箱根銘菓 湯もち本舗 ちもと駅前通り店

箱根湯本駅前通りにある和菓子店。箱根の地で約70年続く老舗で、同じ箱根湯本の滝通りに本店を構える。菓子には食品添加物を極力使わず、素材の味わいを生かした菓子づくりを続けている。

名物の「湯もち」は、白玉粉と卵白を柔らかく練り上げた餅に細かく刻んだ羊羹を入れ、ゆずの香りで仕上げた一品で、神奈川県の指定銘菓にも選ばれている。

そのほか「八里」や「与五郎 忍」など、箱根ならではのお菓子も多数。「八里」は「箱根八里は馬でも越すが…」の「箱根馬子唄」に唄われた、箱根八里の馬子衆の鈴をかたどったこし餡の最中。朱・紫・白の三色の紐があしらわれた見た目もかわいらしい。

「与五郎 忍」は、忠臣蔵で有名な赤穂浪士の一人、神崎与五郎が吉良邸討ち入りに向かう途上に箱根の峠茶屋で起こしたという一件を題材にした菓子。刀の鍔をかたどった香ばしい皮で、つぶ餡をはさんでいる。そのほかわらび餅や草だんご、まんじゅう、季節限定の菓子なども豊富にそろう。

店内には喫茶室も併設。自慢の和菓子と抹茶をセットで味わえ、おしるこやあんみつ、かき氷などの甘味も用意している。
店舗の脇にも小さな露店「お庭の茶店」があり、こちらでも湯もちとお茶のセットやドリンクをいただける。散策の合間に立ち寄ってお茶とお菓子でひと息つくのもおすすめだ。