手つかずの自然が織りなす絶景が広がる!知床の人気観光スポット12選

手つかずの自然が織りなす絶景が広がる!知床の人気観光スポット12選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

手つかずの自然と希少な野生動物が魅力の「知床(しれとこ)」は、2005年に世界自然遺産に登録された観光地だ。
美しく神秘的な景色だけでなく、グルメ・温泉など見どころが盛りだくさん。
この記事では、知床の訪れるべき人気スポットとともに、観光に役立つ情報を紹介していく。
内容を参考にすれば、初めての知床観光でもその魅力を十二分に体感できるので、ぜひ最後まで読んでほしい。

目次

知床ってどんなところ?

北海道の東北端に位置する「知床」は斜里町と羅臼町にまたがる、オホーツク海南部に突き出た長細い半島。
知床連山・知床五湖・入り組んだ海岸線など、多様な地形が広がっている。
ちなみに、名前はアイヌ語の「シリ・エトク」に由来し「地の果て」という意味を持つ。
夏には最高気温が25℃~30℃になるエリアもある一方、冬は氷点下で積雪も多い寒暖差の激しい地域だ。
そんな「知床」の魅力は、手つかずの自然環境と希少な動植物たち。
知床八景をはじめ、ありのままの自然だからこその美しい景観が点在しており、景勝地や絶景スポットも満載。
ヒグマ・エゾシカなどの野生動物、「知床」だけで自生する固有種を目の当たりにできるのも、他にはない見どころ。
また、サケ・ホタテといった魚介類に代表されるご当地グルメも見逃せない。
高タンパクのエゾシカ料理、爽やかな味わいの地ビールもお勧め。
ご当地グルメのバリエーションも豊富なので思う存分堪能しよう。

美しい自然景観と希少な動物たちに出会える知床
美しい自然景観と希少な動物たちに出会える知床

知床のおすすめの観光シーズンは?

四季折々に異なる魅力を持つ「知床」は、どのシーズンに訪れても楽しめる。
旅行の目的や興味に応じて最適なタイミングを見つければ良いが、特にない場合は6月~10月をお勧めしたい。
雪の影響を受けずに比較的自由に観光できるほか、植物や野生動物が活発になる時期なので、その目で姿を見られるチャンスも広がる。
グルメに重きを置く場合は、様々な食材が旬を迎える9月・10月がお勧めだ。

知床の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月):ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
  • 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
  • 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
  • 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋

知床への移動方法は?

北海道の主要都市「札幌」・「函館」・「小樽」および、日本の大都市「東京都」・「大阪府」から、「知床」への移動方法と所要時間を以下の表にまとめた。
長距離移動になるためレンタカーを使う場合は、適宜休憩を挟みながら雪道にも気を付けてほしい。

駅名 移動方法 所要時間(目安)
札幌 レンタカー/JR線(釧路駅経由ルート)/北海道中央バス・イーグルライナー(1日1本のみ) 7~8時間
函館 レンタカー/JR線(南千歳駅・釧路駅経由ルート) 10~12時間
小樽 レンタカー/JR線(札幌駅・釧路駅経由ルート) 7~9時間
東京 電車+飛行機+斜里バス・エアポートライナー(東京駅→羽田空港→女満別空港→ウトロ) 4~6時間
大阪 電車+飛行機+斜里バス・エアポートライナー(大阪駅→大阪国際(伊丹)空港→新千歳空港→女満別空港→ウトロ) 6~8時間

知床観光の主要交通手段

知床内の観光スポットを巡る交通手段は、基本的に路線バス(タクシー)のみ。
スケジュールがかなり制限されるので、レンタカーを借りるのがお勧めだ。
また、「知床」の最寄り空港は女満別空港、最寄り駅は知床斜里駅だが、いずれも中心地のウトロまでは距離が離れているため、拠点地までの移動にも気を付けてほしい。
運転が難しく目的地が決まっているならば、観光ツアーに申し込んでも良いだろう。

知床で訪れるべき人気観光スポット12選

知床八景を含む「知床」を代表する12の人気観光スポットを紹介しよう。
いずれも雄大な自然や絶景を満喫できる魅力的なスポットで、記憶に残る素敵な体験ができるはずだ。
他の地域とは異なる「知床」ならではの景色および雰囲気を直接感じられ、見どころも盛りだくさん。
内容を参考にひとつでも多くの場所に、ぜひ足を運んでほしい。

1. オシンコシンの滝

途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれており、日本の滝100選にも選ばれているオシンコシンの滝
滝の中ほどの高さまで階段で上がることができ、目前に迫力ある滝の流れが見られる。また、滝上の少し離れた場所にオシンコシン展望台が設けられておりオホーツクの海や知床の山々を見渡せる。

知床八景のひとつに数えられ、知床最大の滝
知床八景のひとつに数えられ、知床最大の滝

2. 知床五湖

知床連山を背景にした原生林の中に5つの湖が点在。
世界自然遺産にも登録される知床に位置し、その雄大な景色は知床八景のひとつに数えられる。
周辺には多くの野生動物が生息し、エゾリスやエゾシカなどが顔を見せることも。ヒグマも生息するので注意しよう。

雄大な自然や野生動物の姿を間近で体感
雄大な自然や野生動物の姿を間近で体感

3. 知床峠

斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ国道334号、知床横断道路にある峠。
標高738mに位置し、正面に羅臼岳、眼下に深緑の大樹海といった美しい景色を望むことができ、峠から眺める景色は知床八景のひとつに数えられている。
天気がいい日には、根室海峡とそこに浮かぶ国後島が見えることも。

知床の絶景を堪能できる標高738mにある峠
知床の絶景を堪能できる標高738mにある峠

4. プユニ岬

アイヌ語で「穴のある場所」の意味を持つ知床半島北岸にある岬。
穴が空いたような形に見えることからその名が付けられたそう。
世界自然遺産に登録される「知床」の構成遺産であり、ここから望む美しい景色は知床八景のひとつにも選ばれている。
国道334号線沿いにあるビュースポットからその景色を楽しもう。

海に沈む夕日と冬の流氷が望める絶景ビュースポット
海に沈む夕日と冬の流氷が望める絶景ビュースポット

5. フレペの滝

アイヌ語で「赤い水」の意味を持つ「知床」を代表する滝のひとつ。
高さ約100mの断崖の割れ目から流れ落ちる様子が、涙と似ていることから「乙女の涙」の愛称でも親しまれる。
繊細な美しさがあり、周囲の自然と調和した光景は見応え充分。
滝の落ちる音が森の静けさと相まって、心を落ち着かせてくれる。
マイナスイオンがたっぷりと含まれた空気はリフレッシュに最適で、四季折々で異なる景色からは風情を感じられる。
周辺の森にはエゾシカなどの野生動物が生息しているため、運が良ければ間近で観察もできる。

山々から流れてきた地下水が海へと流れ出るフレペの滝
山々から流れてきた地下水が海へと流れ出るフレペの滝

6. カムイワッカ湯の滝

知床八景のひとつにも数えられる人気スポットで、知床国立公園の奥地にある。
アイヌ語で「神の水」の意味を持つ神聖な場所で、強酸性の温かい水質にちなんで”湯の滝”と呼ばれる。
硫黄山から湧き出る温泉が川と合流するため、滝全体が温泉のようになっている非常に珍しい滝だ。
1~4の滝があり、川を登るごとに少しずつ水温が上がっていき、最終目的地の4の滝では35℃~38℃ほどの気持ち良い温度になる。
沢登りや滝壺での入浴(要水着着用)を楽しみつつ、「知床」の自然を肌で感じられるのが魅力。
滝の成分によってエメラルドグリーンになった海も見られ、湯けむり・川のせせらぎが風情を演出する。
毎年7月1日~9月30日の期間のみ、通行可能になるので注意しよう。

温泉と川が入り混じる珍しい滝
温泉と川が入り混じる珍しい滝

7. 夕陽台

知床八景のひとつに数えられる夕陽の名所で、知床国設野営場の海側、ウトロの温泉街から徒歩で行ける距離にある。
オホーツク海とウトロ港を見渡せる絶好のロケーションは、デートスポットとしての人気も高い。
夕陽が沈みオホーツク海が赤く染まる瞬間は、言葉では表せないほど美しい。
春から秋にかけて夕陽が海面に真っすぐな朱色の筋を描き、冬になると白く覆われた流水が黄金色に輝く様子も絶景だ。

知床で随一の夕焼けを見られる絶景スポット
知床で随一の夕焼けを見られる絶景スポット

8. オロンコ岩

ウトロ港に位置する高さ約60mの巨岩で、温泉街からも近く、知床の観光スポットの中でも比較的訪れやすいスポット。
名前は先住民族「オロッコ族」に由来し、地域文化の息吹を感じられるのも特徴。
およそ200段の石段を登っていくと平らに広がる頂上に辿り着き、オホーツク海や知床連山、ウトロの町並みなど360度壮大なパノラマの絶景を楽しめる。
知床八景に名を連ねる自然の造形美を眺めていると、心が洗われるような気分になるだろう。
心地よい風、自由に飛び回る野鳥・カモメの姿や鳴き声も情景に彩りを与える。

自然の造形美と知床の美しい景観を楽しめるオロンコ岩
自然の造形美と知床の美しい景観を楽しめるオロンコ岩

9. 羅臼湖

羅臼湖(らうすこ)」は知床国立公園内で最大の湖。
手つかずの自然が残る貴重な場所であり、秘境のような趣と自然の美しさが訪れる人々を魅了し続ける。
羅臼湖に向かう道中でも様々な表情を見せる大小の湖沼、豊かな生態系、湿原植物をなど、「知床」ならではの魅力を感じられるだろう。
湖から羅臼岳を眺める壮大な眺望はとりわけ美しく、湖面に映る逆さ羅臼岳は北海道屈指の絶景として有名だ。

手付かずの美しい自然景観に出会える秘境・羅臼湖
手付かずの美しい自然景観に出会える秘境・羅臼湖

10. 知床斜里 天に続く道

北海道の斜里町からウトロに向かうあたりにある延々と続く直線の道、まっすぐと伸びる道の先がまるで天につながっているように見えることから「天に続く道」と名付けられたという。
道の頂上付近の展望地「スタート地点」や「名もなき展望台」がお勧めスポット。

バイカーや自転車ツーリングの旅行者にも人気が高い絶景ルート
バイカーや自転車ツーリングの旅行者にも人気が高い絶景ルート

11. 知床自然センター

世界中から訪れる観光客に向けて、「知床」の魅力を発信するビジターセンター。
知床国立公園内に位置し、観光を楽しむための最新情報の提供をはじめ、登山・トレッキングに関するグッズの販売・レンタルなども行う。
映像作品や企画展示を通じて、知床の美しさおよび自然の保護の重要性について理解を深める機会も設けている。
「知床」の大自然を身近に感じながら、あらゆる面で旅行をサポートしてくれる拠点のような場所だと考えると良いだろう。
入館料は無料、フリーWi-fi完備なのも嬉しいポイント。
また、地元のミルクで作ったラテ・地場産の食材を使ったランチを味わえるほか、お土産にピッタリなグッズの購入もできるので、ふらっと立ち寄ってみるのもお勧めだ。

知床散策をサポートする情報発信基地
知床散策をサポートする情報発信基地

12. 熊越えの滝

羅臼町から国道334号線に沿って、「知床峠」に向かう途中にある穴場スポット。
遊歩道の入り口から徒歩15分ほどで、「熊越えの滝」に到着する。
周辺は野生の木々・草花が生い茂り、樹齢200年を超えるミズナラ・ダケカンバなどもそびえ立つ。
足元に目を向ければ、綺麗に流れる小川や植物が一面に生える「知床」ならではの景色が広がる。
森林浴を楽しんでいると、豪快な水の轟音とともに落差約8mの迫力満点の滝が姿を現す。
展望台エリアからは滝の上流部を望め、遊歩道をさらに進むと全景を眺められる。
夏は新緑、冬は雪景色と調和した美しい情景が見どころだ。

野生の木々や草花が楽しめる知床・羅臼の絶景スポット
野生の木々や草花が楽しめる知床・羅臼の絶景スポット

知床の魅力を堪能できるお勧めの宿泊施設3選

最後に「知床」でお勧めの宿泊施設を3つ紹介しよう。
自然に恵まれたロケーションが魅力で、館内や客室からも絶景を楽しめる。
サービス・料理・温泉など、全てがハイレベルで旅行にふさわしい贅沢な時間を過ごせる。
宿泊先を迷っている方は、紹介するホテルのいずれかにぜひ泊まってほしい。

1. 北こぶし 知床 ホテル&リゾート

「北こぶし 知床 ホテル&リゾート」は、ウトロ温泉バスターミナルから徒歩5分ほどの場所にある大型リゾートホテル。
「知床」の大自然に囲まれた立地を生かしており、客室・露天風呂・サウナをはじめ、ホテルのいたる所で知床連山・ウトロ港・オホーツク海などの眺望を堪能できる。
地元知床産の新鮮な食材を使用した、ビュッフェスタイルのレストランも魅力のひとつ。
海の幸・山の幸をふんだんに使うだけでなく、腕自慢のシェフたちが心を満たすような料理を振る舞う。
季節を感じられるメニューの中から好きなものを好きなだけ、じっくりと味わってほしい。

2. KIKI知床 ナチュラルリゾート

ウトロ温泉バスターミナルから歩いて約20分の距離に佇む“KIKI知床 ナチュラルリゾート”は、オールインクルーシブの宿泊施設。
北欧由来の「ヒュッゲ(居心地の良さを感じられる雰囲気)」を大切にしており、人と人・人と自然が触れ合う温かい空間が印象的。
大型スクリーンのシアターラウンジやテラスのハンモック、キッズスペースなど、充実した館内施設も注目のポイント。
小さい子供でも楽しめるので、家族旅行にもピッタリだ。
2023年1月にリニューアルした温泉&サウナも見逃せない。
筋肉痛・疲労回復の効能を持つ塩化物泉・炭酸水素塩温泉の天然温泉は、旅行の疲れを癒してくれるだろう。
寝て入る”ネウナ”、国内では珍しい”イグルーサウナ”といった4つの個性的なサウナは、サウナーの心を掴むに違いない。

3. 知床第一ホテル

ウトロ温泉の高台にある“知床第一ホテル”は、同エリア内で最大の客室数を誇る宿泊施設。
充実した館内設備はもちろん、オホーツク海の絶景が見える大浴場やのんびり過ごせる大きめの客室など、ホテル内にも「知床」の魅力が詰まっている。
バイキングレストラン「マルスコイ」では、地元の食材を使用した和食と洋食を楽しめるだけでなく、味への評価も非常に高い。
室内施設のアクアランド”ソンテ”には、子供向けのプールや滑り台、アスレチックがあるため、悪天候で観光できない時でもホテル内で子供と一緒に遊べる。

知床観光に関するよくある質問

Q

春の知床ならではの魅力は?

A

雪解けによって広がる美しい景観のほか、新緑が芽吹く様子を見られることです。

Q

夏の知床ならではの魅力は?

A

知床五湖でのトレッキング、羅臼湖でのカヌー体験などのアクティビティを楽しめます。

Q

秋ならではの知床の魅力は?

A

紅葉で彩られる知床の山々、空気が澄んで一段と美しい朝焼け・星空といった多彩な絶景が魅力です。

Q

冬ならではの知床の魅力は?

A

流氷が広がり雪に覆われた大自然の美しい風景とともに、スノーシューやスキーといったアクティビティを楽しめます。

Q

知床八景って何?

A

「オシンコシンの滝」や「オロンコ岩」などの、知床半島を代表する8箇所の景勝地です。

まとめ

初めての知床観光でも楽しめるように、人気の観光スポットや宿泊施設を紹介してきた。
雄大な自然が魅力の北海道でも、「知床」は異彩を放つエリアだ。
手つかずの自然が多く、秘境めいたスポットを巡れば神秘的な景色に出会えるだろう。
「知床」以外の北海道の人気観光スポットも知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。