これを読めば迷わない!新千歳空港からニセコのアクセスガイド
豊かな自然環境と四季折々の美しい景観で知られる「ニセコ」は、世界中から観光客が集まる一大リゾート地。
雪質の良いパウダースノーが広がるスキー場をはじめ、アウトドアスポーツ・グルメ・温泉など、見どころが盛りだくさん。
「ニセコ」への旅行を予定している方の中には、新千歳空港からどうやってアクセスすれば良いか迷っている方も多いだろう。
でも安心してほしい。
この記事を読めば、自分の旅行プランに最適な移動方法が見つかるはずだ。
目次
ニセコに最も近い空港はどこ?
北海道には14もの空港があるが、「ニセコ」までの距離が最も近いのは新千歳空港だ。
そのため、東京(羽田・成田空港)や大阪(関西国際空港)からアクセスする場合もまずは新千歳空港を目指すと良い。
空港からの手段はバス・タクシー・電車など様々な選択肢があり、何を利用するかによって所要時間は異なる。
同じく国際線が通る函館空港と旭川空港からの「ニセコ」までの参考所要時間を表にまとめた。
新千歳空港を起点とした具体的なアクセス方法は後述する。
いずれの空港も交通機関を使う場合は、乗り換えのタイミング次第で所要時間に大幅に差が出る。
空港 | 参考所要時間 |
---|---|
新千歳空港 | 2時間~3時間 |
函館空港 | 3時間~5時間 |
旭川空港 | 4時間~6時間 |
美しい景色を見ながらゆっくり移動したい方は電車がお勧め
ここからは「新千歳空港」を起点とした、「ニセコ」までの各交通手段を説明していく。
まずは電車を使った場合のアクセスを紹介しよう。
電車はスケジュールに余裕を持った旅行を計画中の人にお勧め。
駅弁やご当地グルメを食べつつ、車窓から美しい雪景色を眺める時間は北海道ならでは。
運賃を抑えられて札幌や小樽などの主要駅から、高速バスに乗り換えるといった柔軟な対応ができる点もメリット。
その反面、直行便がなく時間もかかるため、一刻も早く「ニセコ」に到着したい場合は向いていない。
また運休率が高く(特に冬季)、最悪の場合は予定そのものが破綻する点にも注意が必要だ。
- 経路
-
1. 「新千歳空港」から「新千歳空港駅」まで徒歩(5~6分)で移動
2. 「新千歳空港駅」からJR快速エアポートに乗車し「小樽駅」で下車
3. 「小樽駅」からJR函館本線に乗車し「倶知安駅」で下車(時間帯によってはニセコ駅で下車が可能)
※各スキーリゾートまではニセコ駅からタクシーかバスで向かう必要あり - 所要時間
- 約3時間30分
ニセコを自由に観光したい方はレンタカーがお勧め
運転免許を持っている場合は、レンタカーを使ったアクセスおよび観光も考えてみよう。
所要時間は一般道を使ったルートで2時間~2時間30分程度だ。
新千歳空港周辺には複数のレンタカー会社があるため、予約すれば利用も難しくない。
「ニセコ」には、魅力的な観光スポットが各所に点在している。
都会と異なり交通網は限られるので、公共交通機関を使うと時間調整が大変だ。
レンタカーだと広大な範囲を自分たちの都合で移動できるので、旅行の快適度合いが格段に上がるだろう。
ただし、冬の北海道は雪道が基本かつ天候次第で路面や通行状況に変化が起きやすく、視界不良・スリップなども想定される。
そのため、(雪道の)運転に慣れていないならば、事故を避ける意味でも冬のレンタカー利用はお勧めできない。
予算に余裕がある方はタクシーがお勧め
旅行の予算に余裕があるならば、快適に移動できるタクシーも選択肢のひとつ。
およそ2時間の乗車で夏季は3~4万円、冬季は2時間30分の乗車で5万〜6万円が費用相場だ。
他の観光客との接触が最低限で、空港からホテルや観光スポットなど目的地まで運んでくれる。
小さな子供がいる家族や、周囲を気にせずにプライベートな時間を過ごしたい方にはピッタリ。
長距離移動になるため、一般的な乗り捨てタイプよりも予約制の定額タクシーの利用がお勧め。
快適に移動したい方にお勧め!ワンランク上の定額タクシー「KS Limousine」
「ニセコ」への観光予定の方は、ワンランク上の定額タクシー「KS Limousine」の利用(要予約)も提案したい。ニセコ東山に拠点があり、遠方は定額制・近隣はメーター制で対応可能。
同タクシーではラグジュアリーな車内空間を提供し、移動中も快適な時間を過ごせる。
運転のプロフェッショナルによる上質なサービスは、旅行のスタートを最高なものにしてくれるだろう。
車種 | 夏季の料金(片道) | 冬季の料金(片道) | 備考 |
---|---|---|---|
アルファードSRC | 40,000円 | 58,000円→55,000円(往復割) | 定員1~3名/荷物1~4個 |
アルファード エグゼクティブラウンジ | 43,000円 | 63,000円→60,000円(往復割) | 定員1~3名/荷物1~4個/社内アメニティ付き(ミネラルウォーター・アイマスク・おしぼりなど) |
ハイエース | 40,000円 | 58,000円→55,000円(往復割) | 定員1~7名/荷物1~8個 |
※夏季(3月27日~12月9日)と冬季(12月10日~3月26日)で料金の変動あり、記載は2024年8月時点の料金
新千歳空港からニセコへの移動手段に迷っている方はバスがお勧め
バスはここまで紹介した3つと比べて、最も一般的で多くの観光客が利用している交通手段。
特に冬は新千歳空港から「ニセコ」まで、定期便が運行されるリゾートバスを使うのがお勧めだ。
主要ホテルなどの目的地まで最短かつ直接アクセスが可能、リーズナブルで人気が高い。
ゴルフバッグやスキー道具といった、自前の大荷物を持っていく場合は持つ時間が減り、楽に移動ができるのもポイント。
ただし、予約が必要かつ申込むタイミングによっては売り切れ(希望時間帯の便がない)な点がデメリットである。
リゾートバスを利用するなら、早めに予約しておこう。
ここからは新千歳空港から「ニセコ」を繋ぐ、4つのリゾートバスの特徴を紹介しよう。
1. 東山・花園エリアを観光予定の方にお勧めの「ニセコダイレクトシャトル」
“ニセコダイレクトシャトル”は、新千歳空港の国内線ターミナルから主に東山エリアと花園エリアを結ぶリゾートバス。
“ニセコダイレクトシャトル”では、以下の目的地にアクセスできる。
運行期間は2024年12月1日から2025年3月31日だ(花園エリアのみ2024年12月中旬頃~の予定)。
目的地 | 片道料金 | 所要時間 |
---|---|---|
ヒルトンニセコビレッジ | 大人6,600円/小人5,500円 | 約2時間30分 |
東山ニセコビレッジ・リッツカールトン・リザーブ | 大人6,600円/小人5,500円 | 約2時間35分 |
ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ | 大人6,600円/小人5,500円 | 約2時間40分 |
ヒノデヒルズ ニセコビレッジ | 大人6,600円/小人5,500円 | 約2時間45分 |
ひらふウェルカムセンター | 大人6,600円/小人5,500円 | 約3時間 |
ニッコースタイルニセコHANAZONO | 大人7,000円/小人3,500円 | 約2時間30分 |
※2024年度の片道料金。
「ヒルトンニセコビレッジ」と「ニッコースタイルニセコHANAZONO」へ直通かつ、最短のアクセスというのが最大の特徴だ。
他バスは経由もしくは停車しないため、「東山エリア」と「花園エリア」に行く方は同バスの利用がお勧め。
それぞれ1日4本運行している。
※それぞれの運行情報は公式サイトから確認できます。
2. ルスツにもアクセスできる「北海道リゾートライナー」
“北海道リゾートライナー”は、新千歳空港からルスツリゾートホテルを経由し、ニセコグランドホテルまで運行するリゾートバス。
本数が多く、ルスツ・アンヌプリエリアを経由して東山に到着するため、様々な場所に停まるのが特徴だ。
午後の便に限るが、国際線ターミナルからも乗車できるのは訪日観光客にとって嬉しいポイントだろう。
- 運行エリア
- 新千歳空港~ニセコグランドホテル
- 運行期間
- 2024年12月1日~2025年3月30日
- 片道料金
-
ルスツ:大人5,000円/小人4,000円
ニセコ:大人5,500円/小人4,500円 - 所要時間
-
・ルスツまで約2時間
・ニセコグランドホテルまで約3時間40分(途中休憩あり) - その他
-
・ルスツ、アンヌプリエリアも経由
・1日8本、毎日運行
※運行期間、料金は2024年度
3. ニセコひらふ方面へアクセスできる「ホワイトライナー」
“ホワイトライナー”は、新千歳空港の国内線ターミナルからひらふウェルカムセンターを結ぶリゾートバス。
バスは1種類で途中降車なしの完全直通ルートなので、ニセコひらふ方面に観光予定の方は特にお勧めだ。
- 運行エリア
- 新千歳空港国内線ターミナル~ひらふウェルカムセンター
- 運行期間
- 2024年12月14日~2025年3月24日
- 片道料金
- 大人6,600円/子供4,400円
- 所要時間
- 約2時間30分(途中休憩あり)
- その他
-
・1日6本運行
・直行便
※運行期間、料金は2024年度
4. ルスツを経由してヒラフへ向かう「北海道中央バス スキーバス」
例年“北海道中央バス スキーバス”は、新千歳空港からルスツリゾートホテル、ニセコアンヌプリ、ヒルトンニセコビレッジを経由し、ニセコひらふまで運行するリゾートバス。
今年度の詳細については、2024年8月時点で未定となっている。
- 運行エリア
- 未発表 ※昨年:新千歳空港~ニセコひらふ
- 運行期間
- 未発表 ※昨年:12月9日~3月31日
- 片道料金
- 未発表
- 所要時間
- 未発表
- その他
- 未発表
北海道の人気観光地からニセコへのアクセス
北海道旅行では、「ニセコ」以外の人気観光地へ先に訪れる方も多い。
その方に向けて道内の主要観光地から「ニセコ」まで、交通機関を使ったアクセスを紹介する。
移動距離やタイミングを踏まえて、最適なものを選んでほしい。
予算や運転に心配がなければ、タクシー・レンタカーを使っても良いだろう。
札幌からニセコへのアクセス
札幌から見て「ニセコ」は南西に90kmほど離れている。
複数のアクセス方法が存在するが、最も効率的で楽な手段は高速バス。
乗り換え不要、選択肢の中では運賃も安く、車内には無料Wi-fiやトイレもあるので快適に移動できるだろう。
大荷物の場合はトランクに預けられるのもメリットのひとつ。
ただし、1日3本の運行かつ最終便は13時過ぎというのが難点だ。※冬期間は完全予約制の定期観光バスも運行
スケジュール的に難しい場合は、午後以降もアクセスができる電車も検討してほしい。
電車も本数が多いわけではないため、事前に時刻表をチェックしよう。
高速バスを利用する場合のアクセス
- 経路
-
1. 「札幌駅南口」からバス停(1番のりば)「札幌駅前」まで徒歩で移動
2. バス停「札幌駅前」から北海道中央バス・ニセコいこいの湯宿いろは行に乗車し、「本通り」で降車
3. 「本通り」から徒歩数分で「ニセコ」に到着
※ポテト共和国やアンヌプリスキー場で降車も可 - 所要時間
- 約2時間45分 ※交通・路面状況で前後
電車(+ニセコバス)を利用する場合のアクセス
- 経路
-
1. 「JR札幌駅」からJR快速エアポート号に乗車し、「小樽駅」で下車
2. 「小樽駅」からJR函館本線に乗車し、「ニセコ駅」で下車し、到着
※時間帯・路線によっては「俱知安駅」で乗り換えが必要
※小樽駅からはニセコバスでアクセスも可 - 所要時間
- 約2時間40分~ ※乗車のタイミングで異なる
函館からニセコへのアクセス
「ニセコ」のほぼ南部に位置する函館は、距離にして約180km離れている。
時間こそかかるが、アクセスは電車で乗り換え1本とわかりやすい。
ただし本数が少なく、乗り換えのタイミングが合わないと長い待ち時間が生まれる。
- 経路
-
1. 「JR函館駅」からJR特急北斗号に乗車し、「長万部駅」で下車
2. 「長万部駅」からJR函館本線に乗車し、「ニセコ駅」で下車し、到着 - 所要時間
- 約2時間50分~ ※乗車のタイミングで異なる
小樽からニセコへのアクセス
小樽は「ニセコ」から約75kmと、主要観光地の中では比較的近い場所にある。
電車とバスの2つの手段があり、所要時間はほぼ変わらないので、タイミングに合わせて都合の良い方を選んでほしい。
どちらか迷ったら、乗り換え不要でやや安いバスがお勧めだ。
バスを利用する場合のアクセス
- 経路
-
1. 「小樽駅」からバス停(6番のりば)「小樽駅前」まで徒歩で移動
2. バス停「小樽駅前」からニセコバス・小樽線に乗車し、「ニセコ前」で降車
3. 「ニセコ前」から徒歩数分で「ニセコ」に到着 - 所要時間
- 約1時間50分
電車を利用する場合のアクセス
- 経路
-
1. 「JR小樽駅」からJR函館本線に乗車し「俱知安駅」で下車
2. 「俱知安駅」からJR函館本線に乗車し、「ニセコ駅」で下車し、到着
※時間帯によってはJR小樽駅から直通電車もある - 所要時間
- 約1時間50分
新千歳空港からニセコへのアクセスに関するよくある質問
Q
新千歳空港からニセコの最もお勧めのアクセス方法?
金銭的に安く、乗り換え不要でアクセスできる「リゾートバス」がお勧めです。
Q
新千歳空港からニセコへタクシーで移動する場合はいくらかかる?
メーター型の場合は3万円~4万円、定額タイプの場合は4万円〜を目安に考えてください。(約2時間の乗車)
まとめ
新千歳空港から「ニセコ」までのアクセス方法を中心に紹介してきた。
様々な手段があるので、時期・料金も踏まえた上で最適なものを選ぶと良いだろう。
新千歳空港以外にも、札幌や小樽といった人気観光地経由でも「ニセコ」には行けるため、長期休暇を取って北海道旅行を満喫するのもお勧めだ。
「ニセコ」観光を最大限に楽しむための情報を網羅的にまとめた、こちらの記事も合わせて読んでほしい。