これさえ読めばわかる！関西国際空港から大阪までの交通ガイド

国際線、国内線の定期便が多数就航、年間約2,800万人の旅行客が利用する西日本の玄関口・関西国際空港。
大阪湾内泉州沖約5kmの人工島にあり、世界初となる完全人工島の海上空港としても有名だ。空港コードの「KIX」からキックスの愛称で親しまれている。
現在は2025年の「大阪・関西万博」開催に向けて、第1ターミナルビルの大規模なリノベーション工事を実施中。
国内線エリアを1か所に集約し、国際線エリアを拡大。混雑緩和やスムーズな手続きを実現する最新のシステムが導入されるほか、セキュリティチェック後の商業エリアをより魅力的にリニューアル予定。

関西国際空港から大阪の主要駅への所要時間と費用は以下の表の通り。
それぞれ最も早い交通手段を使用した場合の情報だ。
なお、空港最寄りの「関西空港駅」はJR線・南海鉄道ともに第1ターミナルの先にある。
第2ターミナル発着のフライト時は連絡バス（無料）を利用して駅まで向かおう。
所要時間は7分ほど、9時～22時までは５～7分間隔の運転なのでスムーズに移動できる。

関西国際空港から大阪の主要駅まで最も早いアクセスの方法を紹介する。
いずれも運賃は高くなるものの快適に移動できるので、ゆったりと目的駅まで行きたい方も利用を検討してほしい。
なるべく交通費を抑えて観光したい方は後述の内容を参考にしよう。

大阪のどのエリアに行くかによって最も安い交通手段は異なる。
ただ、基本的には在来線のみを利用した時が安くなる。
例えば大阪駅までのアクセスであれば、JRの在来線と南海電鉄を利用するのが最も安く済む。
電車だけでも関西国際空港から大阪駅までは非常に多くの方法があるので、代表的な行き方を下記の表にまとめた。
なお梅田方面に向かう場合は、南海空港線・空港急行でなんば駅まで行き、大阪メトロ御堂筋線に乗り換えると良い。
いずれも長所と短所があり最適解は変わるため、予算・時間帯・荷物の有無などを比較の上でベストな選択をしよう。

関西国際空港～大阪駅前（梅田）・なんばまでは、第１・２ターミナルの停留所より空港リムジンバスで直通のアクセスが可能だ。
特に大阪駅前便は早朝（６時50分）から夜遅く（23時45分）まで運行しており、利便性が非常に高い。※一部第２ターミナルに停車しない便あり
日中は10分～15分間隔と本数が多いため、待ち時間が少なくスムーズに乗車できるだろう。
また、スーツケースや大型荷物はトランクに載せられるので、ストレスが少なくゆったりと移動できる。
快適かつ運賃を抑えたい方は特急列車よりも、空港リムジンバスの方がお勧め。
ただし、道の混雑状況によっては到着が遅れ、観光シーズンには混雑が予想される点がデメリットと言える。
所要時間・費用は以下の表にまとめた。
大人運賃は乗車日より14日間有効の往復チケットを購入すれば割安になる。

タクシーも関西国際空港から大阪の主要駅までのアクセスにおける選択肢のひとつ。
第１・２ターミナルに複数のタクシー乗り場があるため、基本的にはすぐに乗車できるだろう。
目的地まで他者との接触もほぼなく、快適に行けるのがタクシーを使う大きなメリットだ。
移動中は周囲を気にせずにプライベートな時間を過ごせるので、小さな子どもがいる方や予算に余裕があればお勧めしたい。
ただし以下の表の通り、所要時間は電車・空港リムジンバスとさほど変わらないが、費用は少なくとも１人あたり4,250円以上（４人乗車時で）と２倍以上かかる。
比較すると割高に感じ、混雑や渋滞の影響を受けて到着が遅れるリスクもマイナス要素に挙げられる。

大阪だけでなく京都へ行くことを検討している方も多いだろう。
検討中の方向けに、関西国際空港から京都へのアクセスも簡単に紹介しよう。
ここでは直通で行ける２つの方法の所要時間と運賃を以下の表にまとめた。
本数は空港リムジンバスの方が多く、終発も23時20分と夜遅くまで運行している。
なお、関西空港駅から南海電鉄・JR京都線経由（乗り換えが２回必要）で向かうと費用が一番安く済む。

大阪観光後に京都旅行も計画中の方は、大阪-京都間のお勧めの移動手段を紹介するこちらの記事も参考にしよう。

大阪・京都と併せて訪れる方が多い、奈良へのアクセスも簡単に紹介しよう。
JR奈良駅までの２つの行き方を所要時間・運賃とともに以下の表にまとめた。
直通で行ける空港リムジンバスの方がお勧めだが、１日５本と本数が少ない点に注意が必要だ。
そのため、事前に時刻表とスケジュールとも照らし合わせながら、１時間に１～２本運行している特急はるかも検討しよう。
費用を抑えたい場合は、南海空港線・空港急行で新今宮駅まで行き、JR大和路快速に乗車すると良い。
なお、奈良には距離が離れたJR奈良駅と近鉄奈良駅があり、観光先や巡り方によって利便性が異なる。

「ICOCA（イコカ）」とは、JR西日本が発行する交通系ICカードのひとつ。
事前にカードへお金をチャージしておくと、公共交通機関の乗降時は読み取り部分にワンタッチすれば自動精算されて通過できる。
また、大手コンビニエンスストア・構内のキオスクなどでの買い物時にも使えるので、観光時は１枚持っておくと非常に便利。
上述した空港リムジンバスでも利用が可能なため、関西国際空港から大阪主要駅へのアクセスにも活躍するだろう。
「ICOCA」はJR関西空港駅をはじめ、JR西日本の対象エリア内のみどりの窓口・自動券売機などで1枚2,000円（デポジット500円含む）で購入できる。
なお、首都圏で流通の「Suica」・「PASMO」とも互換性があるので、既に所有の方は改めて購入しなくて大丈夫だ。

関西国際空港から大阪主要都市への目的別のアクセス方法、利用時におけるメリット・デメリットを合わせて説明してきた。
複数の移動手段があるが、旅行のメンバー・年齢構成や荷物の量、フライトおよび観光スケジュールなどによってベストな選択は異なる。
それぞれを比較の上で自身にピッタリなものを見つけてほしい。
複雑な大阪市内の交通ガイドをお得な周遊パスとともにわかりやすくまとめた、こちらの記事も一緒に参考にしよう。