【忍野八海の観光ガイド】清らかな池と富士山が織りなす絶景を巡る

【忍野八海の観光ガイド】清らかな池と富士山が織りなす絶景を巡る

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

山梨県にある「忍野八海(おしのはっかい)」は、富士山の伏流水を水源とする8つの湧水池群。
“日本一富士山がきれいに見える場所”として有名で、広大な自然に囲まれた一帯には絶景スポットが多い。
世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産の一部でもあり、神秘的な光景が国内外の観光客を惹きつける。
この記事では、忍野八海の概要や魅力、8つの池の見どころを中心に紹介していく。
初めて訪れる人にもわかりやすく、知っておきたい情報をまとめたので、ぜひ最後まで読んでほしい。

忍野八海ってどんなところ?

山梨県南都留郡忍野村にある「忍野八海」は、富士山の伏流水を水源とする湧水池群。
富士山の雪解け水が長い年月をかけてろ過され、湧き出した8つの池(出口池・御釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池)の総称を指す。
古くより富士信仰の霊場であり、江戸時代(1603年〜1868年)には富士登山者が清めるために訪れた巡礼地だと伝わる。
これらの歴史的背景や景観価値、保全状況などが評価を受け、1934年に国の天然記念物、1985年に環境省の「全国名水百選」をはじめ、数々の名所に選ばれている。
さらに、2013年に世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産の一部に登録された。
そんな忍野八海の魅力は、池の底までくっきり見えるほど澄んだ透明度の高い水だ。
水中を泳ぐ複数の魚たち、水草がまるで空中を浮遊しているようで、目の間に広がる別世界を楽しめる。
特に晴れの日に水面に映る逆さ富士は神秘的でフォトジェニック。
また、茅葺き屋根の家・水車が連なる昔ながらの里山風情も見どころ。

8つの池を巡れば様々な富士山の景観を楽しめる
8つの池を巡れば様々な富士山の景観を楽しめる

忍野八海へのアクセス

忍野八海の最寄り駅は富士急行線「富士山駅」。
同駅より路線バスを使って向かうのが一般的なアクセス方法だ。
ここでは、起点にすると行きやすい「新宿駅」・「バスタ新宿」・「河口湖」から忍野八海へのルートを以下の表にまとめた。

起点 経路 所要時間 備考
新宿駅 1. JR「新宿駅」からJR中央線中央特快大月行に乗車し、「大月駅」で下車
2. 「大月駅」から富士急行線・河口湖行に乗車し、「富士山駅」で下車、駅前バス停に移動
3. 「富士山駅」から富士急バス・内野行に乗車し、「忍野八海入口」or「忍野八海」で下車、到着
約2時間45分 -
バスタ新宿 「バスタ新宿」4階のりばから富士五湖線・山中湖旭日丘行に乗車し、「忍野八海」で下車、到着 約2時間10分 運行は8時15分、10時15分、17時15分、19時15分の4本
河口湖 1. 河口湖からバス停「河口湖駅」まで移動
2. 「河口湖駅」から富士急モビリティA1、富士急バス・特急忍野八海行などに乗車し、「忍野八海」で下車、到着
約40分 1時間〜1時間30分に1・2本程度の運行

四季折々の魅力を持つ忍野八海

忍野八海は、どのシーズンに訪れても美しい景観が見られる。
四季ごとに表情を変えていき、春の桜や秋の紅葉など、それぞれに魅力的な特色を持つ。
これから季節別の見どころを紹介していくので、好みに合わせて観光時期や楽しみ方を決めてほしい。

桜と富士山が織りなす絶景に出会える春の忍野八海

春の忍野八海は、富士山の雪解け水が満ちる透明度の高い池と桜のコントラストが美しい季節。
桜は例年4月中旬から4月下旬に見頃を迎え、特に北を流れる新名庄川沿いでは、富士山を背景に約400mにわたるソメイヨシノの桜並木を楽しめる。
桜の淡いピンクが水面に映る風景は幻想的で、春の陽光にきらめくと和の原風景がいちだんと引き立つ。
富士山をきれいに撮れる「お宮橋」がお勧めのビューポイント。
気温も穏やかで春風が心地よく、リフレッシュを兼ねた散策にぴったり。

散策路を巡ると桜が彩る富士山の絶景ポイントが点在
散策路を巡ると桜が彩る富士山の絶景ポイントが点在

青葉に包まれる夏の忍野八海

夏の忍野八海は、涼しい気候が快適な避暑地として人気だ。
富士北麓の標高940mの高地に位置しており、8月の平均気温は22℃前後と過ごしやすい。
池の周りは緑が生い茂り、木陰も多いため、セミの声をBGMにのんびりと散策すると涼やかな湧水と緑に癒やしをもらえるだろう。
またスケジュールが合えば、毎年8月8日に開催される地元の恒例行事「八海祭り」への参加がお勧め。
盆踊り大会やキャラクターイベント、出店などで大いに盛り上がり、フィナーレの花火が夏景色に彩りを添える。

青葉と美しい池からは涼を感じられるだろう
青葉と美しい池からは涼を感じられるだろう

紅葉が彩る風情あふれる景観が広がる秋の忍野八海

夏の賑わいが落ち着き、ゆったりとした時間が流れる秋の忍野八海。
澄んだ空気と風に揺らぐ木の葉の音、静かに湧き出す水が織りなす光景は風情たっぷりで、心にじんわり染みわたる。
最大の見どころは、池・紅葉・富士山が奏でる神秘的なコラボレーション。
もみじやカエデ、イチョウが一斉に色づき、水面に映り込む景観はどこを切り取っても絵になる。
特に赤、黄色で彩られた山々、茅葺き屋根、水車などの里山風景が一体になった様子は圧巻だ。
例年のベストシーズンは10月中下旬から11月中旬ごろ、池ごとに違う表情も見せるのも面白い。

日本の秋ならではの景色が広がる
日本の秋ならではの景色が広がる

白銀の世界が広がる冬の忍野八海

冬の忍野八海は、雪景色と湧水の透明感が作り出す白銀の世界を楽しめる。
寒さの中に凛とした美しさが広がり、池の底まで透ける水の青と雪の白のコントラストが幻想的で圧倒される。
観光客が比較的少ないので水音や風の音がより際立ち、静謐な風景を自分のペースで散策できるのもうれしい。
また、湧水から立ちのぼる水蒸気が冷気で白く凍りつく「霧氷(むひょう)」、池の上に薄くかかる朝霧、冬ならではの情景として人気だ。

静寂に包まれた冬景色を体験できる
静寂に包まれた冬景色を体験できる

忍野八海を構成する8つの池

ここからは、忍野八海を構成する8つ池の見どころを紹介していく。
どの池も極めて高い透明度で深底がコバルトブルーやエメラルドグリーンに輝く一方で、それぞれに個性があって見比べると楽しめる。
富士講の巡礼地として和歌石碑・伝説が残り、静かな参拝空間が広がるのも特徴だ。
可能であれば、すべての池(1時間30分〜2時間ほど・順番は自由)を回ってほしい。

1. 出口池

一番霊場「出口池」は、忍野八海の中で最も大きく、ひとつだけ他の池から少し離れた場所にある。
かつては富士講の行者たちが登山前にここで禊を払っていたため、「精進池(しょうじんいけ)」という別名を持つ。
池のほとりの小高いところには「出口稲荷大明神」があり、修験者が祈りを捧げた信仰的な物語性を感じられる。
最大の魅力は、手つかずに近い自然の佇まいを残した静寂さ。
神聖で落ち着いた空気が漂い、緑の森に囲まれた穏やかな湖面と湧水の清らかさが癒やしを与える。
池は透き通った泉水で満たされ、風がない日は水面に樹林や社、富士山の一部が鏡のように広がる幻想的な光景を楽しめる。
観光客が少なく売店もないので、ひと息つくのにぴったり。

忍野八海で最大の面積を持つ出口池
忍野八海で最大の面積を持つ出口池

2. お釜池

二番霊場「お釜池(おかまいけ)」は、忍野八海の中で最も小さい面積、24平方メートルの池。
水深は約4mと深く、周囲の自然が映り込む神秘的な美しさが特徴で、湧水の泡立ちや水琴窟のような音が五感を刺激する。
透明度と静かな水面が印象に残るほか、晴天時のコバルトブルー、薄曇り時の柔らかな青色といった微妙なトーンの変化も見どころ。
バイカモなどの水中植物が揺らぐ様子は風情があり、小ぶりな池ゆえに近くでじっくり見ると、他とは違った発見がある。
また、”お釜池のほとりに住んでいた若い娘が大きなガマガエルに引き込まれた”という悲話が伝わっており、別名「大蟇池(おおがまいけ)」とも呼ばれている。

神秘的な藍色が美しいお釜池
神秘的な藍色が美しいお釜池

3. 底抜池

三番霊場「底抜池(そこなしいけ)」は、忍野八海の中で唯一の個人所有の池。
「榛の木林(はんのきばやし)資料館」の敷地内の奥にあり、見学には入館料(300円)がかかる。
“昔洗い物や道具を落とすと消えてしまい、のちにお釜池に浮かんだ”という言い伝えが名前の由来とされる。
池畔の古い石碑に和歌・娑伽羅竜王(しゃがらりゅうおう/ご祭神)の名が刻まれ、信仰・伝承の文脈とともに里山風景を満喫できるのが魅力だ。
周囲はトチの木や樹林が生い茂る静かな環境で、八つの池で最も昔の風景を保っており、独特の神秘性を味わえる。
資料館にも足を運び、徳川時代の家財・農具や重要書類の展示、富士山を望む展望台を併せて楽しむと満足度が上がるだろう。

古くからある景観を守り続けている底抜池
古くからある景観を守り続けている底抜池

4. 銚子池

四番霊場「銚子池(ちょうしいけ)」は、阿原川沿いの草地にひっそりと佇む池。
お酒を注ぐ銚子(柄杓)に形が似ていることが名前の由来だ。
のどかな雰囲気に包まれ、派手さこそないが周囲の苔や石が落ち着きをもたらす穴場的スポット。
最大の見どころは、間近に観察できる澄んだ水面と砂地の湧出口。
水の透明感や泡の表情、砂が巻き上がる様子を楽しめ、水の息づかいを肌で感じられる。
また銚子池は、”かつて結婚式でおならをした花嫁が羞恥でお銚子を抱えて池に身を投じた”という悲話が転じて、縁結びの池と伝えられている。
この心情を詠んだ“くめばこそ銚子の池のさはぐらんもとより水に波のある川”という和歌を彫った池のほとりの石碑にも注目すると、深みが増すだろう。

縁結びの池としても知られている銚子池
縁結びの池としても知られている銚子池

5. 湧池

五番霊場「湧池(わくいけ)」は、忍野八海の中で最も湧出量が多く、透明度の高い代表的な池。
お土産屋や食べ歩きスポット、水車小屋などが立ち並ぶ賑やかな通りに面しており、観光の中心地でもある人気エリアだ。
最大の魅力は、透明で青い水と全体の景観が一体になった視覚的な美しさ。
絶え間なく湧き上がる伏流水によるコバルトブルーのグラデーション、水中に揺らぐ水草の繊細な表情、里山が見事に調和し、日本の原風景のような空間を作り出す。
黄金色に輝くニジマス、世にも珍しいコバルトマスといった魚たちが優雅に泳ぐ姿も観察でき、神聖なパワーを感じられる。
富士山を背景にした眺望も見どころで、至る所にフォトジェニックな光景が広がる。

忍野八海の中心地に位置する湧池
忍野八海の中心地に位置する湧池

6. 濁池

六番霊場「濁池(にごりいけ)」は、湧池のすぐ隣、阿原川と合流している水深約50cmの小規模な池。
かつて、みすぼらしい行者が一杯の水を求めたが地主が断り、池が濁ったという伝説が名前の由来である。
現在は池底からごくわずかだが湧水を確認されており、水は清らかで実際に濁りは見られない。
イメージと実景のギャップが印象的で、想像以上に澄んだ水に驚くはずだ。
浅いながらも水面には水草や湧き上がる小さな泡が揺れ、周囲の景観と一体化した雰囲気は湧池とはまた違った趣が漂う。
春の新緑、秋の紅葉、冬の雪化粧など、季節ごとのコントラストが池畔の景観に詩情を加え、写真映えする表情をみせる。

自然が織りなす一期一会の景色が魅力の濁池
自然が織りなす一期一会の景色が魅力の濁池

7. 鏡池

七番霊場「鏡池(かがみいけ)」は、長方形に近い形をした小さな池。
湧水量が少なく穏やかな水面が特徴で、周囲の景色や富士山を美しく映し出す。
見映えの良い写真を撮りやすいため、絶好のフォトスポットとしてカメラマン・観光客に人気だ。
魅力は名前の由来にもなった「鏡のように澄んだ逆さ富士」の景観。
一定の気象条件が揃うと鮮明な逆さ富士が現れ、茅葺き風の建物や里山とともに感動的な光景が広がる。
また、古くは「鮗池(このしろいけ)」と呼ばれ、”すべてのことの善悪を見分ける霊力を持つ”という伝説がある。
かつて集落で争いごとが起きた際は、当事者が鏡池の水で清めると解決すると信じられていたそうだ。

条件があえば「逆さ富士」を見られることも
条件があえば「逆さ富士」を見られることも

8. 菖蒲池

八番霊場「菖蒲池(しょうぶいけ)」は、鏡池の東側に位置する細長い沼状の池。
周囲に大きく育つショウブ(サトイモ科)、外来のキショウブ(アヤメ科)が見られるのが名前の由来だ。
忍野八海の中では湿地の趣が強く、奥にひそむ「八海菖蒲池公園」とともに緑豊かな一角を形成している。
菖蒲の群落は季節によって花の彩りが加わり、観光客の目を楽しませる。
特に初夏になると1m以上に伸びて色鮮やかな花を咲かせ、水面の青と緑が季節感のある風景を作り出す。
また、菖蒲池には”肺病を患う夫の体に、妻が池のショウブを巻いたところ病が治った”という伝説が残る。
優鉢羅竜王(うはつらりゅうおう/青蓮華に住み人々に安らぎを与える竜王)をご祭神に祀る霊場でもあり、どことなく気分が落ち着く。

菖蒲の花が池の縁を美しく彩る初夏の菖蒲池
菖蒲の花が池の縁を美しく彩る初夏の菖蒲池

忍野八海エリアの人気観光スポット3選

続いて、忍野八海周辺にある観光スポットを紹介していく。
多くの人が訪れる忍野八海エリアにおける代表的な場所で、より観光が充実するはずなので8つの池と併せて巡るのがお勧め。

1. 中池

忍野八海のポスターなどでもよく見かける「中池」は、最も観光客が集まる中心的なスポット。
水深約8〜10mの深さながら底まではっきり見える高い透明度、きれいなコバルトブルー水面が魅力だ。
池の中を優雅に泳ぐアルビノ鱒(黄金色の魚)・コイの姿も幻想的で、葺き屋根の水車小屋や富士山を背景に記念撮影する人も多い。
ちなみに、中池は観光景観のために造成された個人所有の人工池であり、地質学的・歴史的な観点から忍野八海には含まれない。
水は同じ富士山の清らかな伏流水が流れ、自由に飲水および持ち帰りができる。
また周辺には、飲食店・お土産屋が連ねるほか、8つの池も徒歩圏内なので、忍野八海散策の拠点あるいは入り口としてお勧め。

美しい夕焼けも中池の魅力のひとつ
美しい夕焼けも中池の魅力のひとつ
住所
〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草

2. 二十曲峠展望テラス SORA no IRO

2022年にオープンした二十曲峠展望テラス「SORA no IRO」は、忍野八海から車で約15分、標高1,155mの峠に位置する展望施設。
遮るものが何もない、約50mの広大なウッドデッキがメインで、透明なガラスフェンスとハンモック、松陰ベンチを備え、自然に溶け込んだ開放的なデザインが特徴だ。
デッキに立つと忍野盆地を眼下に南アルプス連峰や雲海などを360度パノラマで一望でき、圧倒的な絶景が没入感を与える。
季節や時間帯で表情が劇的に変わり、朝焼け・夕焼け・紅葉・雪景色が四季のハイライト。
また、富士山の眺望は「関東富士見百景」・「新富嶽百景」に認定されたほか、写真家・岡田紅陽(おかだこうよう)の「忍野富士」としても知られる。

息をのむような富士山の絶景を楽しめる
息をのむような富士山の絶景を楽しめる

3. 忍野八海池本

「忍野八海池本」は、中池の目の前にある老舗の土産物店兼茶屋・食事処。
茅葺き風の景観と富士山を望む好ロケーションに建ち、SNS映えするフォトスポットや忍野八海巡りのスタート地点として観光客に好評だ。
店頭では軽食・濃厚ソフトクリームといった食べ歩きグルメ、お漬物・オリジナルのお酒を販売している。
ベンチで池を眺めながら休憩、散策合間の軽食、お土産選びなど用途も幅広い。
なかでもお勧めは、その場で作り、その場で焼く名物「草餅」。
素材となるもち米・よもぎ・あんこはすべて厳選された国産品を使い、忍野八海の湧き水で仕上げるこだわりの一品だ。
香り高く、よもぎ本来の味わいを楽しめると人気なのでぜひ食べてみてほしい。

忍野八海の観光拠点となる施設
忍野八海の観光拠点となる施設

景色だけでなくグルメも堪能しよう!忍野八海周辺の人気飲食店3選

続いて、忍野八海周辺にある人気の飲食店とテイクアウト店を全部で3つ紹介していく。
好みやシチュエーション、時間帯に合わせて利用できるように特徴・ジャンルの異なるお店を選んだ。
散策途中のランチ、腹ごしらえにぴったりなので、ぜひ立ち寄ってほしい。

1. 池本茶屋

中池の前にある老舗の食事処「池本茶屋」。
店内は木の温もりが感じられる和風の落ち着いた造りで、窓越しに広がる池と富士山の絶景を眺めながら食事、休憩できるのが魅力だ。
人気メニューは、挽きたて打ちたての「そば(ざるそば・山菜そばなど)」。
冷水でしっかり締めた麺のコシと喉越しが心地よく、忍野八海の名水で締めるそば湯も美味しい。
また、店頭の生け簀からその場で焼き上げる「岩魚(いわな)、山女(やまめ)の塩焼き」も、ふっくらとしたうまみとパリパリの皮目が絶品でお勧め。

挽きたて打ちたてのそばを堪能できる(※写真はイメージです。)
挽きたて打ちたてのそばを堪能できる(※写真はイメージです。)

2. 磯揚げ まる天 忍野八海店

「磯揚げまる天忍野八海店」は、忍野八海池本内にある磯揚げ(練り物の一種/伊勢志摩の名産品)のテイクアウト専門店(店前にテーブル席あり)。
天然塩・本みりんにこだわった同店の磯揚げは、新鮮な魚介類をたっぷり練り込んだぷりぷりホクホク食感が特徴だ。
ショーケースには王道から創作系まで一口サイズの磯揚げが並び、選んでいる時も楽しめる。
食べ歩きにぴったりな棒状の「海老マヨ棒」・「たこ棒」・「チーズ棒」が人気。
手軽で持ちやすく、揚げたての熱々を味わえるのもポイント。

散策の合間に手軽に食べられる磯揚げ(※写真はイメージです。)
散策の合間に手軽に食べられる磯揚げ(※写真はイメージです。)

3. 手焼堂

「手焼堂」は、湧池の横に店を構える手焼きのせんべい屋。
店頭で香ばしい醤油の香りを漂わせながら1枚1枚を丁寧に炭火で焼き上げるパフォーマンスが特徴で、食べ歩きにぴったりな量り売りスタイルで提供する。
ライブ感と焼きたてのパリッとした食感を同時に満喫できると評判だ。
手のひらサイズの看板商品「焼きたてせんべい」はハート型と丸型を選べ、見た目から楽しめるのも魅力のひとつ。
また、富士山型のかわいいせんべいや割り餅シリーズをはじめ、商品ラインアップが豊富なのでお土産選びにもお勧め。

醤油の香ばしい香りが漂うお煎餅の専門店(※写真はイメージです。)
醤油の香ばしい香りが漂うお煎餅の専門店(※写真はイメージです。)

忍野八海周辺でお勧めの宿泊施設3選

忍野八海周辺でお勧めの宿泊施設を3つ紹介していく。
いずれも富士山麓の絶景と自然景観を楽しめ、ゆったりとした滞在ができる人気の旅館だ。
内容を参考に気になったホテルにぜひ泊まってほしい。

1. 八海木花館

「八海木花館」は、忍野八海から車で約3分、山中湖から約5分の富士山麓に建つ温泉旅館。
わずか5室の完全貸切型で、離れ形式で設計された各室に専用玄関・半露天風呂・庭園を備えたプライベート空間を満喫できるのが魅力だ。
どの客室も美しい自然景観に包まれ、非日常的で快適な時間を過ごせる。
部屋出しで提供する月替わりの食事もお勧めのポイント。
山梨県・忍野村産の厳選食材を生かした数々の料理が食卓を彩り、季節の味・旬の味を存分に味わえる。
※10歳未満、足の不自由な方(自力で歩行困難な方)は宿泊不可

自然と静寂の中でゆっくり過ごせる温泉旅館
自然と静寂の中でゆっくり過ごせる温泉旅館

2. BLANC FUJI

「BLANC FUJI」は、富士山駅からタクシーで約10分(要予約の無料送迎あり)の場所に佇む自然共生型のコンドミニアムホテル。
“余白の体感” をコンセプトに、約1,700坪の森の中に11室の独立ヴィラ(トレーラーハウスを活用した客室)が配置されている。
各ヴィラは露天風呂付きやプライベートサウナ付きなどタイプに分かれており、自然に寄り添いつつも充実の設備、アメニティを備える。
宿内には薪火料理を楽しめるレストラン、焚き火スペースも用意され、五感で富士山麓の自然を感じる滞在がかなう。

五感で富士山麓の自然を感じられるホテル
五感で富士山麓の自然を感じられるホテル

3. ホテル鐘山苑

「ホテル鐘山苑(かねやまえん)」は、富士山駅から無料送迎バス(13:00〜18:00・駅到着後電話)で約10分の場所に位置する大型温泉旅館。
2025年に「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選(日本国内で最も歴史のあるランキング)」で、全国7位に輝いた実績を持つ人気の宿だ。
屋上露天風呂「富士山」からの絶景が最大の魅力で、季節・時間帯によって赤富士や雪化粧の眺めを楽しめる。
また、pH10.3の高アルカリ泉かけ流し温泉が肌を滑らかに整え、散策の疲れを癒やすのにぴったり。

プライベート空間で温泉と富士山を独り占めできる客室も魅力
プライベート空間で温泉と富士山を独り占めできる客室も魅力

忍野八海と併せて巡りたい人気観光スポット3選

最後に忍野八海エリアからアクセスしやすい人気の観光スポットを3つ紹介する。
いずれも「富士五湖」エリアにあり、富士山の雄大な絶景をさまざまな形で楽しめるのが魅力だ。
忍野八海を巡った後に足を運び、山梨観光を満喫してほしい。

1. 河口湖

富士五湖のひとつとして知られており、富士山の絶景が楽しめることから人気のスポットである河口湖。
湖畔には春には桜が咲き誇り、初夏には紫のラベンダー、秋には紅葉と、季節ごとに違った美しい景色が広がる。
また、富士五湖で唯一となる「島」と「橋」が存在することでも知られる。

富士山の5つの湖の中で、一番長い湖岸線を持つ絶景スポット
富士山の5つの湖の中で、一番長い湖岸線を持つ絶景スポット

2. 山中湖

山中湖は約6.57平方キロメートルの広さで、海抜は約980.5メートル。日本で3番目に高い場所に位置する。
「富士五湖」の中で最も富士山に近く、雄大な富士山と湖が織りなす四季折々の美しい光景が広がる。
春にはチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスなどの花々が咲き誇るほか、秋には紅葉、冬には美しく雪化粧した富士山を望むことができ、年間を通して観光を楽しむことが出来る。

富士山に一番近い湖
富士山に一番近い湖

3. 富士急ハイランド

世界レベルの数々の絶叫マシンからキャラクターのテーマパークまでを保有する富士急ハイランド
最高速度130km/hで、キング・オブ・コースターと言われる「FUJIYAMA」や、総回転数14回転を誇る猛烈なコースター「ええじゃないか」など、スリル満点のアトラクションが沢山ある。
また、歩行距離900mと日本一長く、途中リタイアする人も多いお化け屋敷「戦慄迷宮」もあり、さまざまなスリルが味わえる遊園地としても人気が高い。

富士山の裾野にある、絶叫マシンが有名な遊園地
富士山の裾野にある、絶叫マシンが有名な遊園地

忍野八海に関するよくある質問

Q

忍野八海を巡る順番に決まりはあるの?

A

順番は決まっていないので自由に巡って大丈夫です。効率を考えるなら「出口池」から始めるのがお勧めです。

Q

忍野八海を全て巡ったらどれくらいの時間がかかる?

A

徒歩で巡る場合は1時間30分〜2時間を目安に考えてください。一つひとつをじっくり見学する場合はもう少し余裕を持ちましょう。

Q

忍野八海には入場料が必要ですか?

A

榛の木林資料館内にある「底抜池」のみ入場料として300円(中学生以上)かかります。その他、7カ所は無料かつ24時間見学できます。

まとめ

富士山の伏流水を水源とする「忍野八海」の基本情報、見どころを中心に紹介してきた。
透明度の高い水をはじめ、神秘的な富士山の絶景や昔ながらの里山風情、自然のエネルギーなど、忍野八海には魅力が盛りだくさん。
8つの池についての特徴、伝説を知ってから足を運ぶと、散策がより深いものになるだろう。
山梨県の特徴、定番の観光スポット、ショッピングエリアといった、旅行プラン作成に役立つ情報をまとめたこちらの記事も併せて読んでほしい。