全国約2300社ある住吉神社の総本社で、祓の神や航海安全の神、和歌の神として崇敬されている。毎年夏におこなわれる「住吉祭」は大阪三大夏祭りのひとつで、「大阪の夏祭りは愛染まつりに始まり天神祭を経て、住吉祭で締めくくる」と言われている。
境内は約3万坪あり、本殿4棟、摂末社があわせて27社ある。本殿は第一・第二・第三本宮が縦直列、第三・第四本宮が横並列にならんでおり、「住吉造」という建築様式は神社建築史では最古と言われている。四本宮すべての本殿が国宝に指定され、現存の本殿は1810年に造営された。
途中、やむなく中断はあったものの社殿は、20年に一度修理が加えられ、2011年には御鎮座1800年記念大祭に合わせて「第49回式年遷宮」が斎行された。
境内は見どころが多く、通称「太鼓橋」と呼ばれる「反橋(そりはし)」は長さ約20m、高さ約3.6m、幅約5.5m、最大傾斜は約48度もあり、この橋を渡るだけで「おはらい」になると言われている。また、神聖な場所である「五所御前」では「五」「大」「力」と書かれた石を拾い、お守りにすると願い事が叶うという。人気スポットの「おもかる石」は、願掛けして石を2回持ち上げ、2回目の方が軽く感じれば願いが叶うというもの。「なでうさぎ」と呼ばれる「住吉神兎」は、兎の体をなでて無病息災を祈願する。
ポイント
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全国約2300社ある住吉神社の総本社で、「住吉祭」が有名。
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四本宮すべての本殿は国宝に指定。
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最大傾斜は約48度もある「太鼓橋」は、渡るだけで「おはらい」になると伝わる。
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神聖な場所である「五所御前」も願掛け成就の言い伝えがある。
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「おもかる石」も人気スポット。