
日本発祥の競輪観戦ができる「東京オーヴァル京王閣」の遊び方ガイド
オリンピック正式種目である「ケイリン」は、実は公営競技「競輪」から派生した、日本発祥のスポーツであることを知っているだろうか?
1948年11月に福岡県小倉市にある小倉競輪場で開催されたのが、世界で初めての競輪競技だ。
以降、競輪競技が日本全国に広がり、「ケイリン」と名前を変えてオリンピック正式種目となり世界的なスポーツへと発展。
そんな日本発祥の競輪を臨場感たっぷりに観戦できるのが「東京オーヴァル京王閣」だ。
本記事では「東京オーヴァル京王閣」の特徴や観戦方法を通して、競輪の面白さを伝えていく。
日本発祥のスポーツ「競輪」に触れたい方はぜひチェックして欲しい。
東京オーヴァル京王閣とは?

アクセス
東京オーヴァル京王閣は京王線「京王多摩川駅」からすぐの場所にあり、新宿から京王線の特急を利用すれば20分ほどで到着。
東京都内には京王閣と立川の2つの競輪場があるが、そのなかで最も都心から近く、最寄りの駅前に位置するアクセス抜群の競輪場だ。
また、京王本線の沿線には高尾山の最寄り駅である「高尾山口駅」もあり、高尾山観光の前後にも訪れやすい場所にある。

特徴
コースは周長距離400メートルで、クセのない標準的なバンク(競走路)を持ち、カントが若干ゆるく外側に膨れる傾向がある。
緻密な配光シミュレーションでナイター競輪開催に対応した、国内屈指の明るさを持つ施設でもある。
また、ガールズケイリン史上初となる通算600勝を果たした、石井寛子選手のホームバンクでもある場所だ。
事前に知っておきたい!競輪の見どころ4選
バンクの上を自転車で走り、誰が最初にゴールをするかを競う競技だ。
1日にいくつものレースが行われる競輪だが、1レースの時間はわずか3分半。
競輪の見どころを事前に知って、余す所なく楽しもう。
1. 選手紹介
レース前に出場する選手がバンクを周回する「脚見せ」などと言われる時間。

2. レース開始
スターターの号砲に合わせて一斉にスタートし、まずは先頭員に誘導されながら周回。
この際、選手はスタート時、ライバルたちの脚質、風向き、風速などの要素から、自分に有利な位置を取り合っていく。
選手が自分の脚質にあった位置取りができているかが見どころ。

3. 打鐘(ジャン)
ゴールまでの残り1週半のバック・ストレッチ・ラインと呼ばれるラインを先頭選手が通過するとジャンが鳴る。


4. ゴール
最後の直線は時速70km近い猛スピードでの熱戦が繰り広げられる。
最終コーナーからゴールまで瞬きせずに見届けたい。

ドラマチックなレースを楽しむ4つの観戦方法
競輪は実は速ければ勝てるわけではなく、レース中に行われる選手同士の駆け引きが勝敗の決め手となる。
レース毎にドラマチックな展開が楽しめるのが、競輪の最大の魅力と言ってもいいだろう。
観戦スタイルは4つあるので好みの場所で、レースの行方を楽しもう。
1. ロイヤル席[有料]:メインスタンド4F

2. 特別観覧席[有料]:メインスタンド2F・3F

※一部開催を除き3Fのみ営業
3. インドア席[無料]:メインスタンド1F

4. 屋外ベンチ席[無料]:メインスタンド1F外

手に汗握る興奮を味わえる「投票」に挑戦!
競輪はただ観戦するのも面白いが、さらに手に汗握る興奮を味わいたいならレースの到着順を予想して楽しむ投票をおすすめしたい。
予想が見事当たれば賭け金に合わせて払い戻しが行われるため、選手への思い入れもひとしお。
さまざまな投票の仕方があるが、ここでは着順に関わらず1〜2着を予想する「2車複(車番2連勝複式)」と呼ばれる賭け式の車券の購入方法を紹介する。
1. 投票するレース・選手を決める
オッズや選手の戦法を読み取るのは競輪初心者にはなかなか難しい。
そのため、レースが始まる直前の選手紹介でお気に入りの選手を見つけるのもおすすめだ。
2. マークカードを記入する
投票するレース・選手が決まったら、マークカードを記入していこう。

- “場名”は「京王閣」をマーク
- “式別”は左から3つ目の“2車複”をマーク
- “レース”は投票したいレース番号をマーク
- “1着” “2着”それぞれ選んだ選手の車番をマーク
- 金額、単位をマーク

3. 発券機にマークカード
マークカードと購入金額を発券機に入れると車券が発券される。
見事予想が的中したら発券機で払い戻ししよう。
2車複の場合は、順不同で1着・2着になれば的中となる。

東京オーヴァル京王閣グルメ4選
競輪観戦しながら楽しみたいのがグルメだ。
ここでは東京オーヴァル京王閣で味わえる4つのグルメを紹介する。
アルコールとの相性抜群なので、飲みながら味わおう。
1. 「ラ・メール」のとんかつ定食:メインスタンド3F


2. 「まくりや」の牛すじ煮込みカレー:食堂棟1F


3. 「くるみの木」のアジフライ定食:食堂棟1F


4. 「ひふみ」の肉そば:食堂棟1F


押さえておきたい!競輪の4つのルール
選手同士の駆け引きや激しい競り合いが面白い競輪だが、度を超すと重大な事故を引き起こしてしまう危険性がある。
そのためしっかりとしたルールが定められている。
ここでは違反の代表的な4つの事例を挙げておきたい。
1. 斜行
斜めに走ってほかの選手の進路を妨害する。
2. 押圧
相手を内側に押し込む。
3. 内側追い抜き
外帯線の内側を前走する選手を内側から追い抜く。
4. 押し上げ
並走する選手などを外側へと押し上げるような行為。
東京オーヴァル京王閣の便利な設備3選
1. インフォメーション:正門を抜けてすぐ
正門から入ってすぐ右手にあるのがインフォメーションだ。
目当ての場所がわからない時などに利用しよう。

2. コインロッカー:メインスタンド4F(ロイヤルラウンジ内)
有料のロイヤルラウンジ内には無料コインロッカーが常設されている。
手荷物などは収納して身軽に楽しもう。

3. キッズルーム:食堂棟2F
アスレチックや絵本などがあるキッズルームもある。

まとめ
レースの流れや見どころ、ルールを予習しておくことで、面白さが倍増するのが日本発祥の競輪。
投票せずに観戦だけでも十分楽しめ、また投票すればさらなる興奮が味わえるのも魅力だ。
さまざまな観戦方法があるので、カップルや家族とともに体験できるのも嬉しいポイント。
新宿や高尾山からのアクセスも良好なので、旅の前後に組み込んで楽しんでみてはいかがだろうか。