
【新潟1泊2日モデルコース】酒処・米処! 新潟の“おいしい”を食べ尽くす!
日本海に面した新潟は、古くから“米処”“酒処”として知られています。
佐渡島や越後湯沢温泉、彌彦神社など、自然や文化を感じる名所も多く、どの季節に訪れても新潟ならではの魅力に出会えます。
このモデルコースでは、新潟市からスタートし、地酒と米菓、そして名湯・月岡温泉で“おいしい新潟”を満喫。
2日目は村上の城下町を訪れ、村上牛や伝統の鮭料理など、食の文化をめぐる1泊2日の旅を楽しみます。
Day1|新潟の食と酒を巡るまち歩き。
旅の始まりはJR新潟駅から。徒歩20分ほどで、最初の目的地「Befcoばかうけ展望室」に到着します。
日本海エリア随一の高さを誇る「Befcoばかうけ展望室」へ
朱鷺メッセの31階にある「Befcoばかうけ展望室」は、地上約125mから新潟市街や日本海を一望できる人気スポット。
晴れた日には佐渡島や五頭連峰まで見渡せ、旅の始まりにふさわしい壮大な景色を眺めることができます。
窓辺のカフェ「スカイラウンジPANORAMA」でひと息つきながら、これから巡る新潟の景色に思いを馳せるのも楽しいひととき。
お土産ショップをのぞいたり、観光インフォメーションで次の目的地の情報をチェックしたりと、旅の準備を整えます。


新潟の美味が集う「みなとのマルシェ ピア Bandai」でちょっと早めのランチタイム
絶景を堪能したら、展望室から10分ほど歩いて「みなとのマルシェ ピア Bandai」へ。
日本海の新鮮な魚介や地元野菜、果物、新潟米など、県内の“おいしい”が一堂に揃う市場です。
市場内には寿司や海鮮丼を味わえる店が並び、獲れたての魚介をその場で堪能できます。
カフェやイタリアンもあり、気分に合わせて選べるのも魅力。
イベントが行われることもあり、地元の人と観光客が行き交うにぎやかな雰囲気の中で、少し早めのランチタイムを楽しみます。

新潟市のシンボル、美しいアーチ橋の「萬代橋」へ
新潟の美味が集う市場での食事を楽しんだあとは、信濃川沿いを歩いて「萬代橋」へ。
306.9mの長さを誇るこの橋は、等間隔に連なる美しいアーチが印象的な新潟市のシンボルです。1929年に架け替えられた現在の三代目は、花崗岩で装飾された石造りの姿が重厚で、国の重要文化財にも指定されています。
広い歩道をのんびりと渡りながら、信濃川とともに発展してきた新潟の街並みを感じます。
橋のたもとから川沿いの遊歩道へ降りると、水面に映るアーチが美しいフォトジェニックな風景に出会えます。写真撮影しながら、散策を楽しみます。

まち歩きの途中に「新潟市マンガ・アニメ情報館」に立ち寄り!
萬代橋を渡って、徒歩約6分の場所にある「新潟市マンガ・アニメ情報館」へ。
赤塚不二夫や高橋留美子など、新潟ゆかりのマンガ家やアニメクリエイターの作品を紹介する施設です。
館内には「うる星やつら」のラムちゃんと鬼ごっこができる体験コーナーや、声優体験ブースなどもあり、作品の世界に入り込んだような時間を過ごせます。
気軽に立ち寄って、新潟が誇るマンガ文化の一端にふれるのも楽しいひとときです。


「今代司酒造」で酒造り見学ツアーに参加
続いて訪れるのは、タクシーで約8分、創業1767年の老舗「今代司酒造」。
新潟駅から最も近い酒蔵として知られ、すべて純米仕込みにこだわる丁寧な酒造りを続けています。
見学ツアーでは、蔵人の解説を聞きながら仕込みや貯蔵の工程を間近に見学。
平日14時からは英語ガイド付きツアーも実施しており、海外からの旅行者にも人気です。
蔵内には古い看板や酒造道具が並び、当時の面影が感じられます。
見学後は試飲コーナーで地酒をテイスティング。
お気に入りの一本を探したり、錦鯉ボトルなどデザイン性の高いお土産を選んだりと、日本酒文化を五感で楽しめます。
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かつて使用されていた看板や道具を展示
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ショップでのお土産選びも忘れずに
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見学ツアーには事前予約が必要
新潟駅で地酒を堪能!「ぽんしゅ館 新潟驛店」で試飲&お土産選び
酒造見学を終えたら、新潟駅構内にある「ぽんしゅ館 新潟驛店」へ。
ここでは新潟県内すべての蔵元の日本酒を試飲・購入でき、県内随一の地酒セレクションを楽しめます。
「唎酒番所」ではメダルを使って好きな地酒を選び、飲み比べができるスタイル。お気に入りを見つけたら、その場で購入することもできます。
さらに名物の“爆弾おにぎり”や、味噌、米菓など新潟の名産品も揃っており、お酒を飲まない人へのお土産探しにもぴったり。
旅の途中でちょっと一息つきながら、“おいしい新潟”を味わいます。
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日本で最も酒蔵が多い新潟県全蔵の酒が試飲&購入できる
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唎酒番所では気軽に日本酒が楽しめる
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日本酒以外の土産物も豊富に揃う
「新潟米菓 プレミアムせんべい田」で世界に一つだけのせんべい焼き体験に挑戦!
新潟のお酒を堪能したら、月岡温泉へ。新潟駅からJR白新線に乗って豊栄駅へ。
駅前から出ているシャトルバスに乗り換えて、約25分ほど移動します。
月岡温泉に到着したら、まずは温泉街の一角にある「新潟米菓 プレミアムせんべい田」へ。
米どころ新潟ならではのせんべい専門店で、常時30種類以上の米菓が並びます。
店内では、生地を焼き上げて自分の好きな絵や文字を描ける“せんべい焼き体験”が人気。
焼きたてを箱に詰めれば、世界に一枚だけのオリジナルせんべいが完成します。
店頭には割れせんべいの特価品や「ばかうけ」の限定商品も並び、お土産探しにもぴったり。
香ばしい香りに包まれながら、新潟ならではの味と文化を楽しみます。


美人の湯として知られる月岡温泉のお宿「白玉の湯 華鳳」で癒やしのひと時
せんべい焼き体験を楽しんだあとは、新潟県を代表する名湯・月岡温泉へ。
弱アルカリ性の含硫黄泉の湯は美肌効果が高く、“美人の湯”として知られています。
街には足湯やカフェ、土産店が点在し、温泉地らしい落ち着いた雰囲気に包まれています。
小高い丘に建つ「白玉の湯 華鳳」は、上質なおもてなしが魅力の大型旅館。自家源泉「白玉の湯」はエメラルドグリーンに輝く、国内でも有数の成分含有量を誇る硫黄泉です。
ウッドデッキで結ばれた岩風呂やヒノキ風呂など、多彩な湯船が並ぶ回遊式の露天風呂で湯めぐりを満喫。広々とした内湯や貸切風呂も備わり、泉質の良さを存分に堪能。
入浴のあとは、新潟の旬の味覚を盛り込んだ会席料理を味わい、ゆったりとした客室で旅の疲れを癒やします。
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エメラルドグリーに輝く自家源泉を堪能できる
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ロビーからの庭園風景も魅力的
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6千坪の大庭園をのんびり散策するのもおすすめ
Day2|2日目は村上牛&村上鮭で知られる城下町・村上へ。
2日目は城下町・村上へ。食と歴史に息づく“もうひとつの新潟”をめぐります。
「村上」の情緒あふれる黒壁通りを散策
月岡温泉で癒やされたら、2日目はシャトルバスで豊栄駅へ。
JR白新線・羽越本線に乗り換えて約50分、城下町の玄関口・村上駅に到着します。
村上藩の城下町として発展した「村上」は、武家町や商人町の名残が今も息づく落ち着いたまち並みが特徴。
鮭が遡上する三面川を中心に鮭文化が育まれてきた土地でもあり、町にはその歴史が今も息づいています。
村上駅から黒塀通りへ歩いて向かうと、安善小路と呼ばれる黒塀が連なる小路が現れます。
古い町屋や寺院が点在し、静かな空気の中で城下町ならではの情緒を感じながら散策を楽しみます。

散策のお供に「美食や やま信」で村上牛をコロッケで堪能!
村上のまち並みを散策しつつ、「美食や やま信」へ。
村上を代表するブランド牛・村上牛を扱う専門店で、精肉から加工品まで幅広く揃うほか、食事処も併設しています。
店先では、手作りの村上牛コロッケなど、テイクアウトで味わえる名物が人気。散策のお供にぴったりで、揚げたての香ばしさと村上牛ならではの旨みを気軽に楽しめます。歩きながら、さくっと村上の味を堪能します。


昔ながらの伝統製法にこだわる「千年鮭 きっかわ」でお土産選び
村上牛コロッケ味わいながら、城下町らしい町家が軒を連ねる一角へ。
木造の商家や昔ながらの店構えが続き、外観を眺めるだけでも歴史ある町の空気が漂います。
城下町の町家が続く通りを歩いていくと、明治期に建てられた築130年の建物を生かした鮭加工店「千年鮭 きっかわ」に到着します。
かつて造り酒屋を営んでいた建物は登録有形文化財に指定される建物の奥では、梁におよそ1,000匹もの鮭が吊り下がる独特の光景が広がっています。
食品添加物や化学調味料を使わず、伝統的な製法で作られた鮭製品が揃い、ここでしか買えない商品も多彩。お土産選びを楽しみます。


ランチタイムは「千年鮭 井筒屋」の鮭料理八品で村上鮭を堪能!
お土産を購入したら、お楽しみのランチタイム。「千年鮭 きっかわ」が手がける鮭料理専門店「千年鮭 井筒屋」へ。建物はかつて旅籠として使われていた国の登録有形文化財です。
ランチでは、名物の鮭づくしのコース、「鮭料理 八品」をいただきます。
鮭の塩引、酒びたし、焼漬けなど、発酵と熟成を生かした村上伝統の味が並び、炊きたてのご飯とともに堪能できます。
ここでしか出会えない“村上の鮭文化”を味覚でじっくり味わいます。


「イヨボヤ会館」で村上と鮭の文化について学ぶ
井筒屋での鮭づくしランチを楽しんだあとは、15分ほど歩いて「イヨボヤ会館」へ向かいます。
ここは“イヨボヤ=鮭”という村上の方言を冠した、日本初のサケの博物館。
鮭公園の敷地内にあり、三面川と鮭との深い関わりを知ることができます。
館内では、映像や展示資料を通してサケ漁の歴史や生態を学べるほか、ミニふ化場では卵からふ化する様子、生態観察室では稚魚や成魚を間近で観察できます。
なかでも、種川の水中をのぞける「三面川鮭観察自然館」は必見のエリア。
運が良ければ、遡上するサケや産卵の様子に出会えることもあります。
鮭文化が息づく村上ならではの貴重な学びの時間を過ごします。


新潟1泊2日モデルコースのスケジュール
Day1
- 10:00
- JR新潟駅
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- 徒歩約20分
- 10:20
- Befcoばかうけ展望台
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- 徒歩約10分
- 11:10
- みなとのマルシェ ピア Bandai
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- 徒歩約15分
- 12:20
- 萬代橋
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- 徒歩約6分
- 12:40
- 新潟市マンガ・アニメ情報館
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- タクシーで約8分
- 14:00
- 今代司酒造
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- 徒歩約15分
- 15:00
- ぽんしゅ館 新潟驛店
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- JR新潟駅→JR白新線豊栄行きで約21分→豊栄駅下車→シャトルバスで25分→月岡温泉下車
- 17:20
- 新潟米菓 プレミアムせんべい田
- …
- 温泉街散策を楽しみながら移動
- 18:10
- 白玉の湯 華鳳
Day2
まとめ
新潟県の“おいしい”を食べ尽くす1泊2日の旅はいかがでしたか?
今回は新潟市の食と酒、月岡温泉、さらに城下町・村上で出会う鮭文化といった、新潟の多彩な魅力にふれられるルートをご紹介しました。
新潟県には、このほかにも佐渡島の雄大な自然や越後湯沢の温泉、彌彦神社や越後の酒蔵巡りなど、まだまだ見どころがたくさん。
旅行計画を立てる際は、絶景・絶品グルメを満喫するなら読むべき【新潟旅行ガイド】もあわせてチェックしてみてくださいね。
