡く輝く幻想的で美しい景色も必見だ。
網走の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
- 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
- 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
網走への移動方法は?
網走観光の主要交通手段
網走の主な交通手段はバスとなる。
バスだけでは不便なシチュエーションも多いため、タクシーも併せて利用してほしい。
公共交通機関が充実しているとは言えないため、冬以外の季節であればレンタカーの利用がお勧めだ。
網走の魅力が詰まった人気観光スポット11選
網走の魅力である自然景観を満喫できる絶景スポット、独自の歴史や文化、楽しみ方ができる文化施設をご紹介。
網走を観光するなら、ぜひこれから紹介するスポットを中心に巡ってほしい。
1. 博物館 網走監獄
網走国定公園のエリア内にある野外歴史博物館「博物館 網走監獄」。
網走刑務所の旧建造物を移築復原、保存・公開している。
現存する木造行刑建造物としては国内最古のものとなる「舎房及び中央見張所」をはじめ、刑務所管理部門の主要な施設として使われていた「庁舎」など国の重要文化財に指定される4つの施設を中心に、明治・大正期に建てられた貴重な建造物を見学できる。
2. 北海道立北方民族博物館
1991年にオープンした、日本で唯一の世界でも珍しい博物館。
北海道の先住民族アイヌをはじめ、東はグリーンランドに住んでいるエスキモーから西はスカンディナビアで生活するサミまで、北半球に暮らす“北方民族”の文化にスポットを当てている。
館内の常設展示エリアには、衣服、食べ物、住居、移動ツール、信仰や儀式など、テーマ別に“北方民族”の暮らしを支える貴重な資料が展示されている。
3. 能取湖
北海道の東部の網走市の西にあり、秋になると紅色のサンゴ草で覆われることが特徴である能取湖。
中でも「日本一サンゴ草群落地」は木製の遊歩道があり、サンゴ草がカーペットになったランウェイのような雰囲気を味わえる。
冬になると流氷が見られ夏場は雄大な自然を堪能できることが特徴。
4. 網走湖
網走市街の南西に位置する、周囲43kmの海跡湖「網走湖」では、シーズンごとにさまざまなアクティビティが体験できる。
全長7Kmの遊歩道が整備されていて、バードウォッチングで湖にやって来る野鳥を観察したり、散策を楽しむのにピッタリ。
最も有名なのは、冬に行われるワカサギ釣り。貸し竿や仕掛け、エサなどがセットでレンタルができるので、手軽に氷上でワカサギ釣りを体験できる。
5. フラワーガーデン「はな・てんと」
天都山の上に広がる約3.5haの美しい花園、フラワーガーデン「はな・てんと」。
冬はスキー場として利用されている場所を、2002年の夏からフラワーガーデンとしても活用をはじめ、市民の憩いの場として多くの人に親しまれている。
6. 網走市立郷土博物館
1936年に開館した北海道で最も歴史の古い博物館のひとつ。
日本の最北東端に位置する網走市にあり、オホーツク海の豊かな自然と、網走の古代から現代までの歴史を学べる。
館内で目に飛び込んでくるのは、迫力満点のはく製たち。
オホーツク海で暮らす動物、北の森を代表する動物がずらりと並ぶ。
7. 大曲湖畔園地
かつて網走刑務所の農場だった土地が整備され、2006年に観光農園へと生まれ変わった場所。
80haにも及ぶ敷地内では、とうもろこし、アスパラ、トマトなどの農作物が栽培されていて、収穫体験も楽しめる。
最大の見どころは、夏から秋にかけて花開くひまわり畑。毎年7月上旬から中旬にかけて、約75万本のひまわりが1回目の見ごろを迎える。
8. 能取岬
高さ40~50mの隆起断崖がオホーツク海に突き出す形で広がる能取岬。
「のとろ」という名はアイヌ語の「ノッ・オロ(岬のところ)」という言葉に由来している。
網走随一の絶景スポットとして知られており、北に広がるオホーツク海、東側の知床連山を見渡せるのはもちろん、夕陽や星空といった時間によって変化する景観も美しい。
9. 北浜駅
毎年2〜3月、オホーツク海に最も近い北浜駅では特別な景色が見られる。
駅周辺の海面は、流氷で埋めつくされて真っ白に。この神秘的な美しさは、訪れる人を魅了して止まない。
木造の駅舎横には流氷展望台デッキが設けられていて、目の前に広がる流氷の海を一望できる。
10. オホーツク流氷館
流氷とオホーツク海の生き物をテーマにした網走市の科学館。国の名勝に指定される標高207mの天都山の山頂にあり、3階の展望テラスからはオホーツク海や知床半島、知床連山などの壮大な景色を360度の大パノラマで見渡すことができる。
室温がマイナス15℃に設定され、低緯度オーロラも再現できる「流氷体感テラス」には本物の流氷が展示されており、実際に触れてみることも可能。また「流氷の天使」の異名を持つクリオネやナメダンゴなど、オホーツク海に住む珍しい生き物たちも飼育展示されている。
11. メルヘンの丘
女満別空港から網走市街へと向かう国道39号。3kmほど続く見晴らしの良い直線の途中にある「メルヘンの丘」は、黒澤明監督の映画『夢』のロケ地としても使われた人気のビューポイント。
ジャガイモや小麦、豆、ビートなどの畑が延々と連なる緩やかな傾斜の丘の先に、7本のカラマツがならんで立つ雄大な景色は北海道らしさ満点。いつ訪れても絵本のような美しい眺めを楽しめる。沈みゆく夕陽をバックにカラマツのシルエットが浮かび上がる夕暮れ時など限られた時間帯に見られる風景も印象的。
網走の流氷を間近で見たいならコレ!網走流氷観光砕氷船おーろら
冬の網走は、まさに別世界。1月下旬から3月下旬にかけて、オホーツク海は一面の流氷で覆われる。
この幻想的な光景を間近で体感できるのが、流氷観光砕氷船「おーろら」でのクルーズである。
約1時間のクルーズで、暖房完備の船内から快適に流氷を鑑賞できる。
お土産の購入にもピッタリ!網走の定番ショッピングスポット2選
銘菓や加工食品など、網走や北海道ならではの特産品やお土産にピッタリなアイテムを購入できる定番のショッピングスポットをご紹介。
網走に訪れるなら、観光だけでなく買い物も楽しんでほしい。
1. 道の駅 流氷街道網走
漁船が行き交う網走川河口に近く、雄大な知床半島とオホーツク海を眺められるロケーションにあるのが「道の駅 流氷街道網走」だ。
館内には、「網走プリン」や銘菓、農水産加工品、道の駅オリジナルグッズ、「おーろら」グッズなど、オホーツクの特産品やさまざまな商品を集めた地元特産品の販売コーナーもあり。お土産探しにピッタリ。
2. 流氷硝子館
オホーツク海のすぐそばにある「流氷硝子館」は、以前はすり身工場だった建物を改装しガラス製品を製造・販売している。
扉を開けると、室内にはさまざまなタイプのガラス製品がずらり。
皿、花瓶、グラスなどの日常使いのものから、流氷をイメージしたアクセサリー、動物をモチーフにした雑貨まで、ライフスタイルを彩ってくれるアイテムがラインアップされている。
網走観光に関するよくある質問
Q
網走の名物グルメは?
オホーツク海で獲れる毛ガニとウニは特に有名で、その他にも魚介を使ったグルメが名物です。
Q
網走で流氷を見られる時期はいつ?
沿岸部から流氷を確認できるのは1月上旬。流氷が海岸線へ近づくのは2月上旬~中旬です。3月上旬までは流氷が見られます。
まとめ
網走を観光するなら訪れるべき人気のスポットを中心に、交通情報やお勧めのシーズンなどを紹介してきた。
オホーツク海の流氷を筆頭とする美しい自然景観の数々や、個性的な文化施設、オホーツク海で育まれた海鮮グルメを満喫しよう。
北海道には網走以外にも魅力的な観光地は多いので、こちらの記事も参考に北海道を遊び尽くしてほしい。