趣深い横丁・路地裏を散策!神楽坂観光で訪れるべきスポット12選

趣深い横丁・路地裏を散策!神楽坂観光で訪れるべきスポット12選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

神楽坂(かぐらざか)」は、歴史と文化が融合した個性的なエリアだ。
都会にありながらも、どこか懐かしく落ち着いた雰囲気が漂う。
他では感じられない独特の魅力を放っており、何度訪れても新しい発見・感動があると注目を集めている。
この記事では、「神楽坂」の人気観光スポットや飲食店を中心に紹介していく。
初めて訪れる方はもちろん、過去に訪れたことがある方も内容を参考に巡れば、「神楽坂」を最大限に満喫できるはずなので、ぜひ最後まで読んでほしい。

神楽坂ってどんなところ?

東京新宿区に位置する「神楽坂」は、早稲田通り(=神楽坂通り)を中心に広がる地域である。
神楽坂1丁目~6丁目までの坂があり、大久保通りとの交差点を坂上、外堀通りとの交差点を坂下と呼ぶ。
全国でも珍しい逆転式一方通行(時間帯で一方通行の向きが変わる)というのも大きな特徴。
「神楽坂」は江戸時代(1603年~1868年)~大正時代(1912年~1926年)に花街(かがい/はなまち)として栄え、多くの芸者たちが行き交う華やかな街へ発展を遂げた。
当時の面影は現在も伝統的な飲食店や料亭、石畳の路地から感じられる。
そんな「神楽坂」の魅力は、江戸情緒を色濃く残す空間と洗練された雰囲気が見事に共存している所だ。
なかでも横丁と路地裏の風景が印象的で、歴史的な街並みを散策すればタイムスリップしたかのような気分を味わえる。
一方で、おしゃれなレストランやカフェ、ショップなども点在し、こうした新旧の調和も「神楽坂」ならではの良さと言えるだろう。
また、落ち着いた大人のエリア・グルメ街といったイメージを持つ日本人も多い。

神楽坂の中心となる神楽坂通り
神楽坂の中心となる神楽坂通り

神楽坂のおすすめの観光シーズンは?

東京の中でも情緒あふれる「神楽坂」は四季折々の魅力を楽しめるが、特にお勧めのシーズンは春と秋。
春になると赤城神社周辺の桜並木が美しく咲き誇り、お花見を満喫できる。
商店街では「お買物神楽坂くじ」・「青空フェスタ」といったイベントで大いに賑わう。
秋には神楽坂通りのケヤキ並木や路地裏、神社仏閣などが紅葉に染まり、風情ある街並みが一層深まるので、散策すれば記憶に残る思い出を作れるだろう。
また、いずれの季節も温暖な気候で過ごしやすく、観光にピッタリな時期だ。

神楽坂の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

神楽坂への移動方法は?

「神楽坂」の最寄り駅は、東京メトロ東西線の神楽坂駅(神楽坂口)、都営地下鉄大江戸線の牛込神楽坂駅(A3出口)、JR総武線の飯田橋駅(西口)の大きく3つ。
該当の出口より数分ほど歩けば到着するので、出発地点から行きやすい方法を選んでほしい。
東京都内の各主要駅から、「神楽坂」までの移動方法と所要時間は下記の表にまとめた。
見ての通り、いずれも30分圏内とアクセスに優れる点も「神楽坂」が人気の理由だ。

JR「東京駅」から
JR中央線快速で御茶ノ水駅まで行き、JR総武線に乗り換え飯田橋駅で下車、約10分
JR「新宿駅」から
JR総武線に乗車し、飯田橋駅で下車、約11分
銀座線「上野駅」から
東京メトロ銀座線で日本橋駅まで行き、東京メトロ東西線に乗り換え神楽坂駅で下車、約25分
JR「品川駅」から
JR山手線内回りで秋葉原駅まで行き、JR総武線に乗り換え飯田橋駅で下車、約30分
JR「渋谷駅」から
JR山手線外回りで代々木駅まで行き、JR総武線に乗り換え飯田橋駅で下車、約20分

神楽坂観光の主要交通手段

神楽坂周辺の観光名所や人気飲食店、商店街は全て徒歩で巡れる。
むしろ、賑やかなメインストリート、風情を感じさせる裏路地など、歩きだからこそ見つけられる光景が多く、ゆったりと過ごすのがお勧め。
個性が強い魅力的なお店や隠れ家的な穴場スポットもたくさんあるので、お気に入りが見つかるはずだ。
半日(3~4時間)あれば満喫でき、1人旅・デート・家族旅行など様々な楽しみ方ができるのも嬉しい。

神楽坂観光で訪れるべき人気スポット5選

神楽坂周辺は古い街並みと現代的なお店が交互に現れ、他では味わえない魅力が好奇心をくすぐる。
ここでは観光でぜひ足を運んでもらいたい5つのスポットを紹介する。
いずれも「神楽坂」では外せない人気な場所で、抑えておけば間違いなく楽しめる。
全て神楽坂通りを中心に近い距離にあるので、これらと合わせて巡るプランを計画しよう。

1. 赤城神社

1300年に、群馬県赤城山麓の赤城神社の御分霊をお祀りしたのが始まりと伝えられる赤城神社。
厄除けの神様「磐筒雄命」(いわつつおのみこと)と、女性の願いを叶える神様「赤城姫命」(あかぎひめのみこと)をお祀りしている。良縁成就や安産、夫婦円満などのご利益があるとされ、多くの女性が訪れる。
ガラス張りのモダンなデザインの社殿は、著名建築家、隈研吾氏により2010年により再建されたもので、おしゃれな神社としても注目されている。

モダンなデザインの社殿も魅力。女性や芸能関係者の参拝が多い神社
モダンなデザインの社殿も魅力。女性や芸能関係者の参拝が多い神社

2. 毘沙門天 善國寺

神楽坂の中ほどに位置し、朱塗りの門が目を引く善國寺
文禄4年(1595)に徳川家康が開基となり、日本橋に創設された後、2度の移転を経て寛政4年(1792)から現在の神楽坂に鎮座する。
善國寺の門前町として発展した神楽坂で「毘沙門さま」として親しまれる毘沙門天は、右手に宝塔、左手に宝棒を持ち、甲冑をまとった武神。
開運厄除、福徳を授けるとして信仰されている。普段は御簾がかかっているが、1月、5月、9月の寅の日の御開帳では直接拝観できる。

福徳を授けてくれる毘沙門さまの寺
福徳を授けてくれる毘沙門さまの寺

3. 兵庫横丁

石畳と黒塀に囲まれた細道に老舗の料亭や隠れ家のようなレストラン、古民家の和食店などがずらりと並ぶ兵庫横丁
和の風情あふれる路地は、映画やテレビのロケにもよく利用されるスペシャルな空間だ。
横丁の入り口は、毘沙門天さまの正面から神楽坂をはさんだ向かい側にある細い路地。
一人がようやく通れるくらいの幅しかないが、奥に進むとやや広くなる。
それでも車が通過できるほどの幅はない。石畳と左右の家の塀や植栽の緑を楽しみながらゆったり歩くのがおすすめ。

昔と今の街並みが交差する石畳の路地
昔と今の街並みが交差する石畳の路地

4. かくれんぼ横丁

神楽坂駅と飯田橋駅とを結ぶ神楽坂通りを中心とした「神楽坂」は、新宿のなかでも異彩を放つ隠れ家的存在で人気のエリア。
表通りから横道に入る「横丁」には石畳や黒塀に囲まれた料亭、古民家という日本の原風景の中に、和食・イタリアン・フレンチ・中華など多様なジャンルの名店が点在。
江戸時代からの街割りの中で息づく文明開化と現代のモダン、和と多国文化が混在する摩訶不思議な空間だ。

美食の名店が点在し、花柳界の粋な趣が残る裏路地
美食の名店が点在し、花柳界の粋な趣が残る裏路地

5. 芸者小道

神楽坂通りの西側に位置し、見番横丁と小栗通りを結ぶ「芸者小道」。かつて多くの芸者が「見番」と呼ばれる事務所からお座敷へ向かう際に通っていたことから名付けられた。
曲がりくねった階段が続く細道は、近くにある銭湯「熱海湯」にちなみ「熱海湯階段」とも呼ばれる。
全長わずか20~30mほどの小道沿いに有名どころの飲食店が点在。

かつて多くの芸者衆が通った神楽坂の隠れ小路
かつて多くの芸者衆が通った神楽坂の隠れ小路

味だけじゃない!特別な時間を過ごせる神楽坂の人気飲食店5選

都内でも屈指のグルメ街として知られる「神楽坂」には、様々なジャンルのお店が勢ぞろいしている。
神楽坂通り周辺を歩いていると、人気レストランからおしゃれなカフェなど、注目店が次々と姿を現す。
ランチ・ディナーどちらにもピッタリで、好みの絶品料理に出会えるだろう。
ここでは特別な時間を過ごしたい方に向けて5つの高級店を紹介する。
味はもちろん、外観・店内の雰囲気にも定評があるので、予算とも相談しながら気になるところに足を運んでほしい。

1. 神楽坂 夢二

「神楽坂 夢二(ゆめじ)」は、毘沙門天の裏路地にひっそりと佇む一軒家の割烹料理店。
店内は大正ロマンを感じさせるレトロな雰囲気が漂い、訪れる人々を非日常空間に誘う。
照明や絨毯などの内装もアンティーク品で統一しており、居心地の良さも魅力のひとつ。
メニューは懐石料理のコースのみだが、制限時間を設けておらず自分たちのペースで食べられる。
人気No.1は四季折々の新鮮な食材を使った「神楽コース」だ。
伝統的な和食の技法をベースにしながらも、創意工夫を凝らした一品一品が提供される。
季節ごとに内容が変わるため、旬の味覚を訪れるたびに楽しめる。
また、料理に合う厳選された日本酒・ワインも豊富に取り揃えているので、お酒が好きな方にもお勧め。

雰囲気ある店内でお料理・お酒を楽しもう(※写真はイメージです)
雰囲気ある店内でお料理・お酒を楽しもう(※写真はイメージです)

2. 神楽坂 石かわ

黒塀に囲まれた「神楽坂 石かわ」は、言わずと知れた日本料理屋。
2009年から15年連続でミシュランガイド三ツ星の獲得を続ける、予約が取りにくい屈指の名店だ。
打ち水が施された石畳を進み店内に入ると、白木に覆われた暖かく凛とした空間が広がる。
メニューは「おまかせコース」のみ、基本料金49,500円+サービス料と安くないが、利用客の満足度は非常に高い。
その理由は、最上の素材の活かし方を知り尽くす店主・石川秀樹氏の存在。
華やかさではなく、もっと奥にある食材が透き通るような純粋な味を追求した数々の料理が提供される。
食事を通じて四季の素晴らしさを感じ、ぜひ和食の真髄に触れてほしい。

最上の素材を活かした日本料理を堪能しよう(※写真はイメージです)
最上の素材を活かした日本料理を堪能しよう(※写真はイメージです)

3. リストランテ ラストリカート

「リストランテ ラストリカート」は、兵庫横丁の石畳沿いにある本格派イタリアンレストラン。
階段を上がって2Fの店内に行くと、アンティーク調の落ち着いた雰囲気が漂う。
ゆったりと食事ができるので、デートや大切な記念日、特別な会食にピッタリの場所だ。
メニューはランチ・ディナーそれぞれ「シェフのおまかせコース」で提供される。
名前の通り、シェフ自らが厳選した素材を使い、手間暇をかけたこだわりの料理を約10品味わえる。
イタリアの伝統的な味を現代的にアレンジしており、パスタやリゾットなどの自家製料理は一度食べると忘れられないほど美味しい。
ワインも豊富なラインアップがそろい、ソムリエが料理に合ったものを選んでくれる。

料理とワインが自慢のリストランテ ラストリカート(※写真はイメージです)
料理とワインが自慢のリストランテ ラストリカート(※写真はイメージです)

4. 越後酒房八海山 神楽坂店

神楽坂の街並みに溶け込んだ「越後酒房八海山 神楽坂店」は、全室個室の本格和食居酒屋。
店名にもあるように新潟県を代表する銘酒「八海山」とコラボレーションしており、日本酒の取り揃えが豊富だ。
「板尾揚げ(大きな油揚げ)」、「もち豚のはりはり出汁しゃぶ」など、日本酒と相性が抜群な新潟の郷土料理も非常に多く、お酒と食事の両方を楽しめる。
なかでも、新鮮な魚が並ぶ「本日の鮮魚盛り合わせ 7種」と濃厚な旨みが広がる「八海山の酒盗漬けベーコン炙り焼き」がお勧め。
最後にコシの強い食感の「へぎ蕎麦(つなぎに海藻を使った緑色のそば)」で締めれば完璧だ。

うまい肴と新潟が誇る酒を存分に楽しめる(※写真はイメージです)
うまい肴と新潟が誇る酒を存分に楽しめる(※写真はイメージです)

5. 神楽坂 鉄板焼 向日葵

厳選素材を熟練シェフの確かな腕によって、上質な鉄板焼きを提供する「神楽坂 鉄板焼 向日葵(ひまわり)」。
心温まるサービスは店名にふさわしく、木のインテリアが融合した店内はお客さんを優しく包み込む。
向日葵の彫刻を入れたテーブル、天然石を使ったカウンターなど、随所に見られるこだわりも注目のポイント。
メニューは予算・シチュエーションに応じた3つのコースを用意しているが、お勧めは一番人気の「〜3ドリンク付き向日葵コース~」だ。
A5ランクの国産黒毛和牛サーロインステーキをメインに、海鮮・野菜・デザートなど全13品を堪能できる。
気分が高まった状態で美味しく頂けると好評の、調理前に素材を見せるパフォーマンスも楽しみにしよう。

鉄板で焼かれたA5ランクの国産黒毛和牛サーロインステーキを味わってみよう
鉄板で焼かれたA5ランクの国産黒毛和牛サーロインステーキを味わってみよう

観光プランに組み込むべき神楽坂の定番ショッピングスポット2選

最後に神楽坂を代表するショッピングスポットの「神楽坂通り商店街」と「PORTA神楽坂」を紹介しよう。
それぞれに異なる魅力・特徴を持っている。
お気に入りのお店やアイテムに出会えるはずなので、内容を参考に足を運んでみてほしい。

1. 神楽坂通り商店街

神楽坂のメインストリート(神楽坂下の交差点から大久保通りの坂上交差点まで)に面して、長く続く伝統と現代が融合した商店街。
道沿いにシンボル「毘沙門天 善國寺」が鎮座し、通りには老舗和菓子店やお土産屋のほか、カフェ・レストランをはじめ、大小様々なお店が立ち並ぶ。
他のエリアでは出会えないアイテム・限定商品も多く、お土産選びやプレゼント探しにもピッタリな場所だ。
食べ歩きにおしゃれなショップ巡りなど、多様な楽しみ方ができるのも魅力と言える。
また、毎年「神楽坂まつり」・「七夕祭」といったイベントも開催される。
賑やかな空間の中で日本文化に触れられるため、訪日観光客にとっては旅行にふさわしい体験ができるだろう。

様々な商店が立ち並ぶ神楽坂のメインストリート
様々な商店が立ち並ぶ神楽坂のメインストリート

2. PORTA神楽坂

JR飯田橋駅西口駅側の神楽坂下から神楽坂通りを登り始めて左側1~2分程の場所にあるビル。
高層部は東京理科大学の関連施設、1階と2階にはレストランを中心にショップが入る。
老舗和菓子店や人気の和食店もあり、神楽坂らしいの和の落ち着いた雰囲気を感じられる。

神楽坂通り沿いで、飲食店を中心にショップが入る施設
神楽坂通り沿いで、飲食店を中心にショップが入る施設

神楽坂観光に関するよくある質問

Q

神楽坂はなんで人気があるの?

A

古い歴史を持ちながら、街並みには新旧の文化が融合した個性的な飲食店・雑貨屋などが多く、都心からのアクセスにも優れるので人気を集めています。

Q

神楽坂の観光にはどれくらい時間を見ておけば良い?

A

訪れるスポットや楽しみ方で異なりますが、3時間~4時間を目安に考えておけば十分に満喫できるでしょう。

まとめ

古き良き日本と現代的な魅力が調和した「神楽坂」でお勧めの観光スポットや飲食店を中心に紹介してきた。
その他にも個性的な名店や路地裏が数多く点在し、至る所に見どころが盛りだくさん。
目的を決めず気の向くままに歩いてみるのもお勧めの楽しみ方だ。
「神楽坂」は坂や石畳が多いので、ヒールを避けて歩きやすい靴で出かけてほしい。
また、都心の主要駅から約30分とアクセスにも優れている。
東京の観光名所・お土産・イベントなどを網羅的にまとめた、こちらの記事も合わせて読んで最高の東京旅行プランを計画しよう。