日帰りでは遊びきれない!甲府の人気観光スポット10選
東京から約1時間30分でアクセスできる山梨県甲府市。
東京から日帰り観光で訪れる方も多い、魅力的な地域だ。
市内のいたる所から富士山を見られるロケーションの良さ、甲府盆地の美しい夜景と盆地を囲む山々の豊かな自然、甲府ワインをはじめとするご当地グルメと見どころが盛りだくさん。
魅力的な宿泊施設も多いので、日帰りではもったいない。
人気観光スポットを中心に、甲府を満喫するために知っておくべき情報をお伝えしよう。
甲府ってどんなところ?
山梨の中北部、県内で最多の人口を誇る中心都市「甲府」。
甲府駅周辺には繁華街がありながらも、少し駅から離れれば自然に恵まれた美しい景色が広がる。
市内の至るところから富士山が見えることもあり、富士山を望むビュースポットが多い。
また、戦国時代(1467年〜1615年)に活躍した武将・武田信玄(たけだ しんげん)が拠点とした地域であることから、各地に武田信玄とゆかりの深い神社やお寺、温泉などが残っている。
甲府には「甲府温泉」を筆頭に多くの温泉が点在しており、中には武田信玄が戦争で傷ついた兵士を休ませるために使っていた”信玄の隠し湯”もある。
自然と歴史、温泉だけでなく、グルメも甲府の魅力のひとつ。
平たく太い麺を旬の野菜と共に味噌味のスープで煮込んだ「ほうとう」のほか、「甲州地どり」を使用したもつ煮や、辛味の強い大根を薬味に使う「御岳そば」が特に有名。
日本ワイン発祥の地としても知られており、すっきりとした飲み口で多くの人々を魅了する「甲州ワイン」もぜひ味わってみてほしい。
甲府のおすすめの観光シーズンは?
甲府を観光するなら、紅葉が美しい秋がお勧め。
甲府を囲む周囲の山々が色とりどりに染まり、美しい紅葉を堪能できる。
特に紅葉の名所として知られる「昇仙峡」では、奇岩や滝と紅葉が調和する美しい風景を見られる。
空気が澄み、富士山をより綺麗に見られる季節でもある。
甲府の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
甲府への移動方法は?
東京から甲府には特急電車で約1時間30分。
長野や静岡方面からも特急に乗れば2時間以内でアクセス可能だ。
大阪からは、新幹線と特急列車を利用して4時間30分ほどの旅となる。
甲府観光の主要交通手段
甲府観光の主要交通手段は「路線バス」だ。
アクセスする観光スポットによっては鉄道も併せて利用した方が早いケースもあるが、基本的には路線バスだけで観光できる。
ただ、効率良く色んなスポットを巡るのであれば、自由に移動しやすいレンタカーの利用がお勧めだ。
甲府を満喫したいなら訪れるべき人気観光スポット10選
甲府の魅力である、山々が織りなす美しい自然と武田信玄とゆかりが深いスポットを中心に、人気観光スポットをご紹介。
これから紹介する人気観光スポットを巡れば、間違いなく甲府を満喫できる。
1. 昇仙峡
山梨県甲府市の北部に位置しており、「日本一の渓谷美」といわれる。
長い歳月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩・奇石、そして清澄で豊富な水の流れを見られる。
渓谷沿いには整備された遊歩道があり、気軽に四季折々の美しい渓谷美を楽しむことが可能。
昇仙峡ロープウェイ
標高1,058メートルの山頂までロープウェイで登ることができ、わずか5分で絶景へと誘う。
眼下には切り立った渓谷とゴツゴツとした花崗岩の奇岩群が広がり、雄大な自然美を目にすることができる。紅葉の時期の美しさは格別で、11月ごろに見頃を迎える。
2. 甲府城跡(舞鶴城公園)
日本百名城の一つで、武田氏滅亡後に豊臣秀吉の命により築城された「甲府城」。
現在は城跡の一部が国の史跡に指定されているほか、「舞鶴城公園」という名前でも親しまれている。
舞鶴城とは白壁が重なり合うその姿から「鶴が羽根を広げたような城郭」という意味で呼ばれていた甲府城の別名の一つだ。
3. 甲斐善光寺
甲斐(現在の山梨県)の戦国大名・武田信玄によって永禄元年(1558)に創建された名刹。
武田信玄が川中島の合戦で長野の善光寺が焼失することを怖れ、本尊の阿弥陀如来や諸仏寺宝類を甲府に移したのが始まり。武田氏の滅亡以後も徳川家康らの手厚い保護を受けてきた。
4. 武田神社
戦国時代の武将として名高い武田信玄を御祭神として祀る武田神社。商売繁昌、開運、勝運、厄除などのご利益があるといわれる。
特に、勝運のご利益が有名であるとともに、「自分自身に克つ」というご利益も戴ける。
境内は、甲斐武田氏三代(信虎・信玄・勝頼)の居館「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」跡であり、戦国時代当時の堀や土塁、井戸を見られる。
5. 山梨県立美術館
1978年の開館以来、「ミレーの美術館」として親しまれている山梨県立美術館。
この美術館では、ジャン=フランソワ・ミレーの作品を70点所蔵。
ミレーのほかにも自然主義的な風景画や農民画を描いたバルビゾン派の画家たちの作品、横山大観、山梨県にゆかりのある作家の作品を含む日本の近現代美術など、約1万点もの貴重なコレクションを所蔵している。
6. 武田信玄公銅像
武田信玄は戦国時代を代表する武将のひとりで、日本の歴史を語る上で欠かせない存在。甲斐の国(現在の山梨県)を治め、数々の伝説や逸話を残している。
銅像は、そんな信玄の偉業を讃える市民の熱い思いにより、1969年に建立された。以来、街のシンボルとして親しまれ、毎年12月には大掃除も行われ大切にされている。
7. 山梨県立科学館
山梨県立科学館は、宇宙や自然の神秘を楽しく学べる科学館。まるで宇宙船のような、ユニークな外観が目印だ。
館内は、宇宙、地球、生命など、さまざまなテーマの展示が充実している。
注目は、2024年にシートをリニューアルしたプラネタリウム「スペースシアター」。
最新のデジタル技術で再現された美しい星空や宇宙の神秘を体感でき、まるで宇宙旅行をしているような気分に。
8. 金櫻神社
山梨県を代表する絶景スポット・昇仙峡の奥深くにある金櫻神社は、約2000年の歴史を誇る古社。金峰山を御神体としており、この地で採掘された「火の玉・水の玉」と呼ばれる水晶が祀られている。
境内にある御神木の「鬱金桜」は、春に黄金色の花を咲かせる桜の一種で、古くから「金の成る木」として親しまれてきた。
4月下旬から5月上旬にかけて満開を迎えるその姿は、訪れる人を魅了し続けている。
9. 仙娥滝
山梨県を代表する景勝地・昇仙峡。その奥深くには、日本の滝百選にも選ばれた「仙娥滝」がある。
その名の由来は、中国神話に登場する月に住む仙女、嫦娥(じょうが)にちなみ、「月のように美しい滝」という意味が込められている。
地殻変動によって生まれた断層から流れ落ちる水は、高さ約30m。岩肌を削りながら轟音を立て、飛沫が舞い上がり、その迫力はまさに圧巻。
10. クリスタル・ミュージアム
山梨県甲府市は、かつて水晶の発掘地として栄え、研磨・加工技術が優れていたことから、宝石の街として発展してきた。
その歴史に触れられるのが、「クリスタル・ミュージアム」だ。世界的にも珍しい宝石の原石やクリスタルガラスを目にすることができる。
ミュージアム1階には水晶、アメジストなどの原石が並び、神秘的な輝きを放っている。2階にはスワロフスキーなどの煌びやかなクリスタルガラスが展示され、そのまばゆい美しさを間近に堪能できる。
定番のご当地グルメを堪能!甲府の人気飲食店3選
観光の合間に甲府グルメも楽しもう。
これから紹介するお店へ足を運べば、定番中の定番といえる甲府グルメを味わえる。
1. 奥藤本店 甲府駅前店
1913年創業、手打ちそばと甲府グルメを味わえる老舗。
甲府のご当地グルメとして注目を集める甲府鳥もつ煮発祥の店としても名を馳せている。
甲府鳥もつ煮は、一般的なもつ煮とは異なりグツグツ煮込まず、鳥のレバー、ハツ、砂肝、玉道(キンカン)に砂糖と醤油をベースとした甘辛いタレを絡めた料理。
ご飯のおかずにも、お酒のお供にもぴったりな逸品だ。
2. 甲州ほうとう小作 甲府駅前店
山梨県を訪れたら、ぜひ味わいたいのが「ほうとう」。太くて平たい麺をたっぷりの野菜と味噌味のスープで煮込んだ山梨の郷土料理だ。古くは戦国時代の武将、武田信玄も愛したと言われている。
そんな「ほうとう」を落ち着いた雰囲気のなかで楽しめるのが「小作 甲府駅前店」。お座敷スタイルでゆったりと過ごせる地元の大人気店だ。
3. サドヤワイナリー
創業1917年の老舗ワイナリー「サドヤワイナリー」は、「甲府駅」から徒歩5分ほどの場所に位置する。
ワイナリーと地下セラーの見学ツアー、甲府ワインを購入できるサドヤショップだけでなく、レストラン「レアル・ドール」も併設。
甲州ワインとのペアリングを大切にした、サドヤワイナリーならではの料理を味わえる。
お土産選びならココ!甲府の定番ショッピングスポット2選
甲府のお土産を購入するのにピッタリなショッピングスポットを紹介しよう。
どちらも甲府駅のすぐ近くに位置するため、観光した後に立ち寄りやすいのも嬉しいポイントだ。
1. 甲州夢小路
「甲州夢小路」は山梨の新しいランドマークとして誕生。
明治~昭和初期の甲府城下町を再現しており、小江戸情緒にあふれている。移築した古民家や昔の建築様式に倣った建物の数々、石畳や水路などレトロな街並みが魅力となっている。
江戸時代~明治初期まで二百年もの間、使用されていた鐘楼を再現する形で、2013年に新造された「時の鐘」は、甲府駅前のシンボル的な存在。
2. セレオ甲府
J R「甲府」駅直結。雨の日でも濡れずに立ち寄れる5階建てのショッピングモール。ファッション、日用品、コスメ、食卓に並ぶ食材など、地元の人びとの生活を支えている。
施設内のレストランでは、山梨グルメを気軽にいただける。
麺とキノコ、季節の野菜を味噌で煮込んだ郷土料理「ほうとう」、麺のコシの強さが特徴の「吉田のうどん」、山梨土産の定番菓子「桔梗信玄餅」がトッピングされたソフトクリームなどが揃っている。
観光拠点にするならココ!甲府のお勧め宿泊施設3選
甲府には魅力的な宿泊施設が多い。温泉郷もあるため、温泉宿を選択肢に入れられるのも嬉しいポイントだ。
どこに泊まるか迷ったら、これから紹介するホテルを選んでほしい。
上質なおもてなしはもちろん、利便性・客室・館内のレストランなど、どれをとってもハイクオリティだ。
1. 城のホテル 甲府
JR甲府駅前、かつて甲府城があった敷地に建つホテル。
単なる城の跡地のホテルに留まらない工夫がいくつも散りばめられている。
例えば、かつての甲府城の天守の高さと同じ階層に、展望エリア「ヒストリアラウンジ湯殿」をつくり、城主になった気分で甲府城下町に思いを馳せながら、武田神社や甲州夢小路を一望できる。
2. 甲府 記念日ホテル
甲府市にある温泉郷のひとつ「湯村温泉」に位置する「甲府 記念日ホテル」。
大浴場で温泉に浸かれるのはもちろん、11階のスイートルームからは富士山や甲府盆地を一望できるのも魅力だ。
館内には、鉄板焼きレストラン「KEYAKI」をはじめ、多彩なジャンルのレストランが揃い、地元の新鮮な食材を活かした料理と山梨産ワインを楽しめる。
充実した設備とサービス、スタッフの心を込めたおもてなしにより、甲府 記念日ホテルで過ごす日は、記念日のような特別な1日になるだろう。
3. 古名屋ホテル
甲府駅から徒歩8分、甲府市の中心に位置する「古名屋ホテル」。
100年以上の長い歴史が紡ぐおもてなしを提供している。
ホテルには、シングルルームから広々としたジュニアスイートまで、6種類の心安らぐ客室があり、様々なニーズに対応。
お勧めは露天風呂付きの和室。日本情緒に包まれる空間でゆっくり過ごし、旅の疲れを癒やそう。
本格的な洋食と中華を味わえるレストラン、風情と季節を感じられるラウンジも完備している。
甲府観光に関するよくある質問
Q
短い時間で甲府を満喫するためには、どこに行けば良い?
歴史的な観光スポットから飲食店、ショッピングスポットが揃う、甲府駅周辺がお勧めです。
Q
甲府でフルーツ狩りはできる?
季節によりますが、ぶどう狩りやブルーベリー狩りなどが楽しめます。
まとめ
この記事では、甲府の人気観光スポットのほか、お勧めの宿泊施設やショッピングスポットなどを紹介してきた。
東京から日帰りでも充分に楽しめるが、せっかくなら1泊して甲府の魅力を120%満喫しよう。
甲府以外にも山梨には魅力的な地域は多いので、こちらの記事を参考に山梨各地に足を伸ばしてほしい。